店舗展開に関する内部統制 (備忘録的なメモ)

多店舗展開をするチェーン店においては、業務の根幹である店舗展開についてどのような内部統制を利かせればよいのであろうか。内部監査は何を確認すれば良いのだろうか。

週末に珍しく仕事したので、考えたことを備忘録的にまとめておきたい。

店舗展開とリスク
(ア) 期待する立地、賃借条件、採算性などを満たす出店候補地が不足し
計画通りに出店が進まない
出店開発の専門部署はあるが適切な候補地の選定が出来ない
出店計画が甘く計画が未達になる
開店できても運営が安定しない
出店後に周辺環境が変化し集客に影響

(イ) ショッピングセンター出店に関わる契約
売上未達、株主構成変化で解約可能になる
SCの集客力に衰えがでる

(ウ) 敷金、保証金、建設協力金について賃貸人に預け入れ
賃貸人の信用力に懸念発生

(エ) 主要事業会社への依存
複数ブランドが無く一本足

(オ) 減損損失および不採算店舗の閉鎖
店舗収益管理の早期厳正化
新規出店店舗の予算管理が甘くなる

(カ) 商標権
商標を維持し侵害に備える

2022年10月30日 日曜日

事業プランが達成できない理由

 あるハイテク(的な)企業を創業から支援している。数年前までは社外役員だった時期があるが、今は役員は辞めており単なる少数株主だ。

 この会社はとても頭のよい外国人によって創業された。その後日本人の経営者も迎え入れ、技術開発は海外と日本で行い、販売先は今のところ日本国内だ。

 創業当初は、全く新しいビジネスなので、ブルーオーシャン市場で、1年目1億円、2年目で3億円、3年目で10億円と売り上げが伸びる事業プランを示して資金を集めた。創業者の外国人社長は、驚くほど口八丁手八丁で他人を説得するのに長けている。

 しかし事業プランは実現したことがない。決算に際して、予算が達成出来なかった理由の説明には事欠かない。開発エンジニアが集まらず製品投入が遅れた。採用したエンジニアが期待レベルで無かった。来年はそれらが改善され必ず数字が達成されるという説明が上手だから、日本の名だたる大企業や投資ファンドで投資家に名を連ねるところも出てくる。しかし達成されたためしがない。

 こうした創業者は自分はイーロン・マスクやジェフ・べゾスのような天才だと思い込んでいてそのうちに事態は好転すると信じている。客観的に見ると、失敗する創業者は「ウソつき」か「愚か者」だ。実現しないプランを実現できると思い込んでいるとしたら「愚か者」だ。プランが実現できないと自分でわかっているのに他人に実現できると説明するのは「ウソつき」だ。

 ベンチャーキャピタルの投資の成功率は巷間では「千三つ」というが、私の経験では3割に満たない。我々は「ウソつき」と「愚か者」を見極めて、まともな創業者を見極める知恵が必要だ。

2022年10月29日 土曜日

 世界の動き 2022年10月28日 金曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の一言:
「特例貸付」
 借り入れた人の3割以上が返済不能のようだ。79万1千件で返済が不能で、31万5千件(約1047億円)が返済免除が決定されたそうだ。緊急避難的に「補助金」を給付する代わりに、「貸付」でお金を供給したわけで、こうなることは始まからわかっていたと言える。生活困窮層に債務免除するのは致し方ないが、歯を食いしばって返済を続けている人がバカを見ないための配慮が必要だ。

ニューヨークタイムズ記事
1.米国は経済成長するがゆっくりと
【記事要旨】
 米国GDPは四半期ぶりに2.6%の成長。リセッション入りを予想する見方が強いがこのままソフトランディングするという見方もある。ただ、インフレ物価上昇による消費の低迷、住宅ローン金利の2002年以来の水準への高騰、経済をけん引してきたハイテク大企業の業績の変調といった向かい風は続いている。米国の高金利政策は日本、中国、インドの通貨を下落させ、ドル調達国への金利負担を増嵩させている。
【コメント】
 普段は強気のウォールストリートがリセッションが来ると警告しているのが不思議だ。

