消えゆくお蕎麦屋さん

街から古いお蕎麦屋さんが消えつつある。

私は今の街に住んで22年になるが、その間に、お蕎麦屋さん4軒が閉店した。今年閉店したお店はよく利用していたので残念だった。コロナ下でも頑張っていたが、最近閉店してしまった。ワンルームマンションを建築するようだ。

中華は「バーミヤン」とか「日高屋」といったチェーン店があるので食べることが出来るが、そばは街に定着したお店に頑張ってもらわないと食べることが出来なくなる。

昨日は商店街のはずれにあり、これまで行ったことのなかったお蕎麦屋さんに昼食を食べに行った。老齢のご婦人二人が接客をし、料理は老齢の男性が作っているようだった。私は天ざるを、家人は鍋焼きうどんを注文した。待つことしばしで、期待して食べた。

はっきり言ってひどい味だった。天ぷらそばの天ぷらは茶色い油が使われ、全くカラッとしていない。衣はべチャッとしていた。そばは腰が無い。そばつゆは天つゆと共用でコクが無い。家人が食べた鍋焼きうどんも、うどんが固く、エノキは色が変わり、海老天は衣だけで、味もひどいということだった。

お勘定を払って出てきてから「この店にはもう来ないね」と家人と話し合った。

懐かしいそば店が街から消えてゆくのは残念だが、まずいそばを長年提供している店が存続しているのは、もっと残念な気がした。

2022年11月12日 土曜日