今日の一言
「森永卓郎さん」
67歳の若さで亡くなられた。「年収300万円で生きる経済学」(2003年刊)頃から注目していた。本に書くだけでなく、実際にスーツは青山しか着ないとか、田舎で農業をするとか、実践していたところが立派だと思う。
亡くなる前日までラジオに出演していたのも壮絶な生き様だった。ご冥福をお祈りしたい。
ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.トランプ大統領、連邦資金凍結命令を撤回
【記事要旨】
ホワイトハウスは昨日、トランプ大統領が数兆ドルの連邦補助金とローンを凍結するという命令を撤回した。連邦裁判所は火曜日、国中で大きな混乱を引き起こしたため、この命令を一時的に差し止めた。
トランプ政権は、何百万人もの低所得のアメリカ人に医療を提供するメディケイド制度を中断させた資金凍結の決定について説明に苦慮していた。
ホワイトハウス報道官のキャロライン・リービット氏はソーシャルメディアに「これは連邦資金凍結の撤回ではない」と投稿した。同氏は、連邦資金に関する大統領の大統領令は「完全に効力を持ち、厳格に実施される」と述べた。
トランプ政権による命令撤回の決定は、重大な方針転換だった。民主党指導者たちはこの発表を歓迎した。
厳しい質問:トランプ大統領が保健長官に指名したロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は、ワシントンでの承認公聴会で厳しい質問に直面し、ワクチンに反対していないことを上院議員に納得させるのに苦労した。ケネディ氏はワクチンに懐疑的な姿勢を公言し、非正統的な食生活を支持し、陰謀論を唱えてきたが、トランプ氏の最も物議を醸す選択肢の1人だ。
トランプ氏についてさらに詳しく:
・トランプ氏は、特定の犯罪で告発されている移民が不法入国している場合、当局に拘留と国外追放を命じる初の法案に署名した。
・トランプ氏の中東特使スティーブン・ウィトコフ氏は昨日イスラエル首相と会談し、ガザ地区も訪問する予定だ。
・検察はトランプ氏の共同被告2人に対する機密文書訴訟を取り下げる方向に動いた。
・トランプ政権は、約200万人の連邦職員に辞職の選択肢を提示した。
・トランプ氏が商務省長官に選んだハワード・ラトニック氏は、中国への技術販売について厳しい姿勢を取ると述べた。
・大統領は、不忠とみなす役人を追放し、リベラルとみなす政策を政府機関から排除するために、電光石火の速さで動いた。
【コメント】
連邦資金の凍結と職員への辞職選択肢の提示は、小さな政府を目指すトランプ政策の目玉だ。ここでイーロン・マスクがどう動くか注目したい。現在彼はドイツの極右支持に忙しそうだ。
2.ヒンズー教の祭りで群衆が押し寄せ、数十人が死亡
【記事要旨】
昨日、ヒンズー教のマハ・クンブ・メーラ祭りの巡礼者たちが川の水で沐浴しようと駆け寄った際に発生した群衆の押し寄せで、少なくとも30人が死亡、数十人が負傷した。
ガンジス川とヤムナー川の合流地点で行われた集会では、安全バリケードが壊れ、柵が倒壊した。川岸に横たわったり座ったりしていた数千人が踏みつけられた。川にいた人々は逃げようとし、混乱に拍車がかかった。
マハ・クンブ・メーラ祭りは、12年に一度、何百万人ものヒンズー教の巡礼者をプラヤグラージ市に引き寄せる。州政府の首相は、厳重な予防措置にもかかわらず、なぜこのような事故が起きたのかを調査すると述べた。
【コメント】
世界最大の沐浴祭り(マハと最初に付くのは「大祭」を意味し、12年に一度だ)に、今年は4億人が集まるという。CNNで映像が見られるがもの凄い群衆が集まり、沐浴している。
我々にはとてもきれいに見えない河水に多くの人々が沐浴している。宗教の力だ。
3.ハマスはさらなる人質解放を予定
【記事要旨】
ハマスは本日、ガザで1年以上監禁されていたイスラエル人3人とタイ人5人の計8人の人質を解放するとイスラエル当局は発表した。6週間の停戦で、今回の解放は3回目となる。
イスラエルは引き換えに、イスラエル人に対する致命的な攻撃に関与したとして終身刑に服している約30人を含む、100人以上のパレスチナ人囚人を解放する予定だ。
停戦発効前の最後の数時間、戦闘続く混乱の中で、多くの人が命を落とした。
【コメント】
タイ人が多くいるのには驚いた。ガザ周辺の農場で出稼ぎ労働をしていたそうだ。
その他の記事
アフリカ:
ブルキナファソ、マリ、ニジェールは、ECOWASとして知られる西アフリカ同盟から正式に脱退した。 (西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は、1975年、西アフリカの域内経済統合を推進する準地域機関として設立された。その後、経済統合の基盤となる、政治的安定の確保を目指し、防衛・紛争解決機能等を備え、さらに安全保障機能の強化に取り組んでいる。「外務省」HPより)
英国:
同国の蔵相は、ヒースロー空港に別の滑走路を建設する取り組みを含む経済強化計画を発表した。
米国:
パンデミック中の広範な学習機会の喪失により、米国の子供たちの読解力は低下し続けている。
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日本:
市民科学者のグループが測定装置を携えて福島周辺の放射性降下物を監視し、2011年のメルトダウンでひっくり返された生活を取り戻そうとしている。
ビジネス:
2018年からソニーの最高経営責任者を務めていた吉田憲一郎氏が退任し、同社の最高財務責任者が後任となる。
2025年1月30日 木曜日