世界の動き 2024年6月18日 火曜日

今日の言葉
「悪の枢軸」
 アメリカ大統領ジョージ・W. ブッシュが2002年1月の一般教書演説で、イラン、イラク、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)を指して言った言葉。 発言の趣旨は、この3国が核や化学兵器などの大量破壊兵器の保有をもくろむ「テロ支援国家」であると非難したもの。
 この間、北朝鮮は米国政策から放置されてきた。トランプが接近したことがあったが線香花火に終わった。
 ウクライナ情勢を巡り、ロシアと北朝鮮の接近は西側社会にとって大きな脅威であり、新たな悪の枢軸の発生だ。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.ネタニヤフ首相、戦争内閣を解散
【記事要旨】
 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、戦争内閣を解散した。この動きは、2人の主要メンバーが辞任したことを受けて広く予想されていた。
 イスラエル当局者は、ネタニヤフ首相が5人で構成される内閣を解散させた決定は、主に象徴的なものだと示唆した。ベニー・ガンツ氏とガディ・アイゼンコット氏は先週、ガザでの戦争の方向性をめぐる意見の相違から辞任した。イスラエルの報道機関は昨日、極右政治家で国家安全保障相のイタマール・ベン・グビル氏が議席を要求したことを受けて、ネタニヤフ首相が評議会を閉鎖したと報じた。
 今のところ、停戦など戦争に関する主要な決定は、別のより広範な安全保障内閣に委ねられる。アナリストらによると、ネタニヤフ首相は重要な軍事決定を下すために非公式の顧問団にも頼るという。
 戦闘の一時停止:イスラエル軍は、より多くの援助が住民に届くことを期待して、ガザ南部の一部で日中の作戦を停止したと述べた。毎日の通行止めはガザ南部の道路区間のみに適用され、ラファ侵攻以来何十万人ものパレスチナ人が避難した中心部の地域は対象としていない。
【コメント】
 ベン・グビル氏の参画を排除するための苦肉の策だと言われるが、ネタニヤフの政策の選択肢はますます狭まったと見る。

2.プーチン大統領が北朝鮮を訪問
【記事要旨】
 ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、両国の軍事的関係が深まっていることを示すため、本日から2日間の北朝鮮訪問を開始する。
 ロシアのウクライナ戦争が長引く中、両国は毎日何千発もの砲弾、ミサイル、ロケットを発射している。つまり、ロシアは弾薬を必要としており、北朝鮮はそれを提供する余地が十分にある。
 北朝鮮の指導者である金正恩氏にとって、ウクライナ戦争が好機をもたらすまでは、状況は厳しいと思われていた。同氏は9月にロシアを訪問し、訪問中に機密性の高い宇宙施設や軍事施設を視察したが、これは北朝鮮が長年切望してきたような技術をロシアが提供できることを強調するものだった。
 プーチン大統領は、金氏が軍事目標を監視するために使用したいと考えているスパイ衛星の打ち上げをロシアが支援できると示唆している。モスクワと平壌はともに、国連制裁で禁止されている武器取引に関与していないと否定している。
 背景:プーチン大統領が最後に北朝鮮を訪問したのは2000年で、このとき同国を訪問した初のロシア指導者となった。
【コメント】
 国境を接する北朝鮮からロシアへ砲弾は容易に送達できる。西側には危険な二国の接近だ。

3.ソーシャルメディアの警告ラベル
【記事要旨】
 米国の公衆衛生局長官であるヴィヴェック・ムルシー博士は、タバコやアルコール製品に表示されているのと同様の警告ラベルをソーシャルメディアプラットフォームに表示するよう議会に働きかけると述べた。このラベルは、ソーシャルメディアがティーンエイジャーの精神衛生に悪影響を及ぼす可能性があることを親に知らせるものだ。議会はまだそのような法案を発表していない。
 「これらのプラットフォームは、私たち全員がそれに費やす時間を最大化するように設計されている」とムルシー博士はタイムズ・オピニオン紙に書いている。「大人にそうすることと、子供にそうすることは別物だ」。子供たちをソーシャルメディアから引き離す方法はいくつかある。
【コメント】
 ソーシャルメディアよりもまえにスマホにも張るべきではないだろうか。電車に乗るとほとんどの人がスマホと睨めっこしている。異様な情景だ。

