世界の動き 2022年11月23日 水曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の一言:
「勤労感謝の日」
祝日の中でいかにも英語の翻訳のような印象を受ける日だ。由来を調べた。
日本では古くから、天皇が新穀などの収穫物を神々に供えて感謝し、自らも食する「新嘗祭」(にいなめさい)という祭事が行われてきた。新嘗祭は、1873年(明治6年)に休暇日となった。
日本国憲法制定後、祝祭日から国家神道の色彩を払拭するという方針のもとで新たに祝祭日を選定し直すことになり、「新穀祭」「生産感謝の日」などの案が検討された結果、「感謝の日」案が有力となった。GHQの命令により米国のThanksgiving Dayに相当する祝日を設けることとなったことが由来とも伝わっている。日本社会党などの委員による賛成多数で「勤労感謝の日」が採択された。
由来はともかく、今年最後の祝日だ。一年の疲れがたまる時期のお休みはありがたい。

ニューヨークタイムズ記事
1.インドネシアで死者数が増加
【記事】
インドネシアでは、.停電と道路の封鎖のなか救助活動を続けている。 268 人に達した死者の多くは家庭や学校にいる女性や子供だった。 150人以上が行方不明のままだ。
何万人もの人々が家を追われた。 1,000 人以上が負傷し、病院はあふれている。
マグニチュード 5.6 の地震による被害の全体像はまだ明らかになっていない。 1 つの村全体が土砂崩れに飲み込まれた。
【コメント】
最近地震が増えている日本の防災強化を急ぐべし。教訓だ。

2.サウジがアルゼンチンに勝利
【記事】
ワールド カップ史上最大の番狂わせの 1 つで、サウジアラビアはアルゼンチンを 2 対 1 で破った。
アルゼンチンは、おそらく史上最高の選手であるリオネル・メッシをサポートするために慎重にチームを構築した。サウジアラビアは、いけにえの子羊として広く見られていた。ムハンマド・ビン・サルマン皇太子でさえ、勝つことよりも「自分自身を楽しむこと」に集中するようアドバイスしていた。
敗戦はアルゼンチンにとって単なる敗北ではない。 「88,000 人の前でアルゼンチン人の肌に刻まれた恥ずかしさ、侮辱、汚名であり、テレビで生中継され、世界中に向けられた。」とタイムズのレポーターは述べている。
ハーフタイムになっても、サウジの勝利は難しく見えた。アルゼンチンは 4 回ボールをネットに入れたが、3 回はオフサイドで除外された。
おそらくこれがメッシにとって最後のワールドカップになるだろう。35 歳のメッシはトーナメントで優勝したことがない。
ワールドカップでポルトガル代表としてプレーしているロナウドは、マンチェスター・ユナイテッドを退団するとクラブは述べた。
【感想】
日本のドイツに対する勝利も明日大きくタイムズで取り上げてもらいたいものだ。

3.中国でCovidロックダウンが再開
【記事】
中国は、コロナウイルス感染症への対応を軟化するとほのめかしているにもかかわらず、全国でロックダウンが行われている。
北部の都市である石家荘は、大部分が5日間の封鎖下にある。上海のいくつかの地域では、住民に検査がほとんど必要ないことを告げてからわずか数日後に、頻繁な検査を再開した。
学校や企業は北京全土で閉鎖を余儀なくされ、指導者たちは経済の足を引っ張っていた制限を調整しようとしていた。先週末、市は数ヶ月で最初のコロナウイルス関連の死亡を記録した。
今月初め、中国は、封鎖、検疫、および毎日の大規模な検査によって引き起こされる混乱を制限するために、Covidの制限を微調整すると述べたが、感染の爆発は、政府の決意をテストし、中国経済がいつ再開されるかについて疑問を投げかける。
10 月下旬以降、ほぼ毎日のように新規感染者が増加しており、昨日発表された症例数 27,307 は、上海のロックダウンが行われた 4 月初め の 28,973 に近づいている。
【コメント】
中国が復活しないと世界のサプライチェーンが影響を免れない。当分はゼロコロナ堅持のようだ。コロナを鎮圧するのよりも共産党の統治能力を示す道具になっているようだ。
日本では塩野義のブコーバという薬が承認されたそうで、朗報だ。

その他:
フィリピンでハリス副大統領が中国を非難
In the Philippines, Kamala Harris, the U.S. vice president, denounced China for “intimidation and coercion” in the disputed parts of the South China Sea.
(中国のロケットの破片を中国が強奪したという事案ですね)
BREXITは支持されず
An opinion poll showed that support for Brexit has fallen to its lowest level yet in Britain.
(後悔先に立たず)
ニューヨークフィルでは女性が男性を上回る
Women outnumber men in the New York Philharmonic for the first time in its 180 years.

2022年11月23日 水曜日