WSJを真面目に読む May 24, 2012

 

【政治】

見出し:

Euro plunges as EU heads stay course

文章:

European stocks fell and the euro hit a 22-month low against the dollar, as markets expressed skepticism that European Union leaders meeting later in the day would reach a meaningful deal to stanch mounting worries that Greece could exit the euro zone.

単語:   

plunge: 下落する。もう2度目だから大丈夫ですね。覚えた!

stanch: 出血を止める。stanch blood

説明:

ギリシャ危機については今後もどんどんいろいろな記事が出てくることと思います。危機の見方については、山崎元氏の以下のコメントが秀逸です。http://diamond.jp/articles/-/18903

通貨には定冠詞がつく。the Euro, the dollar, the yen

 

【政治】【中国】

見出し:

Manila says Beijing fans sea tensions

文章:

The Philippines accused China of further ratcheting up tensions in disputed portion of the South China Sea after it said dozens of Chinese vessels had been deployed there in recent days, despite a fishing moratorium.

単語:

高校レベルの単語でよく覚えていなしのが結構ある。

fan: あおる、扇動する

ratchet up: to increasing something small amount, especially after a series if increases という英語の辞書の説明はよくわかります。今まで小出しに上げてきて更にしぶとく(ずるく)上げてくる感じですね。

deploy: 軍隊などを展開する

説明:

中国の海洋進出の記事が増えることでしょう。

昨日の記事で書いたように、都市名で政府を示す事例です。

【経済】

見出し:

Arigato for nothing, Keynes-san

文章:

Intellectual honesty requires that pundits and policy makers elsewhere reflect on Japan’s journey along its Keynesian bridge to nowhere.

単語:

pundit: 専門家

説明:

WSJOpinion欄には日本が取り上げられることが多い。多くは悪く。このOpinionは日本語を使って、読者の注意を引いている。バブル崩壊後の日本のケインズ的な財政による景気刺激策が効果が無かったと言う論である。まっとうな知性は日本以外(elsewhere)で理解されるという皮肉っぽいopinionの結論。

 

【経済】

見出し:

Gold investors seek silver lining

文章:

Some investor are fighting the tide of lower gold prices.

単語:

silver lining: 明るい兆し もともとは、雲がかかってもそのはじは明るく見えるところからきている表現

説明:

Goldの投資家がsilver liningを求めると言う気のきいた表現。

 

【経済】

見出し:

No end in sight to Rupee’s tumble

文章:

How low can the rupee go? India’s currency is trapped in a vicious cycle.

説明:

気付かない間にインドの通貨は随分下落しているのですね。株価も下落。経常収支は赤字。

インド経済はかなり厳しそうです。

 

以上

WSJを真面目に読む May 23, 2012

今日は読みごたえのある記事が多い気がしました。

【金融】【政治】

見出し:

Talking small steps, EU mulls the big

文章:

European leaders meeting on Wednesday are expected to announce limited measures aimed at softening the bite of austerity on the new Euro zone’s troubled economies, but behind closed doors they will wrestle with deeply controversial policies that could overhaul the currency area’s faltering economic machinery.

単語:   

mull:    to think about something slowly and carefully

austerity: 緊縮

faltering: =falling  stop being strong or successful

説明:

大問題は後回し。つまらないことしか決まらない、EUも日本のような状況。

 

【経済】【中国】

見出し:

China jobs trickle back to U.S.

文章:

the “reshoreing” of some manufacturing work that was “offshored” to low-cost producers like China….

単語:

trickle: ポツポツ来る

reshoreing: 今後一般化する言い方かもしれない。オフショアから取り戻す。

説明:

記事はハンドミキサーの組み立てが中国から米国に戻った例。回復出来る雇用数は極めて少ない

 

【経済】【日本】

見出し:

Fitch hands Tokyo surprise downgrade

文章:

…downgrading the sovereign rating and blasting the government for taking a “leisurely” approach to solving the country’s spiraling debt problems…

単語:

leisurely: 急がない、切迫感がない

説明:

FitchG7諸国の格付け。日本はA+,イタリアはA- それ以外は皆 AAA

割合寝耳に水の格下げ。Fitchは3番手の格付け会社だから日本政府も甘く見ている。

 

【政治】

見出し:

Obama keeps Bain in his cross hairs

文章:

Mitt Romney’s background running private-equity firm Bain Capital is a poor qualification for the White House because being president involves more than the ability to “maximize profit.”  

