9月になって

 9月は「長月」、手紙の挨拶では「初秋」の候という時期になった。

 Septemberといえば、Earth Wind & Fireの名曲をまず思い出す。
  Do you remember
   the 21st night of September?
  Love was changing the minds of pretenders
   While chasing the clouds away
という乗りの良い歌詞だ。

 もう一思いだすのは、当然、竹内まりやのセプテンバーだ。
  辛子色のシャツ追いながら
   飛び乗った電車のドア
  いけないと知りながら 振り向けば隠れた
という出だしだが、
「トリコロールの海辺の服も
二度と着ることがない」で終わっている。
 華やかな夏の恋が枯れ葉と一緒に終わる、とても
色彩に富んだ深い歌詞だ。

 大雨をもたらした迷走台風はまだ洋上にあり、名古屋の方に方向転換するようだ。 台風が去り、落ち着いた初秋が来ると良いのだが、まだ暑い日が続きそうだ。

 我が家の庭の片隅からは、秋の虫の鳴き声が昨夜から聞こえ始めた。台風や残暑に関わらず、虫の世界では着実に秋が来ているようだ。

 「この世で避けて通れないものがある、それは、死と税金。 “Nothing is certain but death and taxes.”」とはベンジャミン・フランクリンの言葉だが、人生の秋に何をすべきか夜長に考えるのは人間に与えられた贅沢な時間かも知れない。

2024年9月1日 日曜日