世界の動き 2022年7月18日 月曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の一言:
「MG5]
 オミクロン株BA5になんとなく懐かしい響きがある。そう思うのはMG5に響きが似ているからかもしれない。1963年の誕生以来今でも時々購入している資生堂の男性用化粧品シリーズだ。バイタリスという整髪料と当時人気を二分していたが、いまはそちらは見かけなくなった。「印象的なデザイン」「素敵な香り」「受け入れられやすい価格」長寿商品の要素がMG5にはすべてそろっている。

1.バイデンは中東との同盟で中国とロシアの制御を狙う
【記事要旨】
 原油を確保し基地を維持するという従来の米国の政策から踏み込み、「米国が退きその空白を中露が満たすようなことはさせない」とバイデンは語る。サウジでは、ロシアからの禁輸分を補う原油供給の拡大を依頼し、テレコミュニケーソン契約の締結を急ぐ。
【コメント】
 これまで人権で批判してきたサウジ皇太子と会談するのはバイデン大統領にとっては荷の思い仕事だった。サウジの返答を注目したい。

2,ゼレンスキー大統領は市民に空襲警報に注意することを呼び掛ける
【記事要旨】
 先週はロシアのミサイル攻撃で100-200人の市民が死亡。空襲警報に慣れっこになってきた市民に大統領が注意を呼び掛けた。ロシアでは学童への思想教育を強める。G20ではロシアへの対応について合意できず。
【コメント】
 無言

3.エジプトの裁判前の収監
【記事要旨】
 エジプトではテロリストという容疑で人々を長期間収監する慣行が横行している。アッシーシ大統領はこれにより反対派を押さえ圧政を進めている。政府批判を地下鉄内で口にしただけで拘置されたケースもある。どれだけの人が拘束されているか資料が無く全貌は不明だ。
【コメント】
 エジプトは政治が安定しているイメージがあったがその基礎には圧政があったのだと理解。圧政か混乱かの究極の選択が続く。

その他:
いつもにこにこフィリピンの公務員
“Frowning is not allowed!” — in an effort to improve public service, a mayor in the Philippines ordered all municipal workers to smile on the job or face disciplinary action.
揺らぐイタリア政治
An Italian government crisis has exposed the fragility of a Europe contending with rising energy prices, a plunging currency, faltering leadership and a war in Ukraine.
サニブラウンは7位
World’s fastest man: American sprinter Fred Kerley won the men’s 100-meter race at the track and field world championships. Follow along for updates from the event.

(2022年7月18日 月曜日)

忘れ物

横浜で面談の予定があり、車で走り始めて10分。後部座席を見てショルダーバッグを忘れたことに気が付いた。バッグの中には、免許証、財布、スマホが入れてあったのだ。Oh, my God!と自分を罵る。

 まずいことをしてしまった。万一、交通事故を起こしたときには免許不携帯で警官に捕まるだけでなく、自分が何者かを示すことも出来ない。保険会社に電話することができない。

 このようなことが起きないように、家の玄関には「スマホを忘れるな」という注意を書いてあるのだが、注意書きに注意をしないようにマンネリになっているのだ。

 往復ともに制限速度を守り慎重に運転し事故は無かった。最近物忘れがひどい自分への自戒の機会になった。Thank God. 神様ありがとう!

(2022年7月17日 日曜日】

組織文化の監査

企業文化とは何か?
 企業文化とは一言で言えば「社風」とか「仕事のやり方」である。同じ業種に属する企業でも大きく異なるのが普通だ。大きな不祥事が発生した企業では、「会社の為なら少しぐらい法を曲げても良い」とか「前から決まっているやり方なのでそれを踏襲すればよい」という「社風」が定着しているのが通例だ。

組織文化の監査
 企業価値を守り高めるために、監査役監査や内部監査では何をどう監査すればよいだろうか。
 なかなか難しいが、以下のような切り口で監査を進めることが考えられる。

【社内社外からのサーベイによる意見取得】
・トップの確固たる姿勢を従業員は感じているか
・コンプライアンスや倫理の重要性に対する従業員の理解
・従業員サーベイ、顧客サーベイの結果
・顧客からの苦情
【研修】
・従業員のレベルに合わせた研修プログラムの存在
・研修頻度と参加記録、効果測定
【コンプライアンス】
・内部通報制度の活用
・監査が発見したリスクとそのコントロール態勢
・不備・不正への是正措置と有効性
【人事】
・方針への違反に対する処置の適切性と一貫性
・従業員の離職率
・企業にマイナスのメディアでの報道
・退職者インタビューの実施
【ソフトコントロール】
・従業員の能力ー適応性と学習意欲
・信頼と寛容さーチームワーク、問題解決への助け合い
・経営者のリーダーシップー例を示す
・高い期待ー向上のための努力、目標の引き上げ
・共通の価値観ー正しいことを正しいやり方で
・高い倫理基準ー正直、平等、公正

 以上のような諸点を確認することで組織文化の状況をある程度監査することができよう。ただ、ある部門の結果が企業全体の結果になるわけではないので部門を絞らずに広くカバーすることが重要だ。

【まずは一歩踏み出そう】

 単発的に行うのではなく、継続して行うことが肝心だ。監査部門が組織文化の監査をしているという事実が組織に緊張感をもたらし、社風が改善するという効果も期待できる。まずは初めて見よう。The first step is always the hardest.

