世界の動き 2022年9月16日 金曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の一言:
 ”Misfortunes never come singly.” 「泣きっ面に蜂」
 岸田首相の支持率が32%まで急落したそうだ(時事通信)。参院選を上手く乗り切り黄金の3年を迎え安心していただろうに。安倍首相の国葬問題、旧統一教会問題への対応、コロナ禍継続への対策、急な物価上昇等々、選挙前は隠れていた問題が一挙に顕在化した印象だ。まさに「不幸は単独でやって来ない」のだ。

ニューヨークタイムズ記事
1.プーチンと習会談
【記事要旨】
 昨日の会談後プーチンは、中国がウクライナの戦闘に「疑問と懸念を抱いている」と表現し、中国が完全にロシアを支援する立場でないことを示した。ロシア国内でも高まる批判に直面している。二月の中国での冬季五輪前の面談では中国とロシアは「制限のない」パートナシップを謳っていたが、今回は中国は一般的な協力関係を示すにとどめた。
【コメント】
 習近平はヌーボーとした外見に似合わずしぶとくしたたかな人だ。プーチンも「食えないやつだ」と思ったことだろう。孤立色を深めるロシアの次の動きはどうなるか。核の使用に注意だ。

2.欧州は、再度、右傾化か
【記事要旨】
 スウェーデンでは右派連合が総選挙で勝利し、中道左派の社会民主党から政権を奪う。ネオナチ色のあるスウェーデン民主党が第二党になり新政権で大きな影響力を持つ事態が起こるのは、平等な社会民主主義を掲げてきたスウェーデンでは驚きで他の西欧諸国への影響が懸念される。France, Germany, Finland, Denmark, Austria, Estonia に続き極右勢力が議会で影響力を持つ国の一つにスウェーデンもなった。イタリアでは極右のGiorgia Meloniが首相になる可能性がある。
【コメント】
 世界情勢が不穏になるとナショナリズムが台頭する。沖縄知事選で玉城知事が再選したの沖縄のナショナリズムの現れと見るが、如何だろうか。

3.ニュージーランドの殺人事件
【記事要旨】
 ニュージーランドでスーツケースの中から子ども2人の遺体が見つかった事件で、母親とみられる42歳の女が韓国で殺人の疑いで逮捕された。ニュージーランド警察は、犯罪人引き渡しに関する韓国との条約に基づいてこの女の逮捕を要請し、ニュージーランドへの引き渡しを求めていると発表した。子ども2人の遺体は先月、サウスオークランドの一家がオンラインオークションで倉庫から購入したスーツケースの中から見つかり、ニュージーランド警察が殺人事件として捜査していた。
【コメント】
 奇妙な事件だ。

その他:
新疆での人権侵害についての本
An English translation of “The Backstreets,” a Uyghur novel of one man’s struggle within an oppressive environment in China, was published in the U.S. this week. Its author and a translator have been detained since 2018.
移民を移送する?調べてみます
Florida flew about 50 migrants to Martha’s Vineyard, a Massachusetts island, escalating a tactic by Republican-led states to send migrants to liberal areas to protest a rise in illegal immigration.
ドイツはホロコーストに賠償
Germany agreed to one of its largest ever Holocaust reparations packages: $1.2 billion. About $12 million will go to about 8,500 survivors who remain in Ukraine.

(2022年9月16日 金曜日)