世界の動き 2025年2月3日 月曜日

今日の一言
「重商主義」
mercantilismという言葉が英文の論考に出てくるようになった。
『重商主義は、16~18世紀のヨーロッパで主流だった経済思想や政策で、金や銀などの貨幣を蓄積して国富を増やそうとするものだ。
その特徴は次のとおり。
・商業を重視し、農業よりも国富の増大に貢献する産業と位置づけた
・貿易収支の黒字を維持することで国富を増やした
・国内産業を保護育成し、輸出を助成して国内の富を充実させた
・鉱山開発や植民地拡大などにより、金銀などの富を蓄積した
・貿易差額主義を採用し、輸出を輸入より増やす政策をとった
重商主義の代表的な国には、イギリス、オランダ、フランスなどだ。』
トランプのアメリカとそっくりだ。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.トランプ氏は米国で保護されているベネズエラ人を標的に
【記事要旨】
トランプ政権は昨日、米国在住のベネズエラ人30万人以上の一時保護ステータスTemporary Protected Status(TPS)を取り消したため、今後数カ月以内に強制送還される恐れがある。
2023年に保護を受けたベネズエラ出身のTPS保持者は、政府が終了通知を公表してから60日後にTPSを失う。この措置は、移民権利活動家からの法的異議申し立てに直面する可能性がある。
TPSは、自然災害や紛争に直面している母国に送還できない移民を対象としている。近年、ニコラス・マドゥロ大統領の下で政府が崩壊したため、移民がベネズエラから逃亡している。共和党はTPSを批判し、一時的措置が恒久的な取り決めに変わったと述べている。
関税:カナダは昨日、トランプ大統領がカナダ、中国、メキシコに厳しい関税を課したことを受けて、1000億ドル以上の米国製品に25%の報復関税を課すと発表した。明日から影響を受ける米国製品には、蜂蜜、トマト、ウイスキー、ピーナッツバター、衣料品などがある。カナダのジャスティン・トルドー首相は、エネルギー輸出の抑制や課税など、さらなる措置が検討されていると付け加えた。
中国は「対抗措置」を誓い、米国を相手に世界貿易機関に訴訟を起こすと述べた。メキシコ大統領は報復的な「関税および非関税措置」を約束した。
分析:トランプ大統領は昨日、ソーシャルメディアで関税を擁護しつつも「ある程度の痛み」がある可能性があることを認めた。関税は世界経済秩序を中国に有利にひっくり返す可能性がある。

トランプ大統領についてさらに詳しく:
・民主党指導者への50件以上のインタビューから、党が統一されたメッセージに合意するのに苦戦している様子が明らかになった。
・マルコ・ルビオ国務長官は、国務長官として初の公式訪問でパナマを訪れた。
・運輸長官兼副大統領のJD・ヴァンスは、先週起きた民間ジェット機と軍用ヘリコプターの衝突による死亡事故は、多様性採用慣行のせいだと非難した。
・タイムズ紙とイプソスの世論調査によると、多くの米国人は、民主党が自分たちにとって最も重要な経済問題に注力しているとは思っていないと述べている。
・米国政府関係者によると、USAIDの最高安全保障担当者は、イーロン・マスク氏の代理人に内部システムへのアクセスを与えることを拒否したため、休職処分となった。
・教育省は、政権が多様性の取り組みの粛清を続ける中、多くの職員を休職処分にした。
【コメント】
記事にはVance副大統領が運輸長官を兼任している書きぶりだが、運輸長官はショーン・ダフィー元下院議員(共和党、ウィスコンシン州)に決まっている。
『ダフィー氏は、人事承認に先立って、上院商務科学運輸委員会が1月15日に開催した公聴会で「トランプ大統領は建設者(ビルダー)だ。彼は崩壊しつつある国のインフラ再建に投資したいと考えている」と述べ、国と国民をつなぐ大規模で永続的なプロジェクトに注力するよう(ダフィー氏に)求めた、と発言した(CBSニュース1月15日)。就任後は、道路と空の安全を最優先にすることなどを約束し、「重要なインフラプロジェクトの進行を遅らせる官僚主義を減らし、資金が効率的に使われるよう努める」と述べている。特に航空システムの現代化の必要性を訴えるとともに、管制官職には「最も優秀で聡明な」人材のみを採用するなど、人事の改善にも触れた。加えて、現在、州ごとに制定されている自動運転車に関する規制を、連邦政府で統一することも約束している』(APニュース1月28日)

