世界の動き 2022.3.11 Friday

N.Y. Times 電子版より 東日本震災から11年。日本のメディアはその報道一色ですね。1年ごとのブーメランのようで、復興の現状、巨額の復興予算がどのように使われどのような効果が上がったのかという検証が全くされていません。

1.和平交渉は停滞しロシアの侵攻は拡大
【記事要旨】
 和平交渉は成果なく一時停戦すら実現せず。ベラルーシに近いチェルニヒブでは埋葬の場所が不足。南部ブッカは露軍が制圧。キエフ包囲へ露軍は南東へ展開。産科病院爆撃後もマリウポリへの露の侵攻続く。
 トルコでの露ウクライナ外相会談は成果なし。ラブロフ外相は停戦は議題にも無かったと発言。
 英は露の著名7人へ制裁発表。ウクライナ離散家族向けにビザ手続きの緩和も。
【感想】
 ラブロフの記者会見を見たが、「鉄面皮」というのはああいうのを言うのだろう。プーチンの駒に過ぎない彼の職務とは言え、よくもああいう言い方ができるものだ。

2.インドの選挙でインド人民党(BJPと省略されます)躍進
【記事要旨】
 集中地方選挙でモディ首相のBJPが躍進。新型コロナへの対応と民族主義の高まりが支持を集める。インド国民会議派の急速な退潮は続く。
 選挙はストラテジストが使われSNSを含むメディア戦略が高度化。
【感想】
 モディはイスラム教徒への差別を明言。インドとパキスタンの間で紛争が発生しなければよいが。

3.アジアではオミクロン拡大するが旅行客は戻ってきた
【記事要旨】
 中国、香港では厳しい制限を継続。日本、韓国、ベトナムでは感染は拡大している。WHOはバングラデッシュ、中国、インド、パキスタン、フィリピンをオミクロン亜種の拡大を警告。
 ベトナムは外国人観光客の入国を一日の隔離だけで解禁。タイはホテルでの検査を導入。バリは検査不要。フィリピンは距離制限が一部あるが検疫は免除。
 こうした地域への旅行は、現在のところ、必要な書類が多い、航空運賃は高い、ホテルは安い、客は少ない、そうだ。
【感想】
 早くタイへ行ってビーチでのんびりしたい。

その他:
BTSコンサート
BTS performed live in Seoul for the first time in over two years. Fans were not allowed to cheer.
北の脅威拡大
The White House said Thursday that North Korea had begun testing a new intercontinental ballistic missile in recent days, and that U.S. forces were putting their missile defense units in Asia in a state of “enhanced readiness” for an expected launch.

(2022.3.11 Friday)

世界の動き 2022.3.10 Thursday Part 2

N.Y. Times 電子版より 1時間半遅れて配信されました。

1.ロシアの孤立深まるがマリウポリは猛攻を受ける
【記事要旨】
 マリウポリへのロシアの攻撃が産科を含む病院を破壊。露軍に7日間囲まれた市は電気も暖房も止まってる。同市をめぐる人道回廊交渉は破談。
 制裁はロシア経済に大きな痛手を与えている。ルーブルは下落。露中銀はルーブルのドルへの交換を停止。
 チェルノブイリでは露が原発への電源を遮断とウが発表。状況は深刻だが危機的ではないと専門家。
 露では反戦デモで13000人が逮捕される。
 米はウクライナへの136憶ドルの支援を決議。
【感想】
 チェルノブイリは心配。日本でも福島原発は安全に冷却されていると言っていたがその後は。。。

2.尹氏が次期大統領
【記事要旨】
 尹候補の当確をうけて李候補は敗北宣言。98%開票で票差は0.8%。最僅差の大統領選になった。両候補ともスキャンダルまみれで人気のない選択になった。北朝鮮は李の勝利に期待していた。尹は政治経験ないが朴前大統領の糾弾で有名に。
 外交政策は従来の友好国重視になると思われ「半中国」政策からは転換されるだろう。
【感想】
 日韓関係の改善に期待。

3.香港では感染爆発継続
【記事要旨】
 600,000人を超える今回の感染拡大で香港では隔離施設と臨時病院の建設が中国の支援で続けられている。中の指示は740万人全員のチェックだがロックダウンを前提としており香港政庁は躊躇。
 香港での100,000人当たり死亡率は3人で現在世界最高。老人へのワクチン接種が進んでいないのが原因。感染した子供を家族から隔離する政策に批判。

その他:
豪の豪雨
In Australia, at least 20 people have died and tens of thousands have been ordered to evacuate as record rainfall continues to inundate the country’s eastern coast.
残念な結果
The first person to have his failing heart replaced with that of a genetically altered pig in a groundbreaking operation died on Tuesday afternoon.

