世界の動き 2022年10月3日 月曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の一言:
「原油価格下落」
 WTI原油が80ドルを下回った。各国での金融引締めで景気の減速感が広まっているからだろう。ロシアのウクライナ侵攻で世界的にエネルギーが逼迫する見込みで価格が急騰したのがウソのようだ。日本の貿易収支にはプラス。原油ファンドを持っている個人としてはマイナスだ。

ニューヨークタイムズ記事
1.インドネシアのスタジアムでの悲劇
【記事要旨】
 土曜にインドネシアのマランのスタジアムで観客がフィールドに乱入し125人が死亡し多数が負傷した。警官が観衆に催涙弾を発射したことにより観衆が一斉に逃げようとしたことによるもの。FIFAが禁止ている催涙弾を使用した警察への批判が強まる。インドネシアでは以前からサッカーを巡る暴動が問題になっていた。
【コメント】
 暴動の引き金になったのは「地元で無敗のチーム」が敗れたことで、その決勝弾を放ったのはビジターチームの日本人選手だ。報道では6人の日本人選手がインドネシアリーグで活躍しているそうだ。日本人選手が活躍するのはどこの国であれ嬉しい。

2.ブラジルは国政投票
【記事要旨】
 かつて左派政権を率いたルーラ・ダシルバ元大統領が現職で右派のボルソナロ大統領を上回って優位に立っている。ボルソナロ陣営は投票への懸念を表明し選挙結果を認めない動きを取る恐れがある。アマゾンの森林の減少を食い止めることができるか選挙結果が注目される。
【コメント】
 ボルソナロはトランプと同じ行動を取って大統領職に執着するだろう。そうなったらブラジル国民はどうするだろうか。

3.パキスタンの洪水は農民の借り入れ負担を増す
【記事要旨】
 小農民の多くは、地主から収穫で返済する形で多額の債務を負っている。今年の収穫は出来ず、水が引かなければ来春の収穫の小麦の作付けも出来ない。水害の原因は氷河の融解とモンスーン性の豪雨だ。いずれも気候変動によるものと専門家は語る。
【コメント】
 パキスタンは大変なことになっている。特に貧しい農民は苦境だ。

その他:
リチャード・リューは和解
Richard Liu, a Chinese billionaire, reached a settlement with Liu Jingyao, a former University of Minnesota student who had accused him of rape. The case has been seen as a landmark in China’s struggling #MeToo movement. (結局はお金で決着ですか。。)
米国は中国に南太平洋で対抗
The U.S. and 14 Pacific Island nations signed a broad partnership agreement last week designed to counter China.
ブルキナファソで再度クーデター
Burkina Faso has weathered its second coup in ten months. Yesterday, the army officer who seized power in January conceded that he too had been ousted by mutinying soldiers. (この辺では武器供与を通じロシアが影響力を増している。)

2022年10月3日 月曜日