今日の言葉:
「The Forth of July」
米国の独立記念日だ。この日の前後は全米が祝賀ムードに包まれる。学校は6月末までに年度を終わるので、独立記念日以降は夏休みが本格化するシーズンでもある。
昔、ニューヨークとトロントの間を車で往復していた時期があった。独立記念日に高速道路を走っていると、通り過ぎる町々で花火があげられていた。近い花火は大きく天を焦がし、遠いのは線香花火のように見えた。懐かしい思い出だ。
ニュータイムズ記事より
1.ヨルダン川西岸への大規模な攻撃
【記事要旨】
イスラエルは、占領下のヨルダン川西岸でここ20年来で最も激しい空爆を開始し、混雑したジェニン難民キャンプに数百人の地上軍を派遣し、武装過激派を根絶しようとしている。 パレスチナ保健省によると、少なくとも8人のパレスチナ人が殺害された。
イスラエル軍によると、作戦は午前1時過ぎに始まり、無人機による数発のミサイル発射も含まれたという。 軍関係者らによると、今回の作戦はジェニン市に隣接する4分の1平方マイル未満の住民約1万7000人の難民キャンプ内の過激派標に焦点が当てられたという。
「キャンプは言葉の完全な意味で戦闘地域だ」とキャンプの運営を支援する地元委員会のメンバーは作戦開始後に語った。住民はイスラエル軍による大規模な侵攻を恐れていたが、これほど暴力的で破壊的な事態は予想していなかった。
これまでのところ、今年はヨルダン川西岸のパレスチナ人にとってここ10年以上で最も死者数の多い年となり、過去6か月で140人以上が死亡した。 また、アラブの攻撃でイスラエル人30人近くが死亡した。
イスラエルの専門家は、ガザなど他の地域への敵対行為の拡大を避けるため、イスラエルが数日以内に作戦を終了すると予想していると述べた。 最近の報復攻撃がスパイラル状に拡大する懸念が高まっている。
【コメント】
ウクライナの戦争の前では、パレスチナの騒乱は小事に見える。不思議なものだ。
2.難しい中国訪問
【記事要旨】
ジャネット・イエレン氏は今週、世界二大経済大国の間の緊張緩和を目指し、米財務長官として初めて中国を訪問する。
木曜日に始まるイエレン氏の訪問は、先月のアントニー・ブリンケン国務長官の北京訪問に続くものである。 ここ数週間、イエレン議長は中国に対して穏やかな態度を取っており、国家安全保障を守るために中国への依存度を下げることを目的とした米国の行動にもかかわらず、両国は経済を「切り離す」にはあまりにも絡み合っていると主張するとみられる。
「今回の訪問は、イエレン氏にとってこれまでの経済外交における最大の試練だ。今回の訪問は数カ月かけて準備されており、バイデン大統領と習主席が昨年、米中関係の悪化回避に努めることで合意した後に実現したが、多くの経済政策問題については深い意見の相違がある。」とタイムズの経済専門家は見る。
国家安全保障への脅威を理由に、米国は中国による半導体、A.I.および高度テクノロジーへのアクセスを制限しようとしている。中国は、米国のマイクロン・テクノロジーを対象とした禁止措置を導入した。
両国の経済は不確実性が高まっている時期にある。 パンデミック後の中国の生産は低迷している一方、米国はインフレを抑制しながら景気後退を回避しようとしている最中だ。
【コメント】
イエレン女史は見かけはソフトだが理念を大事にするプロフェッショナルだ。表面を糊塗するのではなく本質的な議論が交わされるはずだ。訪問後の会見に注目したい。
3.ロシアの監視活動
【記事要旨】
ロシアは、国民を追跡し、ウクライナ戦争に対する国内の反対派を抑圧するため、デジタル監視ツール技術産業を育成している。 一部の企業は海外での事業拡大を図っている。
こうした技術により、ロシア当局は、WhatsAppやSignalなどの暗号化アプリでの活動の追跡、匿名のソーシャルメディアユーザーの特定、人々のアカウントへの侵入など、電話やウェブサイトを中心とした覗き見機能へのアクセスが可能になったという。
メッセージを傍受しなくても、誰かが複数の電話を使用しているかどうかを特定し、関係ネットワークをマッピングすることもできる。
「ロシアでは、中国のようなやり方でインターネット規制を徹底的に見直す取り組みが行われている。ロシアは中国企業の競争相手として台頭するだろう。」と専門家は見ている。
【コメント】
こういう報道を見るとロシアは巨大な北朝鮮化しているように見える。こうした技術は当然欧米でも開発に必死になっており、情報化社会は監視社会、プライバシーの無い社会になる実態がわかる。
その他:
原油の協調減産
Saudi Arabia and Russia will cut oil production to try to boost weak prices.
香港の民主化を海外で逮捕
Hong Kong issued arrest warrants for eight overseas activists accused of serious national security offenses, Reuters reports.
チュニジアの魚事情
Tunisians love canned tuna. They put it on everything from pizza to pastries. But inflation is transforming the staple into a luxury item.
And as globalization would have it, very little local Tunisian tuna goes to Tunisians. Most of it is exported, and the country has had to start importing lower-quality fish.
2023年7月4日 火曜日