今日の言葉:
「下期の株価予想」
以下Bloombergの記事より
『ゴールドマン・サックス・グループのパートナー、ジョン・フラッド氏はS&P500種株価指数が年内に過去最高値を更新する軌道にあるとみている。同指数は過去9カ月で25%上昇し、22年4月以来の高値水準で推移している。フラッド氏の楽観的な見方とは対照的に、ブルームバーグが6月中旬にまとめたストラテジストの予想平均によれば、年末までにS&P500種は約8%下げ、下期としては少なくとも1999年以来の悪い見通しとなっている。』
楽観派(さらに10-20%上昇と見る)は少数派だが、株式を売却した資金をどこかに投入しようとしても株式市場へという事になるだろう。値を上げているハイテク株以外のセクターへ資金をまわすのも億劫だ。としたらハイテク主導で更に株高が進むというのが私の見方だ。
ニューヨークタイムズ記事より
1.タイのピタ氏、首相選で票獲得に失敗
【記事要旨】
軍部の支持を受けた上院がピタ・リムジャルーンラット氏の首相就任を拒否した後、タイは再び激しい政情不安と全国規模の抗議活動が始まる可能性がある。
ピタ氏は元テクノロジー企業幹部で自らを改革推進者と位置づけていたが、上院議員から十分な支持を集めることができなかった。 彼の党は5月の選挙で勝利し、その勝利は軍部だけでなく君主制にも挑戦した。
議会は水曜日に2回目の採決を行う準備を進めているが、ピタとその連立政権の政治的命運がかかっている。 同氏の得票数は下院と上院を合わせてもわずか324票で、首相就任に必要な376票には届かなかった。
政治学の教授は「これは既視感だ」と、2007年以来タイで起きた選挙、抗議活動、クーデター、弾圧のサイクルに言及した。ピタ連合の支持者らは投票が行われたバンコクの国会議事堂の外に集まり、 そして、もし彼が首相になるのに十分な票を獲得できなかった場合、抗議のために街頭に出ると誓った人もいた。
考えられるシナリオは、選挙でピタ氏を支持した連立政権のもう一つの政党であるタイ貢献党が、軍部の間でより好感の持てる候補者と考えられている不動産王スレッタ・タビシン氏を擁立することだ。 誰が新しい首相に就任するか注目だ。
【コメント】
現在の軍部基盤の政権は2014年の成立から日が経ち、飽きられているので進歩派のピタ候補への期待が大きいのだろう。進歩党と貢献党は連立を組むものの主張は隔たりが大きく、しばらく政治的な混乱が続くと見る。
2.ハリウッドがストライキを起こす
【記事要旨】
昨日深夜の時点でテレビや映画の俳優約16万人がストライキに賛成し、5月に仕事を辞めた脚本家らに加わった。 業界全体の閉鎖は63年ぶりとなる。
両団体は、この危機は主にストリーミングの爆発的な増加によって生じ、それによって支払い方法が変化したからだと主張している。 俳優らは、印税の一種である残金Residualsが近年「著しく減少」していると語る。
もう一つの核心問題は、報酬や許可なしに、過去の作品を使用して俳優の演技を複製するために人工知能をどのように使用できるかということだ。
二重ストライキにより、労働者はディズニー、ユニバーサル、ソニー、パラマウントなどの老舗スタジオだけでなく、ネットフリックス、アマゾン、アップルなどの新興大手と対立することになる。 スタジオ側も危機に瀕していると主張している。 彼らは、ストリーミングが株価と利益率を低下させていると主張している。
スタジオ幹部らは俳優たちの決意に不意を突かれた。俳優たちは脚本家とは異なり、40年間大規模なストライキを行っていなかった。
【コメント】
全米脚本家組合と全米俳優組合がスト決行中だ。
主に組合が訴えているのは、動画配信の報酬改善とAIが職務を代替しないことなどだ。テレビ番組では再放送や海外放送の度に二次利用料が受け取れていたが、配信番組では数年にわたる権利を企業が独占することが多い。組合は視聴回数などに応じた報酬還元の仕組みなどを求めている。
文章や画像を自動でつくる生成AIの台頭で、人工音声が声優の仕事を奪うという危機感もある。自らの許可なく肖像をAIの学習に使われることにも懸念を抱き、経営側にAI規制などを訴えている。
3.インドの洪水地帯からの眺め
【記事要旨】
インドの首都デリーでは、当局が広範囲にわたる洪水について警告したため、数千人が自宅から避難した。 数日間にわたる集中豪雨がインド北部の広い範囲を襲い、数十人が死亡した。
当局によると、首都を流れるヤムナー川がいわゆる危険マークを3メートル突破した。 岸辺に住んでいた出稼ぎ労働者は仮住まいを失った。 当局は学校を閉鎖し、災害救助キャンプに変えた。 3つの浄水場が浸水した後閉鎖され、飲料水へのアクセスが脅かされた。
今年のモンスーンシーズンのこれまでのところ、デリー近郊の6つの州で少なくとも91人が死亡した。 近年、世界の温暖化に伴い、この国の毎年恒例のモンスーン季節は不安定かつ極端になっている。
【コメント】
日本もモンスーンの国だ。これからの豪雨が懸念される。
その他:
中露が会談
Diplomats from Russia and China met on the sidelines of a summit in Indonesia to discuss cooperation a day after the NATO summit concluded.
ドイツのあやふやな態度
Germany called for a reduction in its dependency on Chinese goods while still maintaining its economic ties with the country, its largest trading partner.
米共和党右派
Some far-right Republicans want to cut U.S. military funding for Ukraine.
2023年7月14日 金曜日