その他の記事
インド:
 西ベンガル州で列車2両が衝突し、少なくとも8人が死亡、数十人が負傷した。当局によると、犠牲者はさらに増える見込み。
南シナ海:
 中国とフィリピンの船舶が係争中の島々の近くで衝突したと両国が発表。衝突の責任は双方にあると非難した。
フランス:
 キリアン・エムバベは若者に次の選挙で投票するよう呼びかけた。
ロシア:
 裁判所は、アメリカ人ジャーナリストのエヴァン・ガーシュコビッチのスパイ裁判が来週開始され、非公開で行われると発表した。
トヨタ:
 複数の投資家が、同社の創業者の孫で最高経営責任者の豊田章男氏を取締役から解任する投票を本日実施することを望んでいる。
中国:
 EUが先週、中国の電気自動車に関税を課したことを受け、北京は欧州からの豚肉輸入に関税を課すと脅した。
台湾:
 3年ぶりに台湾を離れる準備をしている米国特使は、中国についてパニックに陥ってはならないが、リスクに無感覚になってはならないとアドバイスしている。
戦争:
 ウクライナ国境近くの都市ベルゴロドの住民は、ロシアの大部分が直接経験したことのない戦争と共存することを余儀なくされている。
米国:
 シーク教徒活動家の暗殺未遂容疑で告発された男がチェコ共和国から引き渡され、米国の裁判所に出廷した。男は無罪を主張した。

2024年6月18日 火曜日

世界の動き 2024年6月17日 月曜日

今日の言葉
「平和サミット」
 NYタイムズでは大きく取り上げられていないが、 Bllombergでは大きく取り上げられている。
 『スイスで開催されたウクライナ「平和サミット」が2日間の日程を終了して閉幕。ウクライナのゼレンスキー大統領は、新興国を中心とする「グローバルサウス」の一部主要国からの支持を取り付けることはできなかった。
 15-16日に開催された同会議の共同声明には、インド、インドネシア、南アフリカ、サウジアラビアなどが署名をしなかった。主催者が配布したリストによれば、会議に参加した計100余りの国・機関のうち、共同声明に署名したのは84にとどまった。
 ウクライナ当局者はロシアを孤立させるためにはBRICS諸国の取り込みが不可欠と考えていたが、今回の会議に中国は不参加で、オブザーバーとして参加したブラジルも共同声明に署名しなかった。』
  メキシコ、タイなど西側寄りと思われる国で署名しなかった国もある。

ニューヨークタイムズ電子版より
1.イスラエル、一部の戦闘を毎日一時停止と発表
【記事要旨】
 イスラエル軍は昨日、ガザ南部の国境検問所付近での昼間の軍事作戦を「追って通知があるまで」停止すると発表した。この動きは、支援団体が食糧やその他の基本物資の不足についてますます緊急の警告を発する中、より多くの人道支援を飛び地に入れるための取り組みである。
 イスラム教の祝日イード・アル=アドハーに行われたこの発表は、米国、カタール、エジプトが仲介する停戦合意に向けた交渉が活発に行われている中で行われた。これらの交渉の難題の1つは、いかなる敵対行為の停止も永続的かどうかについての意見の相違である。
 イスラエル軍は昨日、停止は限定的であり、ラファでの攻撃は継続され、ガザ南部全体では「戦闘停止はない」と強調した。
 政府は、ネタニヤフ首相がニュース報道で停止を知り、不承認の意向を示したと示唆した。しかしアナリストらは、ネタニヤフ首相は計画とその展開のメッセージについて認識していた可能性が高いと述べ、それぞれがさまざまな聴衆に合わせて調整されているとした。
 ガザの人々: 戦争が長引くにつれ、人々はハマスに対して声を上げる意欲が高まっている。
【コメント】
 毎日数時間でも定期的に戦闘が停止すれば援助物資の搬入はずっと楽になるだろう。ガザの人々がハマスに声をあげるようになってきているというのは良いニュースだ。