2.シリアの指導者が初の外国訪問でサウジアラビアへ
【記事要旨】
シリアの新任暫定大統領アハメド・アル・シャラ氏は昨日、石油資源の豊富な湾岸諸国とのパートナーシップを築くためサウジアラビアに到着し皇太子ムハンマド・ビン・サルマン氏と会談した。
今回の訪問は、シリアが主要同盟国であるイランから政治的に離れつつあることを反映している。サウジアラビアにとって、最近の出来事はシリアとレバノン両国で影響力を再び強める機会となった。
交渉:クレムリン代表団は先週、ロシアがシリアに軍事基地を維持できるかどうかを見極めるためシリアに到着した。そのためには、代表団はアサド政権時代にロシアが容赦なく爆撃した国を味方につける必要がある。
【コメント】
新生シリアの外交第一歩だ。行方を見守りたい。

3.ウクライナ当局によると、攻撃で民間人18人が死亡
【記事要旨】
土曜日、ロシアのミサイルがポルタバ市を攻撃し、少なくとも14人が死亡したとウクライナ当局は発表した。その後、ウクライナが支配するロシアの町スジャで、爆弾が寄宿学校を襲い、4人が死亡した。両国はスジャ攻撃を相手国のせいにした。
これは今年、1日あたりの死者数としては最も多く、戦争による永続的な荒廃と民間人への残酷な犠牲を思い起こさせる厳しい出来事だ。ロシアの侵攻が始まって以来、1万2,300人以上の民間人が死亡したと国連は報告した。
【コメント】
a grim reminder of the war’s enduring devastation and brutal toll on civilians 確かにそうだ。

その他の記事
中東:
ハマスの武装勢力がさらに3人の人質を解放し、イスラエルは土曜日に180人以上のパレスチナ人囚人を解放した。
米国:
先週陸軍のヘリコプターと衝突したアメリカン航空の飛行機は、墜落直前に上向きになった。捜査官は原因を調査している。
アフリカ:
ルワンダの支援を受けた反政府勢力によって最近制圧されたコンゴ民主共和国の都市ゴマの住民にとって、水も食料もほとんどなく、不安な状況が続いている。

2025年2月3日 月曜日

Perplexity AI

 AIの発達とともに検索エンジンも大きく進歩してきている。

 今日は節分であり、家の近所の小学校で餅つきのイベントがあった。同じ町内にある相撲部屋からお相撲さんが二人来て、ぺったんぺったん力強くお餅をついてくれた。600食のつきたてのお餅が200円で食べることが出来るので、寒空にも関わらず、長い列が出来ていた。

 今日のイベントで、「節分」「餅つき」「お相撲さん」という3つの言葉が気になり、最近使い始めたPerplexityAIで3つの言葉を入れて検索してみた。以下が回答だ。
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 節分、餅つき、お相撲さんに関連する出来事として、以下のようなイベントが行われています:
出雲大社相模分祠での節分祭:
 2024年2月3日に開催され、横綱照ノ富士をはじめとする伊勢ケ濱部屋の力士17名が参列しました1。約3000人の来場者が参加し、力士たちによる豪快な豆まきが行われました。
誠農社の「第6回もちつき祭」:
 2024年の年末に開催予定で、元高見盛の東関親方と力士2名が来場します。このイベントでは、お相撲さんと一緒にもちつきを楽しんだり、相撲大会に参加したりすることができます。