単語:

cross hairs: 照準を合わせる

説明:

PE会社の社長としての「利益の極大化」経験だけでは大統領にふさわしくない、というオバマ陣営の主張

 

【ビジネス】

見出し:

Mixi, Japan’s Facebook, plagued by ugly profit

文章:

Investors have unfriended the company in a big way.

単語:

plague: 悩まされる

unfriend: (SNSの友人リストから)削除する

説明:

FacebookIPO時の業績見込みの発表の仕方、IPO後の価格の急落をうけ、日本での同業大手であるMixiの記事が載っている。戦略がはっきりしないのがその原因。

 

終わり

WSJを真面目に読む May 22, 2012

昨日はWSJを自宅に持ち帰るのを忘れたため、昨夜コメントが書けず。危うく一日坊主になるところ。

【政治】

見出し:

NATO firms Afghan war timetable

文章:

Leaders of North Atlantic Treaty Organization on Monday signed off on a plan to give Afgan forces the lead in combat operations next year, setting the stage for winding down the war in 2014.

単語:   

firm: 固める 動詞としての使用は珍しい

sign off: 締結する

説明:

NATOのシカゴでの会議は日本ではニュースになりませんでした。これを見るとアフガンはアメリカの戦争でなく西欧の戦争だと言うことが分かります。

 

【経済】

見出し:

Facebool shares plunge on Day 2

文章:

Facebook Inc. shares plunged on their second day on the stock market, a black eye for all those involved with the social-networking company going public.

単語:

plunge: 下がる。急落のイメージ。同意語:plummet: 急落する plummet の方がひどい

説明:

昔、国際金融情報センターで芹澤洋介さんに教えていただいたニュアンスの違い。感謝しています、芹澤さん!

 

【政治】【中国】

見出し:

China names Pyongyang in fishermen’s capture

文章:

China’s state media said that North Korea’s government was behind the detention of a group of 28 fishermen released on Sunday.

単語:

name: 名指しする 珍しい動詞用法

detention: 拘束。米国の学校では罰で居残りさせられることがある。米国人生徒には嫌な言葉

説明:

政府を都市名で示すことは多い。Beijing中国政府 Pyongyang北朝鮮 Washington米国

日本政府は?日本にいる外人はKasumigasekiと言うけど、外国ではTokyoでしょうかね

 

【ビジネス】

見出し:

Japan’s tech rivals learn to cooperate

文章:

A decade ago, a tie-up between Sony Corp. and Panasonic Corp. would have been unthinkable.

説明:

珍しく日本関連の記事が大きく出ていたので取り上げました。内容は日経新聞で数日間に出ていた記事です。やっとlearn「勉強してきたね」という感じ。

以上

WSJをまじめに読む 誕生日の決意!

 今日5月21日は私の誕生日である。年齢は伏せておこう。いつも3日坊主であるが、今日から毎日、毎朝手元に届くAsian Wall Street Journalをまじめに読んでゆくことにしたいと考えている。いつまで続くか分からないが、やってみよう。

 WSJは読みごたえのある新聞だ。読むと自分の視野が広くなる印象を持つ。日本のメディアが日本のことしか報道しない(高速道路のバス事故。俳優のスキャンダル。金環食等々にものすごい時間をかけ、海外のレポートはお粗末だ)のにくらべ世界のニュースが満載だ。

 読んでいて分からない単語も沢山出てくる。私レベル(日本人では英語がかなりできるほうだと思う)でも1ページに数個は分からない単語が出てくる。WSJの主要記事を題材に、見出しや本文に分からない単語が出てきたら自分で調べ、備忘録的なものを作って行きたいと思う。

 こんな私的な記録だがTOEFLを受けようと思う人とか、留学を志す人には役に立つかもしれない。WSJの見出し、最初の文章、自分が気に入った文章、分からなかった単語の意味、説明、といった構成で考えている。

May 21, 2012 (The 1st Day)

【金融】

見出し:

Inside J.P. Morgan’s Blunder

文章:

J.P. Morgan Chase & Co. Chairman and CEO James Dimon had just committed the most expensive blunder of his 30-year career, failing to detect the risk of trades that had begun to generate huge losses at the bank.