2.トランプへの新たな抵抗勢力が出現
【記事要旨】
 民主党関係者、進歩的な活動家、監視団体、元共和党員らの広範なネットワークが、トランプ氏の第2期大統領就任の可能性に備えて異例の措置を講じている。   彼らはトランプ氏の政策を民主主義への脅威とみなし、11月の選挙でトランプ氏が勝利した場合に反撃するための準備を進めている。
 計画の時期の早さと規模は前例がない。トランプ氏が公言しているように大量強制送還を実行した場合に備えて、訴訟を準備している者もいる。American Civil Liberties Union(A.C.L.U.)は、国税庁の介入を阻止するために新たな監査人を雇った。民主党が統治する少なくとも5つの州では、中絶薬の備蓄さえ行われている。
 トランプ氏が勝利した場合:同氏は、司法省を利用して敵対者に復讐したり、民主党が統治する都市に連邦軍を派遣したりするなど、権威主義的な色合いを帯びた政府への幅広い改革を公然と計画している。
【コメント】
 トランプは阻止したいが、バイデンもまずい。G7会議に遅刻したり、居眠りしたり失態続きだ。選挙資金パーティーのために首脳の夕食会を欠席するというのもいただけない。

3.イランとスウェーデンの囚人交換
【記事要旨】
 イランとスウェーデンは土曜日に囚人を交換し、遺族に安堵をもたらしたが、交換がイランの人質外交に報いるものという懸念も生じている。イランは西側諸国から譲歩を引き出すため、外国人を捏造した容疑で組織的に逮捕している。
 イランはEU外交官とイランとスウェーデンの二重国籍者を釈放した。スウェーデンは人道に対する罪で有罪判決を受けた初のイラン政府高官を釈放した。彼は拷問、戦争犯罪、1988年の反体制派5000人の大量処刑で有罪判決を受け、スウェーデンの裁判所で終身刑を宣告されていた。当時の彼の有罪判決は、国境を越えた正義の画期的な事例として人権擁護団体から歓迎された。
 反応: 犠牲者の家族やイランに拘留されたままの人々の家族は憤慨した。スパイ行為とイスラエル支援の容疑で死刑判決を受けている科学者アフマドレザ・ジャラリ氏を含め、依然投獄されている数人はスウェーデン国籍だ。ジャラリ氏は容疑を否認している。
【コメント】
 人質外交と言う言葉は知らなかった。強権的な国への訪問は十分注意しなければならない。いつ逮捕され対外交渉用の駒に使われないとも限らないからだ。

気候
メッカ:
 ヨルダンの巡礼者14人がハッジ関連の儀式中に猛暑で死亡した。
カリフォルニア:
 急速に広がる山火事により、約1,200人が避難を余儀なくされ、ロサンゼルス北西部の1万エーカー以上が焼失した。
オーストラリア:
 雪がまばらなため、一部のスキー場は営業に苦戦している。

ロシアウクライナ戦争
ロシア:
 国営メディアによると、特殊部隊が昨日、地方の拘置所で短期間の反乱を鎮圧した。彼らは、独房から脱走した被拘禁者を殺害した。その中にはテロ容疑者もいた。
外交:
 スイスでの会議で、80カ国以上が「すべての当事者間の対話」を求めた。しかし、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、領土を譲る交渉を拒否した。
ウクライナ:
 2022年、モスクワとキエフは和平交渉を行った。タイムズ紙が確認した文書は、和平が達成しにくい理由を示している。

その他の記事
ドイツ:
 ハンブルクで欧州選手権の試合が開催される数時間前、サッカーファンで混雑した路上で斧を振り回す男が警察に射殺された。
英国:
 キャサリン妃ががんの診断を発表して以来初めて公の場に姿を現した。
フランス:
 土曜日、極右政党「国民連合」に反対する数万人の集会が開かれた。
中国:
 同国の#MeToo運動の有力な指導者2人が国家転覆罪で有罪判決を受けた。この曖昧な文言の容疑は長い間、反対意見を封じ込める手段として見なされてきた。
南アフリカ:
 脆弱な連立政権が金曜日、シリル・ラマポーザを大統領として2期目に選出した。
G7:
 中国の台頭への懸念が会議に大きく影を落とした。最終声明で中国に言及した28か所のほぼすべてが、北京を悪意ある勢力と表現していた。
イタリア:
 フランシスコ法王がローマのプライド祝賀会に出席し、出席者は同法王がここ数週間で2度使ったと非難されていた同性愛者に対する侮辱的な中傷を歓迎した。

2024年6月17日 月曜日

Google Lens-Search What You See

 那須で庭の手入れをしている。花屋や植木屋で何の考えもなく目にした草木で面白そうなものがあると、庭に植えてきたのだ。数年経って伸びてくると、さて、名前がわからない。

