世界の動き 2025年3月31日 月曜日

今日の一言
「年度末」
 3月決算の多くの企業で今日は年度末。学校が4月はじまりの日本では、今日は特別の日だ。
 桜の花は満開。国の予算も成立した。株式市場は、米国での経済の行方が不確かだが、市場はいつも不確かであることだけが確かだ。
 季節外に寒い日。新年度に備え考えをめぐらしたい。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.余震と空爆がミャンマーを襲った
【記事要旨】
 ミャンマーでは、この1世紀以上で最悪の地震が発生し、週末に1,600人以上の死者が確認され、3,000人以上が負傷した。
 昨日、マンダレーで余震が発生し、それまでは無事だった建物がいくつか倒壊した。行方不明者を心配する声は多く、72時間という重要な生存期間が終わる今夜以降、行方不明者の生存の可能性は急激に低下する。
 自然破壊が続く中、軍事政権は週末も爆撃作戦を続けた。国連によると、地震以前から2,000万人近くが避難所と食糧を必要としている。
 権力:地震が内戦の行方を変える可能性がある。強力な反政府勢力であるアラカン軍は、ラカイン州の大部分を掌握し、国軍から国南部を奪取する可能性がある。
 援助:他国からの支援は届いているが、ミャンマー軍が切望されている救援物資をどのように分配するかについては疑問が残る。
 「彼らは援助を武器として利用してきた長い実績がある」と、2016年から2020年までミャンマー駐在の米国大使を務めたスコット・マルシエル氏は述べた。
 タイ:地震によりバンコクの建物1棟が倒壊し、少なくとも11人が死亡した。
【コメント】
 震災の姿は他人事ではない。日本での首都直下型地震、東南海地震が発生した際の阿鼻叫喚を考えるだけで恐ろしい。自分で出来ることを準備することが今すぐ必要だ。
 トランプは解体予定のUSAIDを派遣すると言い出している。彼の思考回路は不明だ。

2.ウクライナ戦争の秘められた歴史
【記事要旨】
 2022年にロシア軍がウクライナに侵攻した後、2人のウクライナ将軍が秘密裏にドイツの米軍施設に赴いた。そこで彼らは、これまで知られていたよりもはるかに緊密にアメリカを戦争に巻き込むパートナーシップを締結した。
 少数の当局者しか知らなかったこの協定は、バイデン政権がウクライナを救出し、第二次世界大戦後の西側諸国の秩序を守るための取り組みと位置付けたものの一部となった。また、この協定により、ウクライナ人ははるかに大きく、はるかに強力な敵との3年間の長い戦いを生き延びることができた。
 トランプ大統領はこの協定の一部を撤回し始めた

トランプ氏についてさらに詳しく
・トランプ氏は、ロシアがウクライナとの停戦交渉を妨害した場合、ロシアの石油を購入する国に関税を課すと脅した。
・トランプ氏はNBCニュースに対し、3期目については「冗談ではない」と語り、憲法で定められた2期の制限を回避する「方法」があると示唆した。
・トランプ政権は南アフリカ出身の白人アフリカーナーに難民の地位を与えていることが文書で示されている。
【コメント】
 プーチンののらりくらり戦術にトランプもややイライラし始めたようだ。飴を先に渡したあとで鞭を使おうとしても上手くいきそうもない。

3.シリア、新政権を樹立
【記事要旨】
 シリア暫定大統領のアハメド・アル・シャラ氏は週末に新暫定政権を発表し、昨日23人の閣僚の宣誓を終えた。数人は親しい同盟者だが、その他は独立している。同氏は各主要民族の出身者を大臣に指名した。23人の中には、内戦前に務めたアサド政権時代の大臣が5人含まれている。
 アル・シャラ氏は公権力の大半を掌握し、親しい同盟者に防衛、外交、内政を任せた。
 今後の予定: 政府は5年間政権を握り、恒久憲法の採択と選挙が行われる。
 その他の地域では、イスラエルとハマスが停戦交渉再開を示唆したが、詳細は不明。
【コメント】
 シリアの新政権が安定することを心から望みたい。ここからの多くの難民が欧州の右傾化の大きな要因だ。

その他の記事
フランス:マリーヌ・ル・ペンの横領裁判で本日が下される覚悟。有罪権が出れば、彼女の大統領選への野望は終わるかもしれない。
南太平洋:米国の監視サービスによると、マグニチュード7.0の大地震が発生し、トンガに一時「津波の目撃」が起きた。
中国:習近平は、サウジアラムコ、BMW、トヨタ自動車、フェデックスなど十数の外国企業の幹部と面談した。

2025年3月31日 月曜日