世界の動き 2023年10月23日 月曜日

今日の言葉:
「赤ちゃんの名前」
  日本では2023年のトップ3は、男子では陽翔(はると)結翔(ゆいと)爽(そう)、女子はさくら、ひなた、陽葵(ひまり)だそうだ。読めない名前が多い。
 今朝ラジオで聞いたのだが、英国の男子新生児では最も多い名前はムハンマドだそうだ。少し調べてみると、イスラム系の、特にバングラディッシュからの移民が増え、従来は多かったオリバーを押さえて第一位になったそうだ。ただ、名前のスペリングを厳密に考えるとムハンマドの一位は微妙なようだ。
 スコープを世界に広げると、最も多い名前は、ムスリムが好んでつけるムハンマド(Muhammad、言語によりモハマド、メフメトなど発音は変化する)で確定だ。 預言者の名前であり、アラブ世界における最も典型的な名前でもある。

ニューヨークタイムズ電子版記事トップ3
1.ヒズボラとの衝突激化でイスラエルは避難を拡大
【記事要旨】
 イスラエルとレバノンの国境で紛争が激化する中、イスラエル当局は、国家支援による避難計画をさらに14の村に拡大すると発表した。 ヨルダン川西岸での異例の空爆に加え、この戦闘により戦争が拡大するのではないかとの懸念が高まった。
 イスラエル軍は、レバノン南部を支配する民兵組織ヒズボラの攻撃により民間人と軍人の死傷者が出たと発表した。 紛争が波及する可能性が懸念される中、米国防総省は土曜日、対ミサイル中隊と地上配備型防空システム「パトリオット」の大隊を中東に派遣すると発表した。
 イスラエル軍は昨日、ガザとの国境沿いに集結した。 ハマス撲滅に向けたイスラエルの軍事努力は「1カ月、2カ月、あるいは3カ月かかるかもしれないが、最終的にはハマスはもはや存在しないだろう」と同国のガラント国防相は述べた。
 イスラエル占領下のヨルダン川西岸全域でも戦闘が急増しており、イスラエルはジェニン市のモスクの地下にある「テロ施設」と称する場所を空爆し、パレスチナ保健当局者によると、2人が死亡した。
 人道団体と国連は、土曜日にガザに到着した最初の援助物資(食料、水、医薬品を積んだトラック20台)は必要なもののほんの一部にすぎないと警告し続けた。 昨夜さらに14台の援助トラックがガザに入った。
 イスラエルの砲撃は「ほぼ衰えることなく」続いている一方、パレスチナ武装勢力は「無差別ロケット砲射撃」を続けていると国連は述べた。 ハマスが管轄する保健省によると、ガザ地区の死者数は少なくとも4385人に達し、1万3500人以上が負傷している。 イスラエルでは新たな死者は報告されていないが、負傷者は5000人近くに増加していると国連が発表した。
 イスラエル軍は、南部に逃げなかったガザ北部の住民は「テロ組織のパートナーとみなされる可能性がある」と警告した。 しかし、そこにいた多くの人々は言う。「食べる余裕さえありません。私たちには出ていくお金がないんです。」
【コメント】
 ヒズボラはイランと密接に結びついている。レバノンにいるヒスボラへ反撃すればイランが乗り出して情勢が更に悪化する恐れがある。イスラエルは虎と狼の相手をしなけばならず、悩ましい。

2.オーストラリアの大物がトランプに不利な証言をする可能性
【記事要旨】
 オーストラリアで最も裕福な男の一人であるアンソニー・プラットは、金とお世辞でドナルド・トランプの側近に入り込んだ。 プラット氏は秘密録音の中で、トランプ氏の商習慣を「マフィアのようだ」と評した。
 両者のやりとりは最終的に、トランプ氏に対する2件の連邦刑事訴訟のうちの1件に巻き込まれた。この訴訟では、元米国大統領は退任時にホワイトハウスから機密文書を持ち出した罪で起訴されている。 プラット氏は来年の裁判でトランプ氏に不利な証言をする可能性がある。
 プラット氏は検察官との取り調べで、かつてトランプ氏が米国の原子力潜水艦に関する機密情報(搭載弾頭の数やロシア領海への密接な接近など)を暴露したエピソードを語ったが、トランプ氏はこれを否定している。
【コメント】
 いろいろ出てくるなー、という感想だ。真の友とでなければ秘密の話は出来無い。真の友と思ってもいつまで続くかわからない。

3.オーストラリア先住民は「和解は終わった」と語る
【記事要旨】
 オーストラリアが先週、諮問機関として提案されていたIndigenous Voice to Parliament を拒否したことは、この国の先住民との関係に不可逆的な変化をもたらす可能性が高い。
 多くの先住民族は、これを自分たちの過去と、原住民との和解において他の植民地国家に大きく遅れをとっているオーストラリアにおける自分たちの立場を否定するものであると認識した。 「議会への先住民の声」の敗北はさらなる和解を頓挫させるだけでなく、オーストラリアの先住民族の権利と人種関係に対して、より対立的なアプローチを解き放つ可能性もある。
【コメント】
 各国の原住民問題は門外漢には理解が難しい。日本でもアイヌの人々の処遇が国際機関から批判される場合もあるが、自国の状況ですら良く分かっていない。

その他:
・マウイ島のツアー再会
 Two months after Lahaina was destroyed by wildfires, Maui is fully open to tourism, but the path to recovery is uncertain.
・台湾企業への中国の税務調査
 Foxconn is said to be under tax audit in China, part of a regulatory push as local governments seek revenue.
・インド以外で最大のヒンズー寺院がニュージャージー州で完成
 A $96 million Hindu temple, believed to be the largest in the Western Hemisphere, opened in New Jersey amid accusations of forced labor.

2023年10月23日 月曜日