 こんな時に便利なのはGoogle Lensだ。このソフトは、いろいろな商品を見つけ出してヤフオクでいくらぐらいで入手できるか面白半分に調べるのに重宝していた。ニューヨークで買ったカエルの人形を調べたら、出品している人がいて驚いた。

 草木の名前を調べるのにもとても便利だ。
 家の前庭の好位置に「ライラック」だったはずの木がある。ところがGoogle Lensで調べたら「イボタの木」と出て来て驚いた。説明を深堀していくと、ライラックはイボタの接ぎ木をして生育するのが一般的だそうだ。時には、原株のイボタの方が生育がよく、ライラックがあまり育たないこともあるそうだ。これがまさに我が家のケースだと理解できた。凄いぞGoogle Lens!

 こんな便利な機能だが、AppleのiPhoneにはOSS Document Scannerという使いづらく情報も少ない機能しか備わっておらず、結局は、App StoreからGoogle Lensソフトをダウンロードせざるを得ない。

 Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)と幹部らは先週、「iPhone」や「iPad」、「Mac」にオープンAIのチャットボット「ChatGPT(チャットGPT)」を搭載する画期的な提携を発表した。
 オープンAIとの提携は、AppleにとってAIへの幅広い取り組みの一環。今年の世界開発者会議(WWDC)の基調講演では、ChatGPTとの提携以外に、「Apple Intelligence」と名付けた社内で設計した機能も発表し、開発の独自性をアピールした。

 AppleのOpenAIとの提携はChatGPTの利便性を飛躍的に高めると思われる。一方、Appleのlofty高尚な独自技術への執着が Google Lensの二の舞にならなければ良いと懸念する。

2024年6月16日 日曜日

関税100%

今日は那須で土産物の買い物をした。

お菓子はさておき、美味しそうなおかずになりそうな食べ物がある。例えば「那須の花豆」「椎茸旨煮」「おかずショウガ」等々だ。栃木県は農業県なのに、原産国を見るとほぼすべてが中国だ。

米どころ新潟県の煎餅メーカーの袋を見ると、原料のコメの原産地が中国でがっかりすることが多いが、同じような失望を感じる。

現在中国からの輸入食糧品にはほとんど関税がかかっていないと思われるが、トランプに倣って、関税を100%掛けることにしたら、さすがに国内産原料を使うほうが安くなるだろう。

