Glass Ceiling

女性が社会の階段を上がろうとするとガラスの天井があり頭を押さえられそれ以上上昇できない。それを指す言葉がGlass Ceiling だ。

バイデン大統領候補が副大統領候補に選んだ Kamala Harrisはガラスの天井を突破してきた女性だ。

父親はジャマイカから、母親はインドからの移民だ。
大学は黒人大学で有名なハワード大学へ進み、その後、カルフォルニア大学のHastings College of Lawを卒業し弁護士になった。

この大学院は全米でも中位の学校で、彼女は特別成績優秀というわけでもない。その後、地方の司法局を皮切りに、2003年にはサンフランシスコ市の、2010年にはカリフォルニア州の司法長官に就任している。
さらに2016年にカリフォルニア選出の上院議員に当選している。

この経歴を見ると、とても職業の選択が上手で、政治家に向いた人のようだ。
演説はとても上手で説得力のある話し方だ。ヒラリー・クリントンのように頭の良さが鼻につく感じは(いまのところは)無い。

もし、今年バイデンがトランプを破って大統領になっても、80歳を超える二期目は無く、普通であれば副大統領の彼女が大統領候補になるのが妥当だ。
バイデンが今年トランプに敗れても、次回大統領選で民主党の候補に選ばれる可能性が高いだろう。

こうしてみると、今年の大統領選挙の結果がどうなろうとも、2024年には米国のガラスの天井の最終段階を突破する女性を世界は見ることになりそうだ。

(2020.8.14)