街の書店

 本をAmazonで買うことが多くなった。無限のセレクションがあり、新聞の書評欄に載った本がすぐ入手できるのが便利だ。

 ただ、実際の本を手にして自分で良書と判断し購入する喜びは何事にも代えがたい。街角の本屋さんは貴重だ。

 私が住む街には5年ほど前までは3軒の書店があったが、最後の一店が今月末に閉店するそうだ。80過ぎの御店主の新書の選別眼は秀逸で、面白い本を幾つも見つけることが出来た。「毎日店を開き続けねばならず老人にはきつい仕事だ。儲けが少なくやって行けない。」という理由のようだ。この街で四方山話をする相手が減るのが残念だ。

 書店はその街の文化を支える貴重な存在だ。東京でもここ数年急激に書店の数が減ってるらしい。Amazonは便利だが街の書店の商売が立ち行くようにするための努力が消費者にとっても必要だ。

2023年1月22日 日曜日