 これらのイベントは、節分の豆まきとお相撲さんの関係、そして餅つきとお相撲さんの関係を示しています。お相撲さんが参加することで、イベントに特別な意味が加わります:
節分の豆まき:
 相撲力士の「四股(シコ)」は元々「醜(しこ)」を表し、悪鬼を踏み付け鎮める意味があります2。そのため、力士は悪魔払いに適しているとされ、節分の豆まきに招かれます。
餅つき:
 力士の力強さと餅つきの力仕事が結びつき、縁起の良いイベントとして人気があります。「力もち」を食べることで、元気に新年を迎えられるという意味合いもあります3。
 これらのイベントは、日本の伝統行事と相撲文化を結びつけ、地域の人々と力士が交流する貴重な機会となっています。
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 2024年末のイベントを将来の出来事と認識しているのはご愛敬だが、解答全体としては示唆に富む良いものだと思う。

 検索だけでこれだけ詳しくAIが回答してくれる時代になった。
 人間としての我々はどのように付加価値をつけるか、考えさせる時代になってきた。

2025年2月2日(節分) 日曜日

ヘグセス米国防長官

 ピーター・ブライアン・ヘグセス(英語: Peter Brian Hegseth, 1980年6月6日 – )は、アメリカ合衆国のテレビ司会者、作家、陸軍州兵である。現在、第2次トランプ政権における国防長官(第29代)。2014年からFOXニュースのコメンテーターを務め、2017年から2024年までにFox & Friends週末版の司会者を務めた。(以上wikipediaより)

  トランプ次期大統領は次期国防長官にヘグセスを指名した。国防長官に就任するため、ヘグゼスは2024年11月をもってFOXニュースとの契約を終了した。女性暴行疑惑、飲酒癖が取りざたされ、また歴代の国防長官に比べ経験不足も指摘されており上院で承認を得られるかが焦点となった。

 2025年1月14日、連邦議会上院軍事委員会に出席、2017年にカリフォルニア州での性的暴行に関する質問については、起訴されておらず、告発者との間で秘密保持契約が成立していると主張した。1月24日に行われた採決では共和党からミッチ・マコーネル元上院院内総務、リーサ・マーカウスキー、スーザン・コリンズの3議員が反対に回ったため賛成・反対共に50票となり、上院議長であるJ・D・ヴァンス副大統領が賛成票を投じて賛成51票、反対50票となりかろうじて承認された。1月25日に就任宣誓を行い、正式に着任した。

 報道によれば、暴行した女性とは5万ドルの支払で示談が成立したということだ。ヘグセス氏は現在は3度目の結婚中で、過去2回の結婚は、同氏が次の結婚相手との不倫で破たんしたようだ。

 1月31日に、中谷防衛大臣とへグウス長官は電話会談をはじめて実施した。その内容は防衛省の発表では以下のとおり。
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 1月31日、中谷防衛大臣とヘグセス米国防長官の電話会談が行われたところ、概要次のとおり。
 冒頭、中谷大臣から1月29日(米国時間)に米国バージニア州で発生した航空機事故に関し、亡くなられた方々及び御遺族に対しての哀悼の意を伝えた。
 続けて、ヘグセス長官から着任挨拶があり、中谷大臣から就任への祝意を表するとともに、インド太平洋地域の安全保障環境が厳しさを増す中、日米同盟の抑止力・対処力の一層の強化のために共に取り組むことを楽しみにしている旨を述べた。
 両閣僚は、自由で開かれたインド太平洋の実現のために、日米で協力していくことで一致した。
 両閣僚は、日米の指揮・統制枠組の向上及び南西地域における日米の共同プレゼンスの拡大を含む同盟を強化するための取組を継続する確固たる決意を確認した。両閣僚は、日米安全保障条約第5条が尖閣諸島に適用されることを改めて確認した。
 両閣僚は、可能な限り早期の対面での会談の実現に期待を示した。
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 日米安保条約5条は、安保条約は日本が実効支配している地域を対象と敷いているの述べているだけであり、中国が尖閣を支配したとたんに適用しなくなる性質をもつ内容だ。

