調剤薬局の効用

 家内が使っている目薬(処方薬)が無くなった。行きつけの眼科医から処方箋を貰い、近くの薬局に行くが在庫が全くないとのことだった。我が家の近所の薬局は全滅だった。
 聞けば、製薬会社の能登の工場が震災で被災し、製造中止が続いていたそうだ。最近になって細々と製造を再開したと製薬会社のHPにあった。
 困って近隣の薬局に電話をしまくるが、ドラッグストア系では軽く断られる。幾つもの調剤薬局に私も電話してみる。ある薬局では、在庫は16個(8日分)ありますと受付の人が言うので、氏名を伝えて購入をお願いすると、しばらくして薬剤師が出て来て、PC上には在庫あるが実際はありませんという説明だ。どうも、一見のお客は断っている印象だった。
 家内が別の病気で薬をいただいている横浜の大手調剤薬局チェーンのA薬局に電話したら、横浜には無いが、西東京の店舗で10日分ありそうだと調べてくれた。それで西東京の店に電話したら、大田区からここまで来るのは大変でしょうと、A薬局全店の在庫を詳しく調べてくれた。都心の大病院近くの店舗で一か月分あることがわかり、無事購入することが出来た。
 鎮痛解熱剤も手に入らないという薬不足の話を他人ごととして聞いていたが、我が身に降りかかってくるとは思いもよらなかった。
 これまでは、処方薬も自宅近くの大手ドラッグストアの薬剤窓口で購入していたが、処方した病院近くにある調剤薬局の重要さを思い知った次第だ。
 全店舗の在庫を調べてくれたA薬局さんには感謝で一杯だ。

2024年8月31日 土曜日