世界の動き 2022年8月22日 月曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の言葉:
「食物輸出制限」
 世界中で食料、特に小麦の輸出制限が広まっている。ロシアとウクライナの戦争や異常天候の備え自国内に食料を蓄えようという動きだ。コメが主食の我が国は相対的にこうした動きからは被害を受けにくい。小麦の輸入への依存を減らす工夫も必要だ。我が家の近くに「那須のコメコのパン屋さん」がある。美味しいパンが揃っておりよく利用する。世界の動きへ個人ができるささやかな抵抗だ。

1.シンガポールは同性間の性交を非犯罪化
【記事要旨】
 リーシェンロン首相は男性間の同意による性交を非犯罪化し、同性間の婚姻も許す憲法改正を行うと述べた。2007年の法改正で性交への規制が緩和されたが、男子間の性交は禁止されてきた。2月にシンガポールの最高裁は現行法は違憲と判断。2018年のインドでの判断に続き旧英国植民地での判断に続き、旧植民地での法律を改正する動き。
【コメント】
 こんな法律がまだ存在していたとは驚きだ。英連邦諸国では基本的に同様の法律が存在してきたようだ。

2.ロシアで暗殺か
【記事要旨】
 ロシアの捜査当局は21日朝、右派思想家として知られるアレクサンドル・ドゥーギン氏の娘で、ジャーナリストのダリヤ・ドゥーギナ氏がモスクワ郊外で運転していた父親の車に仕掛けられた爆弾の爆発で死亡した、と発表。ドゥーギン氏は「ネオ・ユーラシア主義」を提唱。反欧米路線を訴え、ウクライナ侵攻を強く支持した。ウクライナは事件への関与を否定。
【コメント】
 仕掛けられた爆弾が爆発するとはスパイ映画を見るようだ。薬殺、銃殺、爆殺とロシアではなんでもありですね。

3.インドで強姦犯罪者が解放される
【記事要旨】
 イスラム教徒の女性を強姦し3歳の娘を殺した11人のヒンズー教徒の無期懲役の受刑者が15年で解放されることになった。2002年にグジャラッド州で起きた大きな人種間の紛争で暴行や殺人が起き1000人以上のイスラム教徒が殺された。この時の州のトップはモディ首相だった。
【コメント】
 根深い宗教間の対立は解決策がない。宗教には必ず独善性と他の宗教への優越が盛り込まれているからだ。

その他:
岸田首相のコロナ
Fumio Kishida, Japan’s prime minister, was diagnosed with Covid, The Associated Press reports.
こんなニュース日本でありましたっけ
Japan is trying to revive its ailing alcohol industry. The latest idea: A contest to encourage young people to drink more.
住宅価格での人種差別
In the U.S., a home was appraised at $472,000 with a Black owner. When a white man stood in as the owner, it was valued at $750,000.

(2022年8月22日 月曜日)