(2022年7月16日 土曜日)

世界の動き 2022年7月15日 金曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の一言:
「物価対策」
 個人的な体験。私が就職した昭和50年(1975年)はオイルショックの後の狂乱物価の時代だった。物価上昇を追いかける形で給料が上がった。物価上昇に対する不安はなかった。日本経済の先行きが明るく成長期待があったからだ。
 物価対策として、自分の経験からは、以下が大切だ。
・賃金を引き上げる
・経済の先行に期待を持たせる
 政策は上記2点を促進する具体策を取るべきで、補助金のバラマキや、財政と金融に依存した施策は効果が薄い。

1.スリランカGotabaya Rajapaksa大統領が辞任
【記事要旨】
 Gotabaya Rajapaksaは逃走後辞任を文書で発表。後任に不人気の前首相を指名するがこの人は首相辞任を表明している人物。権力の空白化によりスリランカの絶望的な経済状況の長期化が懸念される。
【コメント】
 スリランカは数十年の内戦の経験がある。内戦状態に戻らないように誰が舵取り出来るのだろうか。

2.イランについて米とイスラエルは対応が分かれる
【記事要旨】
 Yair Lapidイスラエル暫定首相はバイデン大統領にイランの核開発の芽を何としても摘むべきだと強調するが、2015年の核合意がイランの核兵器制限には有効とバイデンは考える。バイデンは今日サウジを訪問し、一時は人権問題で疎遠だった、Mohammed bin Salman皇太子と面談予定。
【コメント】
 イスラエルのイランへの考えは一貫している。米国は政権が変わると政策が大きく変わる。トランプの政策の後始末をバイデンがしており弱いリーダーと言う印象を与える。

3.ウクライナで少なくとも23人が死亡
【記事要旨】
 ロシアは東部戦線から数百キロ離れたVinnytsia市をミサイル攻撃し市民に多数の死傷者が出ている。オランダ政府がヘーグでロシアの戦争犯罪についての会議を開催しているさなかの出来事。米国の女子バスケット選手Brittney Grinerの薬物所持裁判はロシアで継続し米国の非力さを示す。
 ウクライナは、東部でロシアが作った2つの人民共和国を承認した北朝鮮との断交を発表。
【コメント】
 ロシアは無差別攻撃を進めウクライナの厭戦気分の盛り上がりを期待しているようだ。いつまで続くのだろうか。

その他:
中国は情報漏洩事件の情報拡散を警戒
Last week, China’s Communist Party moved to censor news about what was probably the largest known breach of a Chinese government computer system. The party is keenly aware of how such lapses harm its credibility.
アジア太平洋でコロナ感染拡大
The Asia-Pacific region is facing a coronavirus surge. Cases in Tokyo this week were at their highest since February, Reuters reports. New Zealand will make masks and rapid tests free as cases increase, The Guardian reports.
イタリアでも政治不安
Italy faces political crisis. Mario Draghi offered to resign as prime minister after a coalition vote exposed fatal fractures in the unity government, but the president refused to accept his resignation.

(2022年7月15日 金曜日)

世界の動き 2022年7月14日 木曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の言葉
「喜捨」
 統一教会で信者への喜捨の強要が話題になっている。喜捨で有名なのはイスラム教のザカート。イスラム教の五行の一つで、困窮者を助けるための義務的な喜捨を指し収入の1割は神へ帰すというのが基本にある考えだ。救貧税とも訳される。イスラム教の国々により解釈が異なるが、例えば税金が無い言われているサウジアラビアにもザカート税は存在している。収入の2.5%が目処のようだ。

1.スリランカの新政権
【記事要旨】
 Gotabaya Rajapaksa大統領はモルジブへ逃走したが、首相のRanil Wickremesinghe氏を後任に指名。同氏は首相の辞任を表明し、スリランカでは政治は混迷。食料、燃料、医薬品の不足は継続。
【コメント】
 誰も政権を担当したがらないと政治はどうなるのだろうか。

2.バイデンの中東歴訪
【記事要旨】
 4日間の歴訪の最初はイスラエルで、イランの革命防衛隊のテロ組織認定継続を約しイランの核化の恐怖を取り除こうとする。サウジでは原油の供給拡大を求める見込み。
【コメント】
 中東の情勢は外からは判断不能だ。イラン、サウジ、トルコという思惑の異なる国々がそれぞれ独自の政策を取り、米国主導で絵を描くことは不可能だ。

3.ウクライナの穀物輸出
【記事要旨】
 イスタンブールでのロシアとウクライナの会合は具体的な成果はまだないが国連は進展は非常に前向きと表明。22百万トンの穀物が黒海に面したウクライナに滞留しており「アフリカの角」地域では飢餓が広がる。
 戦争は米中の対立を深める。米のロシア制裁への協力要請を中国は拒み続けている。
【コメント】
 EUの艦隊が輸送船舶を護衛して穀物を運ぶことができないのか。ロシアはブロックしていないと主張し続けているのだから。

その他:
中国でのコロナ再流行 香港は中国的制限
Shanghai is facing another Covid surge, and residents fear another lockdown.
Hong Kong will require that people in home isolation wear quarantine bracelets, and will introduce a mainland-style electronic health code, The Guardian reports.
日本の原発裁判
A Tokyo court ruled that four former executives of the company that operated the Fukushima nuclear power plant were liable for the 2011 disaster, The Associated Press reports.
日本の女性不平等
In a report on gender parity, Japan ranked lowest of the Group of 7 countries and the lowest in its region, The South China Morning Post reports.

(2022年7月14日 木曜日)