世界の動き 2022.3.22 Tuesday

N.Y. Times 電子版より  今日は寒くなりそう。彼岸過ぎまでは寒さが続く。

1.血みどろのマリウポリへの戦い
【記事要旨】
ウクライナはロシアによるマリウポリへの月曜の最後通告を拒否。避難に成功した一人は「我々は苦痛に満ちで死のうとしている。20日間、地獄の中で我々は死んでいた」と語る。キエフではショッピングモールが破壊され6人の死者が確認された。戦いが1か月に近づき露の侵攻力が欠けるにつれ攻撃は民間人を狙い無差別に。キエフに残る2百万市民は団結を固める。ゼレンスキーは各国への演説で支援要請。
【感想】
ウクライナ人の抗戦の姿勢には胸を打たれる。
和平交渉についての報道が少なくなった印象。何らかの妥結が近いサインではないか。希望的な観測だが。

2.中国でボーイング737機が墜落
【記事要旨】
月曜午後に132人が乗った機が广西壮族自治区で墜落。生存者不明。現場は人里離れた山間部で悪天候も救援を難しくしている。中国東方航空で運行する737-800型は同航空の主力機で従来安全性に定評あったが、記録では1分間に2万フィート急降下した模様。同航空は中国第二の航空会社で過去18年墜落事故なかった。エチオピア、インドネシアで墜落事故が起きた737-Maxとは別種機。
【感想】
737-Maxがまた墜落したかと思ったが従来機の様子。
航空機事故はやはり怖い。

3.香港では制限を緩和
【記事要旨】
林鄭月娥行政長官は月曜に、4月1日から、9か国からの飛行機乗り入れを解除しワクチン接種済の住人の再入国の隔離期間を14日から7日に短縮する、と発表。オミクロン感染のピークは過ぎ、感染は外からより国内起源が多いとの専門家と政府の判断。香港は、深圳・上海をロックダウンしている中国本土とは少し違う政策をとるものの依然世界で最も制限が厳しい。これまで香港は世界との交通を遮断し入国者の3週間隔離政策を取ってきた。
【感想】
世界の動きからは随分遅れた解除策。
韓国は過去6か月以内のワクチン接種者への入国制限を解除した。日本も大分遅れて見えるが。

その他:
オーストラリアのサイバー軍、日本はどうなのかな?
Australia has created a Space Command to counter extraterrestrial threats from China, Russia and others, reflecting the role satellites play in the technological landscape for war.
SECの気候開示ルール、経済誌では大きく取り上げられている
Securities regulators moved closer to enacting a sweeping climate disclosure rule.
日本のつるが増える。
Just over half a century ago, there were only about three dozen red-crowned cranes in all of Japan. There are now 1,900, thanks to the work of conservators, but few scientists think they could survive without human feeding.

(2022.3.22 Tuesday)

世界の動き 2020.3.21 Monday

N.Y. Times 電子版より 今日は春分の日。我が家近くの桜坂では桜が咲き始めました。

1.戦争は遅延し、露はマリウポリ爆撃を続ける
【記事要旨】
400人以上を収容していた演劇学校が爆撃され、住人の多くが意思に反しロシア側へ送られる。衛星写真ではマリウポリでは391のビルが破壊され中には学校や病院も。ゼレンスキー大統領はプーチン大統領との直接対話を呼びかけるがイランの見方ではプーチンはまだその時期ではないと判断。麻薬請けのネオナチ、ジェノサイド、米の生物兵器施設、等露はウソのプロパガンダを拡散。露はキエフ侵攻時民間人の住むアパートに侵入し住人を捕虜として連行。
【感想】
ロシアの蛮行は衰えず、真っ赤なウソを堂々と主張している。この戦争が終わったとしてもロシアとの付き合い方は再考が必要だ。巨大な北朝鮮のような国だ。

2.中国はコロナ対策を微調整
【記事要旨】
2020年以来のゼロコロナ政策について習主席のスタンスが変化。まだロックダウンは続けているが、自宅療養や病院でない隔離施設での収容も認め始める。ここ数週間は32000人以上の感染者が発生し、従来通り病院へ送れば医療は崩壊する恐れある。
【感想】
それにしても驚くのは中国のPCR検査能力。ロックダウンして住人の全員検査はすごい。
もう一つ驚くのは、100万人とか検査しても陽性者が殆ど出ないこと。日本では偽陽性の発生率が数%と言われているが中国ではどうなっているのだろうか。

