満開の花

先ほど散歩で桜坂を見に行った。

坂を数百メートル前にして桜の花々が桜色の雲のように見える。少し近づくとほのかに桜餅のにおいがする。並木にたどり着けば、桜は満開で、大きな鳥が十数匹桜の花びらの蜜をついばんでいる。朱色の桜橋は見物客で一杯だ。

満開の花と言えば、ウクライナのヒマワリだ。実物を見たことは無いが、ソフィア・ローレン主演の映画で画面を埋め尽くすヒマワリに感動した。

ウクライナ賛歌
「森がある。緑が深く、風雨や酷暑から旅人を守り憩わせる森だ。
河がある。東部を潤し黒海へそそぐ大河だ。交通の要衝であり、キャビアの産地でもある。
晴れた空が広がる。国旗のように、青く透き通った雲一つない空だ。
子供たちが平原で輪になって遊んでいる。未来への希望だ。」

戦禍のウクライナよ、いつまでも美しくあれ、気高くあれ。
ロシアにもアメリカにも屈せず、自由・平和・独立を維持して欲しい。自分に何が出来るかと言えば、全く無力なのだが。

現実の桜坂にフラッシュバックした。
「君よずっと幸せに
風にそっと歌うよwoo yeah
愛はいまも愛のままで」
福山雅治の歌の出だしは物悲しい。

「揺れる木漏れ日 薫る桜坂
悲しみに似た 薄紅色」と続く。

今年も満開の桜を見ることが出来た。あと何回見ることが出来るだろか、と自問すると、竹内まりやの「人生の扉」になってしまう。

And they say it’s still good to be 80.
But I’ll maybe live over 90.

そうだよ。終楽章はまだ始まってもいないのだ、ご同輩!

2025年3月30日 日曜日