G20サミットの参加国は19の国とEUだ。
19の国を地域別に分けると以下のようになる。国の横に付した数字は世界のGDPランキング2022年だ。
【米州から】5か国
米国1位 カナダ9位 ブラジル11位
メキシコ15位 アルゼンチン31位
【アジア・豪州から】6か国
中国2位 日本3位 インド6位
韓国10位 オーストラリア13位 インドネシア16位
【欧州から】5か国
ドイツ4位 英国5位 フランス7位
イタリア8位 ロシア12位
【中東・アフリカから】3か国
サウジアラビア19位 トルコ22位 南アフリカ34位
【GDPでは19位以内なのにG20には入っていない国】3か国
スペイン14位 イラン17位 オランダ18位
こうしてみると、スペイン、オランダは欧州の主要国に追い出された形だ。
イランは、中東ではサウジとトルコに席を譲っている。制裁を受けている身としては仕方ない。アルゼンチンは南米枠で滑り込んでいる。南アフリカはアフリカ枠で当選確実だ。
意外なのは北欧諸国が入っていない点とアフリカの大国ナイジェリアとエジプトが入っていない点だ。G20のメンバーは入れかわりがあるだろうが、タイあたりが参加してきても良いだろう。但し、サッカーのワールドカップと同様に地域別の代表枠の調整には困難が伴うだろう。
さて、G7では日本はアジアの代表としての地位を確保してきたが、GDPでは中国に抜かれ、インドにも近未来に抜かれそうだ。1人当たりGDPでは韓国に抜かれそうだ。安閑とはしていられない。G7の存在意義が取りざたされているが、国際的な情報発信の場として席を維持するに越したことはあるまい。
2022年11月20日 日曜日