Cash is king. 「現金は王様」は運用先に困った際に思い出す格言だ。
通常、運用の専門家は手持ち資金を「現金」(通常は銀行預金)で運用するのを恥じる。なぜなら彼・彼女の仕事は、預かった資金を最善の手段で「常時」運用するのが使命であり、素人でも出来る預金は運用手段足りえない。多くの運用会社では、現金で運用することを禁じてさえいる。
昨日から、いろいろな情報源を使い、今買うべき株は何か考えてきたが、確定的な考えは浮かばなかった。ウクライナ情勢が不透明、米欧の金利情勢不透明、サプライチェーンの混乱の継続、といった明らかなマイナス材料に、コロナ禍の鎮静化、一部企業の好業績といったプラス材料がどれだけ立ち向かえるのか自信が持てないこと。そもそも数次にわたる中央銀行の金融緩和によりもたらされた過剰流動性が押し上げた株価がどこまで維持できるかわからないので、しばらくは現金で運用するのがベストと考えるに至ったのだ。
定期預金を比較するとネット銀行で0.2-0.3%pa程度。 私が取引しているメガバンクは大口預金者への優遇で0.004%paで預かってくださるそうだ。馬鹿にしている。
そうした中、いま、大和証券ではキャンペーンをしていて、7%paで3か月間定期預金で預かってくれる。ただし、新規資金の2/3を投資信託やファンドラップで運用すると、1/3を定期で運用できるという条件になっている。
先が見通せない中で、3か月間様子見をするのも悪くなかろう。
Cash is king.
(2022.2.20 Sunday)