多少のコスト高になっても、食の安全の観点から農業の国産化を高める工夫が必要だろう。当然ながら、取扱いが難しい隣国の報復措置への対策も練っておかなければなるまい。

2024年6月15日 土曜日

世界の動き 2024年6月14日 金曜日

今日の言葉
「アルメニア」
 最近二つの報道が目立った。
1.アルメニアのパシニャン首相は12日、旧ソ連圏6カ国でつくるロシア主導の軍事同盟「集団安全保障条約機構(CSTO)」から脱退する方針を正式に表明した。伝えた。アルメニアは隣国アゼルバイジャンとの係争地ナゴルノカラバフを巡る軍事紛争で敗北し、昨年に実効支配を失った。この問題でパシニャン氏はCSTOの支援がなかったことに不満を抱き、外交政策を転換して欧米への接近を図るとともに、CSTOがアルメニアを守る姿勢を明確にしない限り、脱退も辞さない姿勢を示していた。
 CSTOはモスクワに本部があり、ロシアのほかカザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、ベラルーシが加盟している。
 パシニャン氏はCSTOについて、アゼルバイジャンと協力してアルメニアへの戦争を計画したと改めて非難した。
2.大阪万博のAタイプ(参加国が自国のデザインで建築する)パビリオン建設で最も進んでいるのがアルメニアだ。
 ところが、
 2025年大阪・関西万博で参加国が自前設計・建設する海外パビリオン「タイプA」に関し、外観の完成を10月中旬を目安に済ませるという日本国際博覧会協会(万博協会)の構想が事実上、破綻していることが13日、分かった。6月中の着工を予定するタイプAのアルメニア館関係者が間に合わないと明言した。現実的なスケジュールの提示など、協会は計画の練り直しを迫られそうだ。
 協会のスケジュールでは、来年1月中旬までに内部の改装などを終え、展示品の設置も進めて4月13日の開幕を迎える。しかし、今年10月中旬に外観まで完成しなければ、後のスケジュールも遅れ、開幕までに完成しない可能性が高まる。
 タイプAは資材価格の高騰や慢性的な人手不足などで希望する国が60カ国から53カ国まで減少。このうち14カ国で建築業者が決まっていない。決定済みの39カ国のうち31カ国は着工済み、8カ国は未着工となっている。
 どのような万博になるのか、見てみたい気もしてきた。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.G7首脳、ウクライナに500億ドルの融資で合意
【記事要旨】
 イタリアでのG7サミットで、加盟国はウクライナに500億ドルの融資を行い、武器の購入と損傷したインフラの再建を支援する計画で合意した。この新たな支援策は、ロシアが戦場で勢いを増している戦争の重要な時期に実施される。
 この融資は、主にベルギーの金融機関にある凍結されたロシア資産3000億ドルの利子を使って返済される予定だ。
 バイデン大統領はまた、ウクライナ政府と10年間の安全保障協定に署名し、同国に対する米国の長期的なコミットメントを示した。これは、ウクライナのNATO加盟への架け橋となるように設計されている。日本もウクライナと10年間の安全保障協定に署名し、45億ドルの拠出を約束した。
 一方、NATOの国防長官らは昨日ブリュッセルに集まり、キエフに追加の武器を約束した。また、来月ワシントンで開催される首脳会談で発表される長期的な軍事的コミットメントの準備のためにも会合した。ウクライナにとっての追い風は、ハンガリーが軍事同盟の戦争活動には貢献しないが、それを阻止しないとの合意だ。
 バイデンの視点:安全保障協定は、ドナルド・トランプが今秋大統領選に勝利しても米国はウクライナを支援し続けると同盟国を説得するバイデンの最新の取り組みだ。
 G7についての詳細:首脳の大半は、苦境に立たされ、苦戦し、危険にさらされながら首脳会談に臨んだ。その多くは、立場を弱める選挙に直面している。
【コメント】
 日本の岸田首相の支持率は低迷している。フランス、英国、ドイツの与党も同様だ。米国でももしトラが起こりそうだ。
 弱いリーダーたちが勝手に決定しているとロシアや中国は見ている。

2.米最高裁、中絶薬の入手を支持
【記事要旨】
 最高裁は、広く入手可能な中絶薬であるミフェプリストンへの幅広い入手を支持した。全員一致の判決は、米国で圧倒的に最も一般的な方法である薬物中絶へのアクセスが当面続くことを意味する。これは、国内でのすべての中絶の終結を積極的に求めている中絶反対運動にとって大きな損失だ。
 最高裁は、米国の規制当局によるミフェプリストンの承認を覆そうとする中絶反対団体と医師の申し立てを却下した。しかし、中絶をほぼ全面的に禁止している14州で薬物中絶が依然として違法であるという事実は変わらない。
 数字:2023年に中絶を受けるために州外に旅行した人は17万1000人以上いる。

3.中国の自動運転車に乗る
【記事要旨】
 ますます人気が高まっている自動運転車のテストに、中国ほど積極的に取り組んでいる国はない。政府も協力している。公道に大規模なテストエリアを設けるほか、検閲官は安全事故や衝突事故に関するオンライン上の議論を制限し、この技術に対する国民の不安を抑えている。
 タイムズに北京支局長は、世界最大の自動運転車の実験に参加するために武漢を訪れた。「加速もブレーキもスムーズだ。人間の運転手が運転する場合よりも、曲がるときに少しぎくしゃくするだけだ」と彼は語った。
【コメント】
 EVと自動運転では中国が世界をはるかにリードしている。中国製の自動車が世界にあふれる未来が予見される。

その他の記事
ロシア:
 検察当局は、スパイ容疑で投獄されているアメリカ人ジャーナリスト(WSJの記者)、エヴァン・ガーシュコビッチの起訴を確定した。同氏は今後、スパイ容疑で裁判にかけられる。
レバノン:
 イスラエルとヒズボラは2日連続で空爆を繰り広げ、本格的な戦争への懸念が高まっている。
気候:
 新たな研究によると、カナダのハドソン湾南部のホッキョクグマは、海氷の薄化により、早ければ2030年代にも絶滅する可能性がある。
ウクライナ:
 同僚らは、ロシアがウクライナ北東部の国境を越えて侵攻を開始してから1カ月が経ち、現在は廃墟となっているヴォフチャンスクの町から報告した。
海底:
 アーネスト・シャクルトンの最後の船、クエスト号の残骸が今月、カナダ沖で発見された。

2024年6月14日 金曜日