“The big lesson I learned: Don’t get complacent despite a successful track record.”

単語:   

Blunder: a careless or stupid mistake 大きな馬鹿な誤り、大失態

complacent: pleased with a situation, especially something you have achieved, so that you stop trying to improve or change things 満足する get complacent 悦に入る

説明:

James Dimonは現在米国で最も実績があり尊敬される銀行家。JP Morganはリスク管理のプロ中のプロの評判。現在の金融機関が市場リスクを計測する基礎になっているValue-at risk (VAR)JP Morganが発明したと言われている。

 

【政治】【中国】

見出し:

Chinese dissident reaches U.S., but pressure on activists persists

文章:

Blind activist Chen Guangcheng, with his wife, Yuan Weijing, arrived in New York over the weekend, ending a tense diplomatic standoff between Beijing and Washington that lasted weeks.

単語:

dissident: someone who publicly criticizes the government in a country where this is punished 反体制活動家

standoff: a situation in which neither side in a fight or battle can gain an advantage

political standoff: 外交的にらみ合い。膠着

説明:

中国人の名前は呼び方を覚えるしかない。陳光誠: Chen Guangcheng  奥さんの名前は新聞に載ってないので漢字が分からず。

 

【政治】

見出し:

At summit, struggle for consensus

文章:

Leaders of the Group of Eight major economies ended a weekend summit in which they struggled-with little success-to find agreement on the next steps to calm the euro-zone debt crisis.

説明:

主要リーダーの名前を覚える良い機会。

U.S. President Barrack Obama, French President Francois Hollande, Italy Prime Minister Mario Monti, German Chancellor Angela Merkel, British Prime Minister Davis Cameron, 出てきた順に書いてきたけど、野田首相の名前は無し。さびしい!

メルケル首相のアンジェラというファーストネームにも少し驚くよね。

 

【ビジネス】

見出し:

Facebook winners, losers, start-up road not taken

文章:

At times like Facebook Inc.’s initial public offering, hindsight in Silicon Valley is 20/20/

単語:

hindsight: the ability to understand a situation only after it has happned 後知恵

Hindsight is 20/20. 過去を見る目は視力満点。20/20は視力が日本で言う1.0のレベル。つまり、過去を見るときははっきり見えるが、その時は見えない。後悔先に立たず。

説明:

Facebook(社長はMark Zuckerberg)の上場をめぐる悲喜こもごも。

以上

ERM再考(3) 戦略コンサルタントの考え方

戦略コンサルタントはリスクをどう見るか?  前回は経営者・監査委員会の課題を考察した。分析の切り口は、リスクコンサルタントとして有名なプロティビティによるものであった。 今回は、一流の戦略系のコンサルタントがリスクをどのように分析しているか見てみたい。材料としてMcKinsay Quarterlyを眺めてみる。Riskについての論考の少なさは驚くほどである。近年の論文でRiskについて述べられたものはわずかに一つ。Risk:Seeing around the corners October 2009がそれである。https://www.mckinseyquarterly.com/Risk_Seeing_around_the_corners_2445 

陳腐な結論 論文の結論を述べれば、「目に見えるリスクだけに注目するのではなく、何かリスクが顕在化したときに、バリューチェインへの影響をよく考えないといけない」ということだ。この結論は陳腐だ。 分析のフレームワークは?前掲の論文のExhibit 1が、分析のフレームワークを示すものである。このフレームワークがいかにもマッキンゼーらしいのである。前の図の円の中心部にCompany (自社)が置かれている。右側にCostomer (顧客)、下にCompetition(競合)が置かれている。これは3C分析そのものである。Competitionの説明には競合の脅威、代替品の脅威が説明されている。Supply Chainsupplier-自社—distribution-clientsと分解して考えると、円の中心部分は、マイケル・ポーターのファイブ・フォース(5つの競争要因)そのものの説明をしているのだと理解できる。 (参考1:3C分析 )外部環境の市場と競合の分析からKSFを見つけ出し、自社の戦略に活かす分析をするフレームワーク。3Cとは、「市場(customer)」「競合(competitor)」「自社(company)」の頭文字。
・市場分析のポイント
自社の製品やサービスを、購買する意志や能力のある潜在顧客を把握する。具体的には、市場規模(潜在顧客の数、地域構成など)や市場の成長性、ニーズ、購買決定プロセス、購買決定者といった観点で分析する。
・競合分析のポイント
競争状況や競争相手について把握する。特に、競争相手からいかに市場を奪うか(守るか)という視点を持ちながら、寡占度(競合の数)、参入障壁、競合の戦略、経営資源や構造上の強みと弱み(営業人員数、生産能力など)、競合のパフォーマンス(売上高、市場シェア、利益、顧客数など)に着目する。競合との比較は、自社の相対的な強みや弱みの抽出にも役立つ。
・自社分析のポイント
自社の経営資源や企業活動について、定性的・定量的に把握する。具体的には、売上高、市場シェア、収益性、ブランドイメージ、技術力、組織スキル、人的資源などを分析する。また、付加価値を生み出す機能や、コスト・ドライバーにも着目する。    以上グロービスMBA用語集から引用  (参考2:ファイブフォース分析)

