世界の動き 2023年7月7日 金曜日

今日の言葉:
「レクエンビFDAに承認される」
 米国FDA はアルツハイマー病治療薬レクエンビ(レカネマブ)を全面的に承認し、メディケアはその高額な費用の多くをカバーすると発表した。
 ニューヨークタイムズの速報記事だ。開発していたエーザイの株価はストップ高間違いない。
 80歳代になると15%が罹患すると言われるアルツハイマー型認知症。人類にとっても朗報だ。

ニューヨークタイムズ記事より
1.世界中で猛暑記録が続く
【記事要旨】
 世界中で驚くべき高温が北米から南極に至る気温記録を破り続けており、過去3日間は地球の現代史の中で最も暑かった可能性が高い。
 研究者らによると、観測史上最も暑い6月を経験した直後に、致命的な熱波がテキサス、メキシコ、インドを焦がしたという。 南極大陸沖では今年、海氷面が記録的な低さまで急減した。
 火曜日、地球の平均気温は華氏62.6度、つまり摂氏17度まで上昇し、少なくとも記録が始まった1940年以来、地球が経験した中で最も暑い日となった。 気温の急激な上昇は、気候変動を追跡してきた科学者たちさえも不安にさせている。
 さらなる暑さが二つの原因で近づく。1つ目は主に人間が石油、ガス、石炭を燃やすことによって熱を閉じ込めるガスの継続的な排出。 2つ目は周期的な気象パターンであるエルニーニョの復活だ。
 摂氏49度を記録したメキシコのエルモシージョの住民は、灼熱の気温が街を覆い、呼吸困難に苦しんでいる。
【コメント】
 日本だけが暑いのではなく世界中だとわかる。8月はどうなるか、本当に心配だ。

2.ベラルーシ大統領、プリゴジン氏はロシアにいると発言
【記事要旨】
 ベラルーシのルカシェンコ大統領は、ワグナーグループの指導者プリゴジンがロシアに滞在していると述べた。
 ルカシェンコ大統領は、記者団との珍しいインタビューで、プリゴジンがベラルーシに到着したとした反乱数日後の発言とは対照的に、昨日の朝の時点でプリゴジンは故郷のサンクトペテルブルクにいると述べた。 ルカシェンコ氏の発言は確認できなかった。
 クレムリンはルカシェンコ氏の主張についてコメントすることを拒否し、昨日記者団に対し、プリゴジン氏の所在については把握していないと述べた。
 ルカシェンコ氏は先月、プリゴジン氏率いる反乱に介入し、戦闘員への恩赦と自身のベラルーシへの安全な渡航と引き換えに、同氏の辞任を条件とする協定を結んだ。 プリゴジン氏がロシアに存在していることは、協定の将来について疑問を引き起こしている。
 プリゴジンの所在に関する情報を提供することで、ルカシェンコはプーチン大統領に対しする影響力を取り戻そうとしているのかもしれない。
【コメント】
 百鬼夜行。五里霧中。魑魅魍魎。曖昧模糊。いろいろな4字熟語が思い出される。

3.ドイツ企業は中国を懸念している
【記事要旨】
 ドイツ経済は中小企業によって支えられており、これらの企業は米国と中国の間の外交上の争いにますます巻き込まれている。 彼らは中国に求愛されているが、ワシントンからは北京からさらに遠ざかるように促されており、こうした世界情勢をどのように乗り切るかが、この国の将来の繁栄にとって極めて重要となる。
 一部の経済団体はドイツの中国への膨大なエクスポージャーに警鐘を鳴らしているが、当局者らは中国による台湾攻撃のような事態がドイツ経済にとって避けられない災難となるのではないかと懸念している。 政府は現在、中国との貿易に代わる手段を見つけることで「リスク回避」を推進している。
  ここ数十年、テクノロジー革命と気候変動により負担が増大したにもかかわらず、ドイツの経済モデルは利益を上げながら順調に進んできたが、依存していた柱、つまり安価なロシアの天然ガスと中国市場が崩壊しつつある。
 昨日4日間の訪問のため北京に到着したジャネット・イエレン氏は、長年にわたって悪化した米中不信感を和らげようとして、外交的試練に直面している。
【コメント】
 中国とどう付き合うかは隣人である我が国にとってはもっと大きな課題だ。是々非々でお付き合いするしかないのかなと思う。

その他:
米国は化学兵器を全廃
 The U.S. will finish destroying the last of its once-vast chemical weapons stockpile as soon as today.
米国での転職ブームが終焉
 The furious pace of job-switching in recent years, also known as the “great resignation,” appears to be ending.
家畜から人間への感染症が拡大懸念
 A report found that the U.S. has an enormous array of animal industries that pose a significant risk of creating infectious disease outbreaks in humans.

2023年7月7日 金曜日