3.戦争が世界の飢餓への恐れを拡大
【記事要旨】
露ウ戦争は世界の食料生産へ大きな影響。先月来小麦は21%,
大麦は33%,肥料の一部が40%上昇。コロナと数十年来最悪の中国での収穫が状況を悪化させ、国連は7.6-13.1百万人の飢餓者が増えると予想。過去5年間で、露ウは世界輸出で、小麦の1/3、大麦の17%、ヒマワリ油の75%を占めてきた。ウでの作付けの減少も懸念。米では2月に食糧費の価格は8.6%上昇し40年来で最高。ブラジルからテキサスまで農民は肥料の使用を制限しており作物の小型化が懸念される。
【感想】
なるほど。最終製品だけでなく、生産自体に影響があるということですね。日本へも物価上昇の波は来ておりスタグフレーションが懸念される。

その他:
殺生石が割れた
A “killing stone,” which appears in a famous Japanese legend, split in two. The question now is whether it’s a good or bad omen.
洗礼も自由化
Pope Francis issued a new constitution to govern the Roman Catholic Church. Among the changes: Baptized lay Catholics, including women, can lead departments traditionally headed by cardinals.
ウクライナを理解するために
“Your Ad Could Go Here,” by Oksana Zabuzhko. Short stories about Ukrainians facing personal and political inflection points, written by a famed public intellectual, “veer into the surreal and supernatural,” Alexandra Alter writes.

(2022.3.21 Monday)

『ザ・チーム』を再読して

昨日紹介した『THE TEAM』と同名の本。

『ザ・チーム』斎藤ウィリアム治幸著 日経BP刊

 この本は多分著者にお目にかかった際にいただいたものだ。ウィリアムさんは、著名な起業家で日系二世。米国で起業した後今は(多分今も)東京で起業を支援する仕事をしている。Amazonのこの本の紹介が良くまとまっているので引用する。

(Amazonより引用)
 世界レベルの起業家である日系アメリカ人による痛快な起業家ストーリーと、低迷する日本で一番大きな問題の「発見」とその問題解決編。

 両親が移民一世の家庭で1971年にロサンゼルスに生まれた著者は、英語は苦手だが、数学は抜群にできた。先生の勧めで当時は家1軒分の高価なコンピュータを両親が買ってくれたおかげで、コンピュータの才能を10代前半で一気に開花させる。

 16歳のとき、飛び級でカリフォルニア大学リバーサイド校に入学。NEC、ソニー、東芝など日本メーカー向けのパソコンのビジネスに本格的に取り組み、卒業後、ベンチャー起業家の道へ入る。

 何度も失敗、挫折を繰り返したあと、ソニーと共同開発した指紋認証装置がヒットし、その後に開発した生体認証暗号システムがマイクロソフトに採用されて事実上の世界標準となる。2003年、従業員500人の会社をマイクロソフトに売却して、拠点を日本に移した。

 日本ではスタートアップ段階の企業十数社の面倒をみて、ドバイなどに事務所を設置し、世界的な視野でイノベーションとベンチャー育成に取り組んでいる。その傍ら、国会の福島原子力発電所事故調査委員会事務局や国家戦略会議の部会メンバーとなり、日本復活のための問題解決を模索し、独自の視点から意見を発表している。

 著者によれば、少子高齢化、人口減少、経済成長鈍化、デフレなど目に見える課題が山積の日本だが、最大の問題は目に見えない「チームの不在」であるという。
 イノベーション、アントレプレナーシップ、リスクコントロールは、異質な人材が共通の夢や目標のために力をあわせる仕組みであるチームから生まれる。

 個人主義といわれてもチームで人を鍛えるアメリカ社会と比べ、日本では特に社会のリーダー層の個人主義化がますます進んでいる。現状のままでは、国内でも海外でもチームをつくることができず、競争から脱落するしかない、と警鐘を鳴らす。

 アメリカなどでの知名度が高く、実績も世界レベルの日系人起業家のユニークな自伝と問題提起を兼ねたビジネス書。
(引用終わり)

 著者は全く偉ぶったところのない温和な人柄。ご指摘の日本には「チームが不在」というのは耳が痛い。日本人は個では米国人に勝てないがチームワークでは勝てると従来信じてきた。この神話が通用したのは「プロジェクトX」の時代までのようだ。自由闊達に意見をぶつけあうチーム活動は苦手になっているのは私自身も経験する。

 本書の最後に「政府主導で”日本人が挑戦できる社会”の実現を」という著者の心からの叫びが付されている。この本が著されたのは2012年だ。残念ながら事態は改善しているようには見えない。

(2022.3.20 Sunday)