 企業(もしくは産業)の競争戦略を考える前提として、外的環境(業界構造)を分析する際に使われるフレームワークのこと。ハーバード・ビジネススクールのマイケル・E・ポーター(Michael E. Porter)が自著『Competitive Strategy』(1980年)で示したもので、「新規参入」「敵対関係」「代替品」「買い手」「供給業者」の5つの視点で検討する。

新規参入の脅威
 新規参入の脅威の大きさは、“参入障壁”の高さで決定される。参入障壁としては、「規模の経済性が発揮される業界」「製品の差別化がされている」「参入時投資が巨大」「仕入れ先の変更コスト(スイッチングコスト)が巨大」「流通チャネルの確保が困難」「既存企業に独自技術や仕入れ先、有利な立地、助成金、大きな経験曲線効果などがある」「政府の政策」「参入時の報復の大きさ」などが挙げられる。業界内の競合企業との敵対関係
 競合同士が激しく対立する業界では企業は超過利潤を得ることが難しくなり、業界の魅力は減ずる。企業の対立関係を決定する要因としては、「同業者の規模と数」「業界全体の成長性」「固定コスト、在庫コストの大きさ」「製品/サービス差別化の有無」「生産/供給の調整能力」「競合企業間の戦略的違いの有無」「戦略と成果の因果関係の大小」「撤退障壁の大小」などが挙げられる。代替品の脅威
 買い手のニーズを満たす別の製品──代替品の登場も企業にとっては脅威となる。代替品の価格性能比がよい場合、また代替品を提供する業界の利益率が高かったり、代替品の成長によって現在の業界の潜在利益が縮小される場合などは、脅威が大きいといえる。買い手の脅威
 製品やサービスを買ってくれる買い手も自社に大きな影響(脅威)を与える存在だ。影響の強さは、買い手の取引交渉力によって決定される。買い手の交渉力は、「買い手の数(集中度)」「買い手の購買全体に対する取引の比率」「製品/サービス差別化の有無」「買い手側の仕入れ先の変更コストの大きさ」「買い手の収益力」「製品/サービスの品質に対するこだわり」などに左右される。供給業者の脅威
 部材や商品の仕入れ先である供給業者(売り手)の脅威も、売り手の交渉力の大きさによって決定される。その決定要因は、「売り手の数(集中度)」「売り手にとって自社がどのくらい重要か」「製品/サービス品質に対する必要性」「仕入れ先の変更コストの大きさ」などである。 ポーターは、企業が属する業界の競争状態と収益構造を決定するキーファクターとして前述の5つを挙げ、その中で最も強い要因(脅威)が決め手となると指摘した。このフレームワークで業界(の内外)を分析することで、自社が置かれている業界の構造を理解し、競争の最重要要因を特定したうえで、「3つの基本戦略」を踏まえて、競争戦略を策定することを提唱した。      以上 IT情報マネジメントから引用 

戦略コンサルタントのリスクのとらえ方マッキンゼーのリスク分析は、リスクを題名に掲げているものの、実体は、企業の競争戦略を述べているに過ぎない。企業の戦略にマイナスの影響を与えるものをリスクと捉えれば、リスク対策と言う特殊な分野があるわけではなく、競争戦略を考える際に、3Cやファイブフォースの分析の中で捉えればよいという考え方であろう。 これはリスクの現場の人にとっては目から鱗の、分析方法ではないかと思われる。