 アメリカファーストと自分ファーストの信奉者であるトランプ大統領とヘグセス長官のコンビニどう対処していくかは、日本にとって頭の痛い問題だ。

2025年2月1日 土曜日

世界の動き 2025年1月31日 金曜日

今日の一言
「frenemy」
 聞きなれない言葉だ。a person with whom one is friendly despite a fundamental dislike or rivalry. と言う意味だ。
 明日2月1日は、トランプ大統領がカナダとメキシコに25%の関税をかけると宣言した日だ。
 今まで2国は米国のfriendだったが、明日からは、frenemyという性格がはっきりしてくるだろう。彼らのせいではなくトランプ大統領からの圧力の結果だ。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.ワシントン近郊で空中衝突、67人死亡
【記事要旨】
 昨日、アメリカン航空のジェット機が陸軍のヘリコプターと空中衝突し、ポトマック川に墜落した後、救助隊がワシントン近郊の氷の海から20人以上の遺体を引き上げた。当局は生存者はいないと述べた。
 64人を乗せたジェット機はカンザス州ウィチタから出発し、ヘリコプターには米軍人3人が乗っていた。水曜日の夕方、ロナルド・レーガン・ナショナル空港付近で発生したこの衝突は、2009年以来、米国で発生した民間ジェット機による航空事故としては最も深刻なものとなった。
 航空管制官とパイロットの会話の音声記録によると、衝突の直前、同機のパイロットは着陸ルートを滑走路から別の滑走路に変更するよう指示された。
 暫定的な安全報告書によると、同空港の航空管制塔の人員配置は「通常とは異なる」ものだった。管制官はヘリコプターを操縦し、飛行機に指示を出していたが、この仕事は通常、1人ではなく2人の管制官に割り当てられる。
 乗客の中には、カンザス州で行われたフィギュアスケート全国選手権の後にトレーニングキャンプに参加していた米国とロシアのフィギュアスケート選手もいた。
 反応: トランプ大統領は徹底的な調査を行うと約束し、バイデン政権とオバマ政権下での米国航空局の監督を批判することで政治的攻撃を行った。
【コメント】
 レーガン大統領の1998年から冠しているが、以前はワシントン・ナショナル空港と呼ばれていた。拡張前の羽田のような3本の滑走路でやりくりする多忙な空港だ。

2.ガザでの人質解放は混乱に陥る
【記事要旨】
 イスラエルは昨日、ガザでの混乱した人質引き渡しの後、パレスチナ人囚人110人を解放した。
 ハマスは1年以上監禁されていたイスラエル人3人とタイ人5人を解放した。ガザ北部では、イスラエル兵がスムースに解放されたが、南部の都市ハンユニスでは、人質は群衆に囲まれ、ハマスや他の武装グループへの支持を叫ぶ人もいた。
 ある動画では、生き残った最後の女性人質の1人であるアルベル・イェフドが赤十字の車列に向かっているとき、ハマスとイスラム聖戦のライフルを持った戦闘員に囲まれ、怯えている様子が映っている。
 釈放されたパレスチナ人の中には、過激派指導者を務め、2021年にイスラエルの刑務所から一時的に脱獄したザカリア・ズベイディもいた。
 イスラエルで農場労働者として働いていたタイ人人質の解放された家族は、喜びの涙を流した。
 援助:イスラエルは昨日、パレスチナ人に対する主要な国連援助機関であるUNRWAのイスラエルでの活動を禁止する法律を施行した。
【コメント】
 人質の救出までの恐怖がわかる映像がある。一年以上の監禁がやっと終わったのだ。どのような心身の苦労だったか想像に難くない。

