世界の動き 2025年3月7日 金曜日

今日の一言

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.欧州首脳がウクライナと防衛について協議
【記事要旨)
昨日ブリュッセルで開かれた会議で、EU加盟27カ国の首脳は、大陸の防衛とウクライナへの支援の両方を強化する方法について協議した。フォン・デア・ライエン欧州委員長は、これを「転換点」と呼んだ。
欧州の目標は、米国の支援がそれほどなくてもロシアに対抗できるよう、より強力な武装を整えることだ。その目標を達成するため、欧州委員会はミサイル防衛、対ドローンシステム、その他の防衛技術に投資するため、1500億ユーロの融資を行う計画だ。
首脳らはまた、ウクライナの和平計画と、財政面、場合によっては軍隊による支援方法についても検討した。「我々は孤立していないことに非常に感謝している」と、会議に出席したウクライナのゼレンスキー大統領は述べた。
EU首脳らは大部分がウクライナを支持すると誓っているが、完全に一致したわけではない。
ハンガリーは、欧州理事会会議後に支援の共同声明に署名しなかった。ロシアの全面侵攻以来、EUのこのような声明に対する全会一致が崩れたのは初めてだ。
ハンガリーはこれまで、ウクライナ問題に関するEUの合意に加わることに消極的だった。
米国とウクライナの協議:トランプ大統領特使のスティーブ・ウィトコフ氏は、米国とウクライナの当局者は来週サウジアラビアで会談し、戦争終結について話し合う予定だと述べた。
核の傘:フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、フランスは核兵器による保護を欧州同盟国に拡大することについて話し合う用意があると述べた。
戦場:ロシアのミサイルが昨日、ウクライナ中部のゼレンスキー大統領の故郷のホテルを襲い、少なくとも4人が死亡した。
【コメント】
ロシアに2度侵攻された経験のあるハンガリーはどうして決議に加わらなかったのだろうか。オルバン首相はプーチンと親しいと言うだけで国の安全が保障されると考えているのだろうか。

2.トランプ大統領、カナダとメキシコに関税猶予を与える
【記事要旨】
トランプ大統領は昨日、米国・メキシコ・カナダ協定の対象となる製品を免除すると述べ、メキシコとカナダから米国への輸出品に対する新たな関税を1か月間停止した。
この措置は、25%の関税が深刻な打撃を与えると大統領に訴えていた自動車メーカーに30日間の猶予を与えた翌日に行われた。
トランプ大統領の動きは、北米経済と瀬戸際政策の駆け引きに変わった。株式市場は暴落し、米国の最大の貿易相手国であるカナダとメキシコとの貿易に依存する業界に混乱が広がった。

トランプ大統領についてさらに詳しく
・国務省は、今夏までに海外の12の領事館を閉鎖する計画を策定し、さらに多くの公館の閉鎖を検討している。
・トランプ大統領の2期目が始まって6週間以上が経過したが、ワシントン内外での政治討論に冷え込みが広がっている。
・判事は、政権による州への数十億ドルの援助の凍結を阻止する命令を延長した。
【コメント】
トランプは何をしたいのか不明だ。米国の自動車産業が真っ先に影響をうけることは猫でもわかる。トランプは猫以下か。

3.英国のポピュリスト指導者に資金を提供しているのは誰か?
【記事要旨】
ナイジェル・ファラージの右派政党「改革英国」は英国の世論調査で急上昇している。昨日、2024年第4四半期の寄付金の数字が発表された。同党は昨年、合計475万ポンドを集めたが、これは2023年の16万ポンド未満から増加している。
タイムズ紙はすべての寄付を分析した。化石燃料投資家、気候変動懐疑論者、大富豪からの資金流入が判明した。資金の3分の1は保守党への元寄付者からのもので、トランプのMAGA運動をモデルにしたグループから保守党が直面する危険を示している。
【コメント】
今は左派のスターマー首相がウクライナ支援に頑張っているが、英国も右傾化が進みそうだ。

その他の記事
韓国:
北朝鮮国境付近で訓練中、戦闘機2機が誤って村を爆撃し、15人が負傷した。
台湾:
頼清徳総統は、台湾の半導体大手が米国で1000億ドルを費やす計画は台湾に利益をもたらすと国民に安心させようとした。
テロ:
パキスタンはテロリストとの戦いで支援を必要としており、米国が指名手配しているテロリストの逮捕にパキスタンが協力すれば、将来的には協力が拡大する可能性がある。

2025年3月7日 金曜日