『THE TEAM 5つの法則』を読んで

たまたま同じ標題の本を2冊積読にしておいた。週末に読了したので紹介したい。
一つ目は『THE TEAM 5つの法則』麻野耕司著 幻冬舎刊

著者によれば、偉大なチームに必要なのは「リーダー」ではなく『法則』だ。「個」の重要性が叫ばれている今こそ、個と個をつなぐ「チームワーク」が重要だが、私たちは正しいチームづくりを教わったことはなかった。

Aim(目標設定)、Boarding(人員選定)、Communication(意思疎通)、Decision(意思決定)、Engagement(共感創造)という 5つの法則を使えば、「チーム」を作り「チームの軌跡」を自らのチームで起こせるようになる。

目次を追うと、
第1章 Aim(目標設定)の法則〜目指す旗を立てろ! 〜
「共通の目的がない集団」は「チーム」ではなく「グループ」
仕事の意義を理解する意義目標が重要
第2章 Boarding(人員選定)の法則〜 戦える仲間を選べ〜
チームで最も大切なメンバー選びとメンバー変え
「ゴットファーザー」より「オーシャンズ11」型のチームを
第3章 Communication(意思疎通)の法則〜最高の空間をつくれ〜
実はチームのコミュニケーションは少ない方が良い
コュニケーションを阻むのは感情
「どうせ・しょせん・やっぱり」がアイデアを殺す
第4章 Decision(意思決定)の法則〜進むべき道を示せ〜
誰も教えてくれない意思決定の正しい方法
「独裁」vs「多数決」vs「合議」
「正しい独裁」はチームを幸せにする
独裁者が持つべき「影響力の源泉」
第5章 Engagement(共感創造)の法則 〜力を出しきれ〜
超一流でもモチベーションに左右される
モチベーションを科学する〜気合いで人は動かない〜
チームのどこに共感させるか
エンゲージメントを生み出す方程式

目次で大体内容がわかる本であり、各章にまとめが付いているので、まとめで気になったところを本文を読めば良いと思う。
読み手を意識付けして議論に引き込んでくれるレベルの高いHow To本だ。ABCDEの5つのステップはわかりやすく実用的だ。一読をお勧めしたい。

(2022.3.19 Saturday)

世界の動き 2022.3.18 Friday

N.Y. Times 電子版より

1.ロシアの攻撃が市民を殺傷
【記事要旨】
 マリウポリでは露の攻撃で1000人以上の市民がシェルターとして使っていた劇場の大部分が破壊される。死傷者の詳細は不明。露軍では7000人以上の死者とペンタゴン発表。これは米軍の20年間でアフガンとイラクでの死者数を上回る。露は市街への攻撃を強めシェルターではすべてが不足している。休戦交渉は四日連続だが進展は少ない。国連安保理では悪化する人権問題と300万人を超える難民問題を話し合う。第二の都市カリエフの占領に失敗した露軍は全市の破壊に移る。キエフ上空の戦いが激化。ウクライナはロシア機10機を撃墜と発表。
【感想】
 日本では停戦交渉の進捗が報道されるがN.Y. Timesでは見られない。緊迫の度を強めているように私には見える。楽観は出来ない。

2.コロナの爆発に身をすくめる韓国
【記事要旨】
 木曜には621328人の感染発表、過去最高。しかし、社会的距離制限、入国制限の緩和は継続。病床不足が懸念されるが60歳以上の90%のワクチン接種が進んでおり重症化リスクは小さいと専門家。
【感想】
 世界でも有数にコロナ対策を進めていた韓国が、今は世界最高の感染率。原因を究明してもらいたいものだ。大統領選挙で人が多数集まったためか。

3.カンボジアが反政府リーダーを監禁
【記事要旨】
 19人の反政府リーダーが反逆と共謀で監禁される。フンセン政権による独裁強化の魔女狩りとの見方。裁判所は5-10年の禁固刑の判決を下す。
 カンボジアの人口の2/3は30歳以下でクメールルージュの圧政や米軍の爆撃よりはるか後で生まれた世代。ただ、地雷がいまだに人命を奪い、不正により不平等は拡大。
【感想】
 カンボジアの情勢も日本では全くニュースにならない。せいぜいミャンマーまで。我々のアジアへの目と耳はどんどん小さくなっている。

その他:
日本の地震の続報
The powerful earthquake off the coast of Japan killed at least three people.
大学のランキングの信頼性
A professor at Columbia University identified discrepancies with the data his university has provided to U.S. News & World Report, renewing the debate over the value of college rankings.
BA2は脅威になるか
Experts warn that another Covid wave may be imminent in the U.S., fueled by BA.2, the more contagious Omicron subvariant that is spreading rapidly in Europe.

(2022..3.18 Friday)