3.トランプ氏の諜報担当候補がスノーデン容疑者をめぐって厳しく追及される
【記事要旨】
 国家情報長官候補のトゥルシ・ガバード氏は昨日、承認公聴会でロシアとシリアに対する見解について質問されたが、内部告発者のエドワード・スノーデン氏を裏切り者と断言するのを拒んだことが最も物議を醸した問題となった。
 トランプ氏が保健長官に指名したロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は、承認されれば監督することになる保健プログラムについてほとんど知識がない様子だった。
 FBI長官候補のカシュ・パテル氏は、公聴会で過激な陰謀説に同意すると表明したことについて質問された。
トランプ氏についてさらに詳しく:
・トランプ氏の対外援助凍結は、アフリカでHIV再流行の恐れを生んでいる。
・対外援助停止は、ISISメンバーを収容するシリアの悪名高いキャンプの安全を支援するプログラムを脅かす。
・イーロン・マスクはツイッターの乗っ取り戦術を連邦政府に持ち込んでトランプの側近となった。
・トランプはカナダをフェンタニル取引の主要国と呼んでいる。本当にそうだろうか?
・トランプが今週署名した命令は、大学に対して留学生に関する報告を行わせて反ユダヤ主義と戦うよう促すものとなる。
【コメント】
 かつてハワイ州選出の民主党下院議員だったトゥルシ・ギャバード氏は、共和党にくら替えしトランプ氏の忠実な支持者となった。彼女はロシアに同調するコメントや、2017年のシリア訪問を巡り追及される見通しだ。同氏はシリアでアサド大統領に会い、化学兵器は無いとも言っていた。

その他の記事:
インド:
 インドの祭りで発生した群衆の暴走で死者が出た事件で、アナリストらは犠牲者に関する情報が不足しているのは、被害を隠蔽するための政府の取り組みのようだと述べた。
ウクライナ:
 キエフ市長は、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領府が戒厳令の権力を乱用していると非難した。これは軍政の行使をめぐるより大きな論争の一部である。
石油:
 スコットランドの裁判所は、気候変動への影響が評価されるまで、シェルとエクイノールが英国領海で開発中の2カ所の石油・ガス生産施設で石油・ガスを生産することを差し止めた。

日本:東京北部の​​町で2日以上前に陥没穴に飲み込まれたトラックの運転手を救助しようと、救急隊員らが奮闘している。

2025年1月31日 金曜日

世界の動き 2025年1月30日 木曜日

今日の一言
「森永卓郎さん」
 67歳の若さで亡くなられた。「年収300万円で生きる経済学」(2003年刊)頃から注目していた。本に書くだけでなく、実際にスーツは青山しか着ないとか、田舎で農業をするとか、実践していたところが立派だと思う。
 亡くなる前日までラジオに出演していたのも壮絶な生き様だった。ご冥福をお祈りしたい。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.トランプ大統領、連邦資金凍結命令を撤回
【記事要旨】
 ホワイトハウスは昨日、トランプ大統領が数兆ドルの連邦補助金とローンを凍結するという命令を撤回した。連邦裁判所は火曜日、国中で大きな混乱を引き起こしたため、この命令を一時的に差し止めた。
 トランプ政権は、何百万人もの低所得のアメリカ人に医療を提供するメディケイド制度を中断させた資金凍結の決定について説明に苦慮していた。
 ホワイトハウス報道官のキャロライン・リービット氏はソーシャルメディアに「これは連邦資金凍結の撤回ではない」と投稿した。同氏は、連邦資金に関する大統領の大統領令は「完全に効力を持ち、厳格に実施される」と述べた。
 トランプ政権による命令撤回の決定は、重大な方針転換だった。民主党指導者たちはこの発表を歓迎した。
 厳しい質問:トランプ大統領が保健長官に指名したロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は、ワシントンでの承認公聴会で厳しい質問に直面し、ワクチンに反対していないことを上院議員に納得させるのに苦労した。ケネディ氏はワクチンに懐疑的な姿勢を公言し、非正統的な食生活を支持し、陰謀論を唱えてきたが、トランプ氏の最も物議を醸す選択肢の1人だ。

