世界の動き 2022.4.20 Wednesday

N.Y. Times 電子版より
今日の一言:
早稲田の公開講座での吉野家常務の発言に思う。
口は禍のもと ”Out of the mouth comes evil.”

1.ロシア東部で攻勢強化
【記事要旨】
 露は東部で全面攻勢。ウクライナは抵抗。露の攻撃は戦争開始期より組織的で集中的になっている。
【感想】
 戦争の報道はうんざり。

2.南アの災害
【記事要旨】
 南アのダーバンで大雨による洪水で死者440人以上。政府は非常事態宣言。
【感想】
 気候変動は弱者に深刻な影響を与える。被害を受けたのは掘っ建て小屋が並ぶ貧民居住エリアという。

3.ミャンマーでの医療崩壊
【記事要旨】
 国軍が反政府医師や医療従事者を拘束し、ミャンマーの医療は崩壊している。
【感想】
 手術が出来ず亡くなる患者が多いという。危険な国だ。

その他:
世界の成長鈍化
Global economic forecasts are falling: The I.M.F.’ expects growth to slow to 3.6 percent this year, down from 6.1 percent in 2021.
成長に陰り?
For the first time in the last decade, Netflix lost subscribers — 200,000 in the past quarter.
日本の在宅勤務
Working from home has given Japan’s corporate employees a chance to rethink their priorities, both personal and professional. Many want more flexibility, autonomy and control — a far cry from the country’s traditional nonstop, job-for-life model.

(2022.4.20 Wednesday)

世界の動き 2022.4.19 Tuesday

N.Y. Times 電子版より
今日の一言
桜に続きハナミズキが満開。花言葉は「華やかな恋」「私の思いを受けてください」だそうです。

1.ロシア東部で攻勢を強める
【記事要旨】
 ロシアはドンダスとカルキウ地方で300マイルにわたり前線を進め侵攻したとウクライナの情報筋が発表。ロシアは300以上の軍事目標をミサイルで攻撃したと発表。これまで安全と思われ住民が集まっていた西部の都市リビウも攻撃され7人の市民が死亡。ミコライウやカリキウといった主要都市も攻撃される。東部ではウ軍が国際的に禁止されているクラスター爆弾を占領地奪還のために使用したという見方も。ロシアの中銀総裁は経済制裁が効き始めたと語る。戦争はロシアを想起させるロシア正教への人々の姿勢を変化させる。
【感想】
 ウクライナの国花はヒマワリ。ロシアの国花も同じだ。同じ国花を持つ親類が近親憎悪で殺し合いを続けている。ああ。

2.中国のロックダウンの経済コスト
【記事要旨】
 中国の第一四半期の経済成長率は4.8%で政府見通しを下回る。1.2月は成長したがロックダウン強化された3月以降急減速し小売り販売は3.5%減。ロックダウンは世界のサプライチェーンに影響し、経済減速は資源価格に影響が出よう。3月末で14の大都市がロックダウンされこれらの都市の経済シェアは14%から8%に減少。
【感想】
 国内で批判が高まっているようだが、共産党はどうかじ取りしてゆくか注視したい。

3.フランス大統領選では経済が争点
【記事要旨】
 国家の安全保障や移民問題より、目先の経済問題が最大の争点。マクロンは年金支給開始を62歳から65歳へ引き上げる考えを軟化。家計と事業者への減税も計画。マクロンがウクライナ戦争に関与してきた間、ルペンは地方を回りブルーカラーの支持獲得の努力を続ける。10%の最低賃金の引き上げを公約。現状、マクロンが僅差でリードしてる模様だが日曜に決まる。
【感想
 G7の中では自由と民主主義のチャンピオンであるマクロンに勝ってもらいたい。

その他:
パキスタンがアフガンに空爆とは
The death toll from Pakistani military airstrikes in eastern Afghanistan rose to at least 45 people, according to local Afghan officials.
ケニア勢つよし
Two Kenyan runners took home first place finishes in the Boston Marathon. Peres Jepchirchir won the women’s race, while Evans Chebet won the men’s.
孤島での生態実験
In the remote sub-Antarctic island of South Georgia, a series of ecological initiatives, including the eradication of several invasive species, has revived the life and landscape. With a seal population now in the millions, the island has turned into a soundscape of squeaking, barking, belching, groaning and growling.