2.ウクライナの戦争はクリーンエネルギーを成長させる
【記事要旨】
 欧州はアフリカに化石エネルギー資源を求める動きを示すが、化石エネルギー価格の高騰が、風力、太陽光、原子力、水力といった資源開発を進ませ、EVやヒートポンプの普及を促進すると見る。2022年に1.3兆ドルだったクリーンエネルギーへの投資は2030年には2兆ドルに伸びると予想。
【コメント】
 世界的にはそうかもしれないが各国の状況でとられる政策は大いに異なる。例えばブラジル大統領選で現大統領が再選されればアマゾンの熱帯雨林の環境破壊が進むだろう。

3.中国は海外に警察署を作る
【記事要旨】
 オランダは中国が海外にいる中国人を取締る「警察署」を開設しているとして調査を開始している。中国は同様な施設を「サービスステーション」と称し、ニューヨーク、ロンドン、パリ、トロント、マドリッドに設置しているという。領事館で在外住民へのサービスは出来るので警察を作るのは生き過ぎだと市民・人権団体が告発している。オランダ政府も非公認機関が存在するのは違法と見ている。
【コメント】
 海外にいる中国人も自由な言論が封殺される時代が来ている。怖い国だ。

その他:
コロナがiPhone生産に影響
A Covid outbreak in China forced workers at a major iPhone manufacturing plant into quarantine right before an expected holiday buying surge.
資源のために協力
Israel and Lebanon, which are technically still at war, signed a maritime agreement regulating their rights to gas reserves at sea.
ポテムキンの遺骨を盗み出す
Russian loyalists stole the bones of Prince Grigory Aleksandrovich Potemkin from Ukraine. Potemkin is an inspiration to Putin: He persuaded Catherine the Great, his lover, to annex Crimea in 1783.

2022年10月28日 金曜日

世界の動き 2022年10月27日 木曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の言葉:
「総合経済対策」
 またぞろ補助金のオンパレードだ。エネルギー価格の高騰に対する補助金。旅行や食事に対する補助金。財源として2次補正予算が議論されている。財政規律は無い。英国のトラス前首相は財源を伴わない減税案に市場と国民からNoを突き付けられ退陣した。日本では財政再建議論は封印され、補助金の大盤振る舞いが歓迎されているようだ。我々日本人は健全な考え方を忘れ去っているようだ。一方高齢者を狙った負担強化も目立つ。介護保険料が引き上げられるそうだ。所得税の累進課税の強化や企業の内部留保課税を実行してもらいたいものだ。

ニューヨークタイムズ記事
1.イランはマーサ・アミ―ニを悼む
【記事要旨】
 アミ―ニの死後40日を祈念し何万もの人々が服喪のデモをした。治安警察は催涙ガスや暴力でデモを鎮圧した。テヘランでは多くの女性が「自由」と叫んでスカーフを脱ぎ捨て火をつけた。カンヌ映画祭で最優秀女優賞を“Holy Spider”で獲得したZar Amir Ebrahimiは女性の考えがここまで進めば社会全体がもうすぐそこまで来ていると語る。
【コメント】
 強権国家に対抗するイランの女性には感心する。

2.ミャンマーはロシアに接近
【記事要旨】
 ミャンマーは東南アジアで唯一ロシアのウクライナ侵攻を支持し、ロシアは軍事政権のミン・アウン・フラインを主要国で唯一首相と認めている。ミャンマーはロシア産原油と民衆を弾圧するための武器を輸入し制裁に苦しむロシアを助けている。ミャンマーでは2021年の軍事革命以来軍部は強権政治を続けている。
【コメント】
「捨てる神あれば拾う神あり」と言うところか。When one door shuts, one door opens.

3.気候への公約は未達
【記事要旨】
 気候変動への公約した193か国中で達成したのは26か国に過ぎない。このままでは2100年までに工業化以前に比べ2.1-2.9度気温が上昇する。2015年のパリ協定では1.5度の上昇が目標だ。2大排出ガス国である中国と米国はいくらかの行動はとったが更なる行動は取っていない。両国間の交渉は中断したままだ。皇帝ペンギンは米国により絶滅危惧種に指定された。このままでは2100年までに99%が死滅する見込みだ。
【コメント】
 2100年までの話は可視化出来ないし、頭で想像することも困難だ。アル・ゴアが作った「不都合な真実」の現状はどうなっているのだろうか。

その他:
吸入可能なコロナワクチン
Shanghai began using an inhalable form of the Covid-19 vaccine, China Daily reports.
タイのトランスジェンダーの富豪は何を買ったか
Anne Jakrajutatip, a transgender Thai billionaire and celebrity, purchased the Miss Universe Organization for $20 million, Reuters reports.
ウォール街は景気後退を警告
A measure tracked by Wall Street signaled that the U.S. could be heading toward an economic slump.