(2022.3.10 Thursday)

『GREAT@WORK 効率を越える力』を再読する

いま持ち物のダウンサイジングを進めている。私の持ち物で最大の場所を占めるのが本だ。面白そうな本はBookOffに持ち込む前に再読し、備忘としてこのブログに記す作業をこれまで細々としてきたが、今後は増えそうだ。
 今回はモートン・ハンセン著『GREAT@WORK効率を超える力』だ。一橋の楠木建教授が監訳・解説をしている。原題は”Great at Work” by Morten Hansen である。

 この本は、著者がBCG(ボストンコンサルティンググループ)のロンドンにビジネススクールを終えて入社した際に、全身全霊を込めて仕事に長時間取り組んだが、ふと気が付くを同期入社のナタリーは少ない時間で彼よりも素晴らしい仕事を達成しているのに気づいたという書き出しだ。実はこのつかみの部分が一番面白い。ナタリーの秘密を一般化し、少ない努力で効果をあげている人の大規模な調査による彼の発見をまとめたのが本書だ。

 ただし、リサーチの成果の説明は平凡だ。
 多分見出しを引用すれば、賢明な諸兄は、著者が何を言いたいかわかるはずだ。見出しは以下だ。

 プロローグ:
  「”どんな努力”にも必ずリターンがある時代」の終焉
 効率を越える習慣1:「すること」を減らし、そこに徹底する
 効率を越える習慣2:今そこにある仕事を「再設計」する
 効率を越える習慣3:「成長のサイクル」を巧みに回す
 効率を越える習慣4:「情熱X目的」を強力なエンジンにする
 効率を越える習慣5:「しなやかな説得力」で勝ち抜く
 効率を越える習慣6:解決を明日に持ち越さない
 効率を越える習慣7:一個のプロジェクトに全力投球する
 「スマートな働き方」から広がるプラス効果
 エピローグ:
  「トップ・パフォーマー」として走り続けるために

 著者はUCバークレーの経営学の教授のようだ。ノルウェイ出身で本当にわかりやすい英語を話すので彼のHPをYouTubeで観るのはお薦めだ。https://www.mortenhansen.com/ を参照されたい。一つ一つの動画が短いのもうれしい。

 この本には載っていないが、動画で彼が言っていた自分の仕事の何がパフォーマンスに結び付くかチェックする方法は役に立つ。

 過去2週間の自分の予定表を見直して、自分の仕事の成果に結びついた活動にはマルを、役に立たなかった活動にはダブルラインをつけてみよう。予定表の殆どがダブルラインで埋まり、マルが付いたのは数個ではないか?だとしたら今後の2週間はマルが付く活動に絞って時間を使えばあなたの仕事の生産性は大いに高まるだろう。というのが彼のお薦めの方法だ。

 良い本だ。また再読するかもしれないので明日BookOffへ持っていくのは辞めようかな。ダウンサイジングの本を読む必要がありそうだ。

(2022.3.9 Wednesday)

世界の動き 2022,3,9 Wednesday

N.Y. Times 電子版より

1.バイデン大統領ロシア原油の輸入を禁止
【記事要旨】
 バイデン大統領はロシアの原油と天然ガスの輸入を禁止。米国内と世界に影響を与える制裁を強化。英の動きに同調。すでに国内価格が4.17ドル/ガロンを越えているガソリン価格の更なる高騰が見込まれる。プーチン大統領は制裁の影響を弱める年金の増加等の国内政策を発表。
 すでに200万人の難民発生。キエフ近郊では人道回廊が機能して市民が脱出。火曜にウクライナはロシア機3機と巡航ミサイルと撃ち落としたと発表。事実なら2週間たってもウクライナの対空防衛力が維持されていることになる。
 CIAによればプーチンは孤立し猜疑心強くなり、この戦争は負けることの出来ない戦争だと決心。
【感想】
 原油とガス価格の高騰はロシアを助けているが、依存度の高い欧州諸国が同調しない。それにしてもガソリン代金が4.17ドルとは驚き。1998年にはまだ1ドル台だったが、安いガソリンを求めて隣州へ行ったりした。さぞ米国民は困っているだろう。

2.韓国大統領選選挙は僅差
【記事要旨】
 今日が第20代大統領の選挙日。北朝鮮対応、雇用機会、世代の分断が争点。 Lee Jae-myung, from the progressive Democratic Party, and Yoon Suk-yeol, from the conservative People Power Party, are the clear front-runners. (英語表記がわかるように原文引用)どちらも人気は低い。与党候補李は県知事等の政治実績。野党候補尹は前検事総長で文大統領を糾弾。住宅価格の高騰、雇用機会の減少、所得の拡大に悩む若者票が結果に影響見込む。共に進歩党が政権維持できるかが焦点。
【感想】
 韓国大統領選はN.Y.Timesでは大きく取り上げられている。日韓関係からは尹候補の当選が好ましいと思われるがどうなるだろうか。

3.アフガンでは密輸が横行
【記事要旨】
 イラン、パキスタンとの国境では以前から密輸が行われていたがタリバン支配で更に盛況に。タリバン政権は監視強化しているが密輸者は一歩先を行きビジネスは盛況。
 タリバンからの避難民が集まるZaranj市は活況。避難民は今後の脱出行に思いをはせる。
【感想)
 smuggleというのはものだけでなく人も含むのだと理解。
 アフガンは昔は若者のあこがれの地だった。カイバル峠を越えてヨーロッパに向かう。沢木幸太郎も書いていました。

その他:
中国の人権
The top U.N. human rights official said that China would allow her to visit the country in May. Officials in her position have not visited China in 22 years.
沖縄の基地は問題ないのか?
The U.S. military announced that it would permanently close a Navy fuel-storage depot in Hawaii that leaked petroleum into the local drinking-water supply last year.
コロナは教育に影響
As the coronavirus pandemic enters its third year, a cluster of new studies shows that young children in the U.S. are far behind in reading.

(2022.3.9 Wednesday)