世界の動き 2024年8月13日 火曜日

今日の言葉
「夏の終わり」
 今日、8月13日は旧盆の墓参りの日だ。毎年墓参りに行っていたのだが、コロナ禍とその後の酷暑の連続で、ここしばらくご無沙汰している。
 この季節に良く聞く曲に森山直太朗の「夏の終わり」がある。
 「水芭蕉揺れる畦道 肩ならべ夢を紡いだ
  流れゆく時に 笹舟を浮かべて」で始まる。
 「夏の終わり 夏の終わりには
  ただあなたに会いたくなるの
  いつかと同じ風吹き抜けるから」のリフレインが
とても印象的な曲だ。

 長かったオリンピックは終わった。土用波が立ち、日が短くなった。アドレナリンの分泌が減り気分が落ち着くのが、何となく物憂い原因だと言うのが医学的な説明だ。
 涼しくなったら墓参に行かなければ、たまった原稿を書かなければ、引っ越しの準備をしなければ、とあれこれ思う、気忙しい夏の終わりだ。

ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.プーチン大統領、ウクライナ侵攻の責任は西側にあると非難
【記事要旨】
 プーチン大統領は昨日、「西側はウクライナ人の手で我々と戦っている。敵は当然の報いを受けるだろうし、我々の目標はすべて間違いなく達成されるだろう」とテレビ中継された政府高官との会談で述べた。
 モスクワがクルスク地方への侵攻への対応に慌てている間にも、ロシア軍は東部のウクライナ軍陣地を攻撃し続けている、とウクライナの軍当局者は述べた。
 クルスク地方の知事代行はビデオリンクでプーチン大統領に、28の町と村がウクライナの支配下にあると伝えている様子が映し出された。彼は、ウクライナ軍がロシア領内に12キロ近く進攻したと述べた。一方、ウクライナ軍のトップは、その2倍以上の「約1,000平方キロメートル」の領土を支配していると主張した。
 アナリストらは、ウクライナの行動には2つの主な目的があると述べた。ロシア軍をウクライナ東部の最前線から引き離すことと、将来の和平交渉で交渉材料となり得る領土を奪取することだ。プーチン大統領は、この攻撃によって交渉上の立場が弱まることはないと主張した。
【コメント】
 ウクライナの作戦が成果をあげることを祈るのみだ。攻勢を維持するのは困難だからだ。

2.不可逆的な気候変動
【記事要旨】
 科学者たちは、地球温暖化が自然界の偉大なシステムを崩壊に向かわせている可能性があると、20年にわたって警鐘を鳴らしてきた。アマゾンの熱帯雨林、サンゴ礁、巨大な極地の氷床などのこれらのシステムは非常に大きいため、人間の行動が火災の高温化や嵐の多雨化を引き起こしても、ある程度バランスを保つことができる。
 しかし、それは限度がある。地球が一定レベルを超えて温暖化すると、このバランスが崩れ、スイッチが切り替わる可能性がある。私たちは、こうした気候の転換点にどれほど近づいているかを探った。
 アテネ近郊では、日曜日に発生した大規模な山火事と闘う消防士が数百人いた。ギリシャは、乾燥した冬と異常に暑い夏が一因となり、山火事のシーズンが忙しい。
 ヨーロッパでは、2023年に猛暑が4万7000人の死者を招いたが、その数はもっと多かった可能性があると、新たな研究でわかった。スペインやその他の乾燥国では、水を供給するために、海水を淡水に変換する海水淡水化プラントへの依存度が高まっている。
【コメント】
 Co2の削減に投じる巨額の予算の一部を、山火事の防止や海没危機にある国の護岸高度化、熱中症対策に割くほうが効果的ではないかと思うが、どうだろうか。

3.トランプ氏、イーロン・マスク氏とのインタビューに先立ちXに復帰
【記事要旨】
 ドナルド・トランプ氏は、イーロン・マスク氏とのインタビューのために、Xに復帰する。同前大統領は東部時間午後8時にXでマスク氏と話す予定。インタビューに先立ち、トランプ氏は約1年ぶりの同プラットフォームへの投稿となるキャンペーン動画を共有し、その後、米国の衰退や崩壊した経済など、おなじみのテーマを取り上げた投稿を続けた。
 このインタビューは、過去3週間で失った政治的勢いを取り戻そうとするトランプ氏の取り組みの一環である。トランプ氏のX復帰は、同プラットフォームを再び利用するよう前大統領に懇願してきたマスク氏にとっても勝利だ。同プラットフォームは、トランプ氏のTruth Socialなど、新たなソーシャルメディアプラットフォームとの競争が激化している。
 トランプ氏は、ハリス陣営がAIを使ってハリス氏の集会の参加者数を水増ししたと虚偽の示唆をした。
 州レベルの選挙当局は、次々と押し寄せる新たな陰謀説、政治的圧力、脅迫と戦っている。
 選挙運動に対する外国からのハッキングが本格的に始まった。しかし今回は、ロシアではなくイランが最初の重要な動きを見せている。
【コメント】
 トランプとマスクがそれぞれの思惑があっての友好関係だ。インタビューはとても尖った結論になりそうで楽しみだ。

その他の記事
イラン:
 米国の諜報機関は、イランまたはその代理勢力が今後数日中にイスラエルを攻撃する可能性が「ますます高まっている」ことを示唆していると、ホワイトハウスの国家安全保障担当報道官が述べた。
イスラエル:
 ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ガザでの「完全勝利」という目標に疑問を呈した国防相を激しく非難した。
米国:
 トランプ政権下で積み上がった滞留問題を国が処理する中、移民は過去10年で最速のペースで市民権を取得している。

2024年8月13日 火曜日