2022年10月27日 木曜日

世界の動き 2022年10月26日 水曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の一言:
「投資銀行」
 イギリスのスヌク新首相は投資銀行出身だ。投資銀行と言うと何やら格好いいが日本の大手証券会社とやっていることは同じだ。商業銀行(普通の銀行)が預金を集め企業や個人にお金を貸付するのが主業務なのに対して、投資銀行は主に大手企業の株式や債券発行による資金調達を支援するのが業務だ。個人からの預金は集めていないし個人への貸し出しもしていない。系列の投資顧問会社が個人向けの投資商品を開発しそれを販売することはある。同じ銀行という言葉が付いているが内容は随分違う。

ニューヨークタイムズ記事
1.イスラエルはパレスチナの民兵組織を襲撃
【記事要旨】
 イスラエルはLion’s Den(ライオンの巣)と言われるパレスチナの民兵組織を余らヨルダン河西岸地区で襲撃しパレスチナ側の発表では組織のリーダー他4人が死亡した。この民兵組織は今年になって現れたが、既存勢力に所属せず若者の支援を得ている。西岸地区へのイスラエルの入植者や兵士を銃撃してきた。イスラエルでは2019年以来5回目の総選挙が火曜に予定され、今回の襲撃は政権奪取を目指すナタニエフ派に力を与える。西岸地域での紛争は今年になって急増し、入植者によるパレスチナ人への暴行も増加している。
【コメント】
 パレスチナ問題は皮膚感覚なく理解できない。土地への執着はわかるが、北方領土、竹島を見ると日本人はつくづく執着しない民族だと思う。

2.ミャンマーでは空爆で数十人が死亡
【記事要旨】
 カチン族の反乱拠点をめがけ国軍が空爆実施し80人以上が死亡した。反政府運動を支援している組織KIOの62周年を祝う集会が狙われ、国軍の政権獲得後最大の死傷者が出た。カチン族はヒスイの産地であるミャンマー、中国、インドの国境地帯に居住する。
【コメント】
 ミャンマーの政情不安も継続している。そこに中国が付け入るスキが出来る。

3.グリナーの収監
【記事要旨】
 ロシアの裁判所はグリナーの9年間の収監を支持。弁護団は上告するか決定していない。ロシアでは上告で外交問題が絡んだ事件では判決が覆ることが無いからだ。米国はグリナーとポール・ウェラン(2018年以来収監されている海兵隊員)とロシアの武器商人ヴィクトル・ボウトとの交換を提案しているが交渉は数か月進んでいない。
【コメント】
 女子バスケとボールのスターはロシアにとって米国を揺さぶる有効な手札だ。なかなか手放そうとしない。

その他:
豪州の新予算 (長い記事です)
Australia’s government released its first budget yesterday. It is the first from the Labor Party in almost a decade, The Guardian reports.
Australia’s plan emphasizes spending on families, as well as on older adults, defense and other countries in the Pacific, The Associated Press reports.
Reuters reports that the “low-drama” budget stressed stability, pragmatism and tight controls.
Australia is anticipating an economic slowdown amid rising global inflation, The Sydney Morning Herald reports.
英国の新首相(これも長いです)
Rishi Sunak is now Britain’s prime minister.
He opted for stability and continuity in his cabinet. Jeremy Hunt, who quickly reversed Liz Truss’s economic proposals, will stay on as the top finance minister.
Sunak supported Brexit and pledged to do “whatever it takes” to send asylum seekers to Rwanda. But he has been tight-lipped about his policy agenda.
China said it supported advancing ties with Britain under Sunak, despite simmering tensions.
Sunak’s ascent has inspired some members of the Indian diaspora. But his immense personal wealth makes him less relatable.
パンデミックは身障者雇用に追い風 (これまた長いです)
The pandemic prompted more employers to consider remote work arrangements. As a result, the share of adults with disabilities who are working has soared.
A man with autism spectrum disorder, which has made it difficult for him to find steady work, recently landed a full-time job — with a 30 percent raise. “If I have my bad days, I just pick up the laptop and work from home,” he said.

2022年10月26日 水曜日