(2022.4.19 Tuesday)

世界の動き 2022.4.18 Monday

N.Y. Times 電子版より
今日の一言:
マリウポリでの戦いは独ソ戦でのスターリングラードの戦いに酷似してきた。血で血を洗う戦争が収まりそうもない。

1.ロシアはマリウポリでの流血を脅迫
【記事要旨】
 ロシアはマリウポリに残るウクライナ軍が降伏しない限り殲滅すると警告。製鉄工場のこもる約2500人のウ軍は降伏の意志が無いと判断するロシアは降伏しなければ全滅させると警告。マリウポリはクリミアとドンバス地方を結ぶ回廊確保のためにロシアにとって重要な制圧目標。ウクライナ戦争で示された露軍の残忍さは深く軍に根ざしている。露軍に占領された村の住民は「友人が全員消滅した」と証言。ロシアはウクライナの都市へのミサイル攻撃を激化。フランシス教皇はイースター休戦を呼び掛ける。
【感想】
 プーチンは自分が正教の宗教指導者と考えている。カトリックの呼びかけには反応しない。この戦争は宗教戦争の一面もある。

2.インドとWHOはコロナの死者統計で対立
【記事要旨】
 WHOは2021年末までに全世界で15百万人が死亡したと計算するも、発表は大幅に遅れている。遅延の原因はWHOがインドの死者を4百万人としているのに対し、インド政府は52万人としているため。WHOの信頼できる統計はパンデミック対応に不可欠だが、インドだけでなく、中国やロシアの統計にも疑問がある。ロシアでの死者をWHOは1百万人以上と見るが、ロシアは根拠を示さず30万人と発表している。
【感想】
 日本では、死者数は増幅され、感染者数は検査数が少ないので少なくされる。その結果は、死亡率が高まり、リスク回避の国民のメンタリティに合致している。

3.フーシ派(the Houthis)が中東で台頭
【記事要旨】
 2014年に北部イエメンの山岳地帯から発生したフ-シ派は、イエメン内戦で力をつけてきた。フーシ派は公式にはAnsar Allah(神の勝者)と呼ばれるが、今や北イエメンを支配し、クルーズミサイルやドローンにより湾岸諸国への脅威になっている。イランの支持で拡張したフーシ派はアラブ諸国がイスラエルや米国に接近する要因にもなっている。イランのフーシ派支持は、レバノンのヒズボラ支持、ガザでのハマス支持、シリア・イラクでの反政府派支持、と一貫する動き。こうした動きを背景にシリアは自国は反イスラエル反米ネットワークの中心と称している。
【感想】
 サウジアラビアがイエメン内戦に介入する理由がわかりました。

その他:
フランス大統領選
Emmanuel Macron, the French president who is up for re-election in a runoff next weekend, is trying to woo the country’s large pool of left-wing voters, many of whom are hesitant to back him.
Marine Le Pen, Macron’s far-right opponent, says that, if elected, she would ban the wearing of head scarves in public.
アフリカ唯一の女性首脳
Samia Suluhu Hassan, who became Tanzania’s first female president and the only female head of state in Africa when her predecessor died suddenly, is setting a new course for her country.
祝日の重なるエルサレムでは
In the Old City of Jerusalem, a Christian, a Jew and a Muslim marked Easter, Passover and Ramadan all at once for the first time since 1991. To some, the overlap embodied the wonder of Jerusalem. To others, the convergence highlighted the incompatibilities and the inequities of a city where many Palestinian residents consider themselves living under occupation.

(2020.4.18 Monday)

ジム・アボットのノーヒットノーランを目撃して

   先週日曜の4月10日、佐々木朗希投手が完全試合を達成した。この日はTV中継なく達成の瞬間を目撃することは出来なかった。

 我が野球観戦歴で最も感動したのがジム・アボット投手のノーヒット・ノーランをヤンキースタジアムで目の当たりに出来たことだ。1993年9月4日のことだった。

 生まれつき右手首から先が無いハンデを負いながら、左手で巧みにグラブを持ち替えて、左手のみで投球、捕球、送球を行うグラブスイッチ(別名「アボット・スイッチ」)と呼ばれる投法を用いた。右利き用のグラブを右手の手首の上に乗せ、左手での投球の直後にそのグラブを左手にはめ直し、打球を捕球した後は素早くボールごとグラブを右脇に抱えて外し、左手でボールを取り出して送球した。

 1987年のソウルオリンピックでは、決勝で日本と対戦し先発して完投、アメリカ代表は金メダルを獲得したので、特別な投法と相まって、記憶にある野球ファンも多いと思う。

 当日は次男と私の二人でヤンキースタジアムでクリーブランド・インディアンズ戦を観戦した。7回あたりからスタンドはざわつき始めた。

  7回、8回とヤンキーズの守備陣がきっちりアウトを取ると、スタジアムは歓声に包まれた。9回先頭、イ軍1番ロフトンはセーフティーバントを仕掛けた(ファウル)。観衆からすごいブーイングが起こった。盗塁王ロフトンにとってバントは武器の一つで、恥じることはない。だが次は真っ向から打ちに来た。大リーガーのプライドだ。二塁ゴロ。次打者は中飛、最後のバイエガは遊ゴロに倒れ、大記録は達成された。イ軍はバント攻めの姑息(こそく)な手は用いなかった。達成の瞬間はスタジアムが大きなどよめきに包まれ、観衆全員が近くにいる観衆とハイタッチしたり抱き合ったりした。

