世界の動き 2022年7月19日 火曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の一言:

 「摂氏と華氏、センチとインチ、キロとマイル」

 国によって使用する単位が違うのは面倒だ。今日の記事では華氏とインチが沢山でてきた。華氏100度が摂氏37度。1インチは2.54センチ。覚えておくと便利だ。100マイルが160キロというのが広まったのは大谷のお蔭だ。

1.英国は溶ける
【記事要旨】
 月曜日には多くの英国人が熱波で休まざるを得なくなった。イングランドでは華氏100度(37.8度C)を、ウェールズでも史上最高の98.8度(37.1度C)を記録した。線路の変形を恐れ鉄道の多くが休止し空港も制限される。政府は在宅勤務を呼びかけ、扇風機やエアコンの需要が急増。テームズ川に架かるヴィクトリア時代のHammersmith Bridgeはひび割れの拡大を防ぐために金属で覆われた。フランスでも猛暑と山火事が発生。イタリアでは猛暑でトマトの収穫が1週間早まる。スペインでは30か所以上で山火事が発生。米国の南西部でも猛暑が広がる。
【コメント】
 世界中が猛暑に襲われているようだ。地球が発熱していると考えればよいのだろうか。

2.オーストラリアの繰り返される洪水
【記事要旨】
 7月初めの5日間でシドニーでは8.7インチ(22センチ)と一月分の降雨。周辺では30インチ(76センチ)の降雨を記録。数万人の市民が避難しているが16か月内で4回目の避難で、市民の忍耐は限界に近づく。気候変動が豪雨の直接的な原因かどうか不明だが、災害の頻度と規模を大きくしているとは言える。
【コメント】
 線状降雨帯という言葉が日本ではすっかり定着した。線状降水帯は英語で、a linear rainband と表す。linear は「直線状に伸びる」、rainband は「降雨帯」という意味。

3.レガシーを築いた日本の政治家
【記事要旨】
 岸田首相は安倍前首相の政策を尊重するとしながらも。平和憲法の改正と軍事力強化という安倍氏の強い希望には距離を置く動きを見せている。
安倍はロシアのクリミア侵攻時に制裁に消極的だったが岸田はウクライナ侵攻時には即時に制裁に加わった。インフレの進行、円安の深化、コロナ感染の拡大、人口の高齢化、出生率の低下、という課題を抱え、岸田は財政を拡大するのは困難と考えているかもしれない。
【コメント】
岸田首相の発言が引用されているが、こんなこと言っていましたっけ?
“We must be realistic and concrete in our discussions but at the same time, not be numbers-oriented,” Kishida said last week.

その他:
ゼレンスキーは検事総長と情報機関長官を解任
President Volodymyr Zelensky of Ukraine fired his top two law enforcement officials, the most significant shake-up in his government since the invasion began, and said that hundreds of treason investigations had been opened into employees of law enforcement agencies.
パキスタンでは旧勢力が勝利
Less than four months after Prime Minister Imran Khan was ousted from power in Pakistan, his party has won a sweeping victory in elections in the most populous province.
パリの都市計画
Paris is redesigning its urban landscape to make it more climate-friendly. But a plan to cut down more than 20 trees around the Eiffel Tower — one decades older than the tower itself — has caused outrage.

(2022年7月19日 火曜日)