トランプ氏についてさらに詳しく:
・トランプ氏は、特定の犯罪で告発されている移民が不法入国している場合、当局に拘留と国外追放を命じる初の法案に署名した。
・トランプ氏の中東特使スティーブン・ウィトコフ氏は昨日イスラエル首相と会談し、ガザ地区も訪問する予定だ。
・検察はトランプ氏の共同被告2人に対する機密文書訴訟を取り下げる方向に動いた。
・トランプ政権は、約200万人の連邦職員に辞職の選択肢を提示した。
・トランプ氏が商務省長官に選んだハワード・ラトニック氏は、中国への技術販売について厳しい姿勢を取ると述べた。
・大統領は、不忠とみなす役人を追放し、リベラルとみなす政策を政府機関から排除するために、電光石火の速さで動いた。
【コメント】
 連邦資金の凍結と職員への辞職選択肢の提示は、小さな政府を目指すトランプ政策の目玉だ。ここでイーロン・マスクがどう動くか注目したい。現在彼はドイツの極右支持に忙しそうだ。

2.ヒンズー教の祭りで群衆が押し寄せ、数十人が死亡
【記事要旨】
昨日、ヒンズー教のマハ・クンブ・メーラ祭りの巡礼者たちが川の水で沐浴しようと駆け寄った際に発生した群衆の押し寄せで、少なくとも30人が死亡、数十人が負傷した。
 ガンジス川とヤムナー川の合流地点で行われた集会では、安全バリケードが壊れ、柵が倒壊した。川岸に横たわったり座ったりしていた数千人が踏みつけられた。川にいた人々は逃げようとし、混乱に拍車がかかった。
 マハ・クンブ・メーラ祭りは、12年に一度、何百万人ものヒンズー教の巡礼者をプラヤグラージ市に引き寄せる。州政府の首相は、厳重な予防措置にもかかわらず、なぜこのような事故が起きたのかを調査すると述べた。
【コメント】
 世界最大の沐浴祭り(マハと最初に付くのは「大祭」を意味し、12年に一度だ)に、今年は4億人が集まるという。CNNで映像が見られるがもの凄い群衆が集まり、沐浴している。
 我々にはとてもきれいに見えない河水に多くの人々が沐浴している。宗教の力だ。

3.ハマスはさらなる人質解放を予定
【記事要旨】
 ハマスは本日、ガザで1年以上監禁されていたイスラエル人3人とタイ人5人の計8人の人質を解放するとイスラエル当局は発表した。6週間の停戦で、今回の解放は3回目となる。
 ​​イスラエルは引き換えに、イスラエル人に対する致命的な攻撃に関与したとして終身刑に服している約30人を含む、100人以上のパレスチナ人囚人を解放する予定だ。
 停戦発効前の最後の数時間、戦闘続く混乱の中で、多くの人が命を落とした。
【コメント】
 タイ人が多くいるのには驚いた。ガザ周辺の農場で出稼ぎ労働をしていたそうだ。

その他の記事
アフリカ:
 ブルキナファソ、マリ、ニジェールは、ECOWASとして知られる西アフリカ同盟から正式に脱退した。  (西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は、1975年、西アフリカの域内経済統合を推進する準地域機関として設立された。その後、経済統合の基盤となる、政治的安定の確保を目指し、防衛・紛争解決機能等を備え、さらに安全保障機能の強化に取り組んでいる。「外務省」HPより)

英国:
 同国の蔵相は、ヒースロー空港に別の滑走路を建設する取り組みを含む経済強化計画を発表した。
米国:
 パンデミック中の広範な学習機会の喪失により、米国の子供たちの読解力は低下し続けている。

日本:
 市民科学者のグループが測定装置を携えて福島周辺の放射性降下物を監視し、2011年のメルトダウンでひっくり返された生活を取り戻そうとしている。
ビジネス:
 2018年からソニーの最高経営責任者を務めていた吉田憲一郎氏が退任し、同社の最高財務責任者が後任となる。

2025年1月30日 木曜日