 「9回になってから、やっとノーヒットを意識した。だけど4、5回と同じように投げようと努めたよ」生まれついて右手の手首から先がない。だが、「自分をハンディキャップ(障害者)と意識することは決してない。ほかの人間にできることは、同じように自分にもできる、と信じてここまでやってきた。」とアボットは試合後に語っている。

 シーズンオフのファン感謝デーに、次男とアボットにサインをしてもらいたくて並んだ。ノーヒットノーラン達成の新聞記事とボールを持って行った。次男の名を聞いて、パーソナライズして、気持ちよくサインしてくれた。

 ハンデを乗り越えて大リーグの一流投手になった彼のサインはこのゲームを思い起こさせ、我々に力を与えてくれた。日本のスポーツ選手が「スポーツの力」をよく口にするが、感動をもたらす実績と不屈の闘魂を示す生き方と謙虚な人格が相まって、初めてもたらされるものではないだろうか。

(2022.4.17 Sunday)

『未来の年表』再読

  『未来の年表』河合雅司著 講談社現代新書を再読した。人口動態は日本の将来を確定的に示す指標だ。数十年掛けなければトレンドを変えることは出来ない。時あたかも、昨日の読売新聞が日本の人口についての総務省の発表を報じており、日本の現状がよくわかるので、長くなるが以下引用する。

 「総務省は15日、2021年10月1日時点の日本の総人口推計(外国人含む)を発表した。前年比64万4000人(0・51%)減の1億2550万2000人となり、減少幅は過去最大となった。減少は11年連続で、東京都の人口は1995年以来、26年ぶりにマイナスに転じた。

 年齢別では、65歳以上の高齢者人口は、3621万4000人で、全体の28・9%を占め、過去最大となった。一方で、15歳未満は1478万4000人で、11・8%と過去最低を更新し、少子高齢化が加速している実態が明らかになった。

 働き手の中心となる生産年齢(15~64歳)人口は、7450万4000人で、人口に占める割合は59・4%となり、過去最低となった。ピーク時の1992年の69・8%と比べると10・4ポイント低いことになる。

 出生児数は83万1000人と前年より4万人減った。死亡者数は6万8000人増の144万人だった。出生児数が死亡者数を下回る「自然減」は15年連続で、過去最大の60万9000人となった。

 さらに、新型コロナの影響で海外との出入国が制限されたため、出国者数が入国者数を上回る「社会減」は3万5000人で、9年ぶりにマイナスとなった。総務省の担当者は「外国人の入国が減り、社会増が自然減をカバーできなくなり、人口減少幅が拡大した」と説明している。

 都道府県別では、沖縄を除く46都道府県で人口減となった。特に東北地方での減り幅が顕著だった。前年比の人口減少率が最も大きかったのは秋田県の1・52%。青森県1・35%、山形県1・23%と続いた。」

 戦慄すべき数字が並んでいる。1年間で644千人も人口が減った。これは全国の都市で見ると第21位の船橋市と同じ数字だ。県庁所在地で挙げてみると、宇都宮517千人、金沢461千人、長崎403千人を優に上回る。一年でこれらの都市が消滅するほどの人口が失われているのだ。

 人口分布も怖い。人生80年とすると、
   0-15歳未満が11.8%、
   15-64歳が 59.4%
   65ー80歳が 28.9%
 私が小学校で習ったときは、日本の人口はきれいなベルカーブを描いており、「日本の将来はとても明るい。欧州の先進国は老齢人口が多くいびつでダイナミズムが無い。」と説明されていたものだ。

 現在の日本の人口構成どうか?お先真っ暗だ。『未来の年表』によれば、2024年には「国民の3人に一人が65歳以上になる。」
 本書では2025年に東京都の人口が減ると予想されているが、現実は、コロナ禍の影響があったにせよ、2021年に東京都の人口減が起きたのだ。
 更に本書では2033年に「3戸に一戸が空き家になる。」とされ、空き家問題は解決不能になる。

 こうした確定的な暗い未来に対して、本書は10の処方箋を挙げている。幾つかを列挙すると、
 ・「高齢者」を削減
 ・ 24時間社会からの脱却
 ・ 非居住エリアを明確化
 ・ 中高年の地方移住推進
 ・ 第3子以降に1000万円給付
というアイデアが並んでいる。

 政府の決断でどれも実行可能な政策と思われるので、具体化を目指すべきだ。

(2022.4.16 Saturday)