連休中は那須で過ごす予定だ。楽しみの一つは、野山や家庭に咲く花々を見ることだ。
今年は那須一帯ではつつじが見事に咲いており、つつじの表年のようだ。我が家の裏庭の山つつじはこれまで10数年間一度も花をつけたことはなかったが、今年初めてうすい朱色の花を咲かせてくれた。ピンクのクロフネつつじも見事に花をつけた。既に散ったがモクレンも花が多く表年だった。
アジサイは、表裏がはっきりしている代表の花だと思うが、どうも今年は裏年のようだ。花芽がまだ全く見えない。
植物の表年裏年については果樹を中心に研究が進んでいるようだ。果樹ではある年に花芽が沢山形成されると翌年は押さえられるが、これは光合成や摘果、剪定などの要因によるらしい。というわかったようなわからないような説明がされている。これでは個々の果樹への説明にはなっても、果樹全体の傾向への説明は難しい。
花や果樹は平穏な話だが、世界の政治経済ではどうだろうか。昨年はロシアのウクライナ侵攻があり、表年と思われた。今年は少し落ち着くと思いきや、米国での金融不安、ロシアウクライナ戦争の拡大、生成AIの発達等々、危ないニュースは増嵩している。
世界的な危機にはもはや裏年はなくなり、表年の連続になるのかもしれない。
今日は本格的な雨だ。自宅のアジサイやヤマボウシの表年裏年に一喜一憂しているのは、人生の楽しみ方としては上等だろうか。
2023年4月30日 日曜日