今日の一言
「日鉄、USS交渉の勝者」
日鉄がバイデン大統領と米鉄鋼メーカーを相手取ってUSS買収の差し止めを阻止する訴訟を起こした。
この訴訟は長引きそうだ。
どういう結果になっても、訴訟の勝者はUSSでも日鉄でも米政府でもない。弁護士事務所が明確な最大の勝者だ。
ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.消防士たちはロサンゼルスの山火事の鎮圧に急いだ
【記事要旨】
当局は昨日の風速の低下が消防士たちが火災を鎮圧するチャンスとなることを期待していた。死者は現在5人だが増加が見込まれる。約18万人が避難命令を受けた。
危険な突風であるサンタアナの風は週末にかけて強まで続くと予想されている。ヘリコプターと飛行機が不吉なオレンジ色の空から水を投下し、消防士たちは新たな水を供給して火災と戦った。
有名人や芸能界の重役たちが住むハリウッドヒルズも、一晩で燃え始めた。パリス・ヒルトン、ビリー・クリスタルなどセレブリティが家を失った。
警察当局によると、混乱の最中に20人が逮捕され、略奪の罪で告発された。
背景:米国の小さな州2つ分の大きさがあるロサンゼルスでは、災害や暴動が都市の片側で起きても反対側では現場から遠く離れている。しかし、今回の山火事は大都市全体を襲っている。
【コメント】
「サンタアナの風」は、南カリフォルニアに特有の海に向かって吹く強い乾燥した風だ。レイモンド・チャンドラーの小説にもよく出てくる。「カリフォルニアの木立の中では煙草を外に捨ててはいけない」とフィリップ・マーロウが言うくだりがPlaybackにある。
不謹慎な言い方だが中国の電磁戦より放火の方が米国への打撃は大きい。
2.レバノン、2年間の膠着状態を経て大統領を選出
【記事要旨】
レバノン議会は、レバノン軍司令官のジョセフ・アウン将軍を次期大統領に選出した。
アウン氏は第2回投票で圧倒的多数で勝利した。レバノンは近年、経済崩壊やイスラエルと過激派組織ヒズボラとの戦争など、一連の災難に耐えてきた。
背景:アウン氏は米国の支援を受けているとみなされており、レバノンで広く尊敬されている。2017年以来、同氏は軍を率いており、軍は宗派を超えた支援を受ける唯一の国家機関である。
【コメント】
リーダーの不在が2年ぶりに解決したが、レバノンと言えばカルロス・ゴーン氏はどうしているのだろうか。
3.米国のウクライナ支援のやり方
【記事要旨】
「ウクライナ防衛連絡グループ」は今週、バイデン政権下では最後の会合を開く。このグループは2022年のロシア侵攻後に初めて結成され、ウクライナに援助と弾薬を提供した。また、米国の古くからの敵を弱体化させるまれな機会を与えた。
バイデン政権は米国の同盟国に支援を求め、NATO加盟国以外の国との関係も利用した。米国当局者によると、このグループの結成方法は、台湾に対する中国の攻撃など、大規模な紛争に対応する青写真となる可能性がある。
今後の展開:グループの運命は不透明だ。トランプ次期大統領はウクライナ支援に非常に懐疑的で、プーチン大統領を気に入ってきた。米国が撤退した場合、別の国が引き継ぐ可能性があると国防総省は述べた。
【コメント】
なるほど、こんな組織があったとは知らなかった。トランプは当然継続しないから戦争はNATOの課題になる。
その他の記事
追悼:
ワシントンでジミー・カーター元大統領の栄誉が称えられ、米国の存命大統領5人が集まり、別れを告げた。
ベネズエラ:
同国の人気野党指導者マリア・コリーナ・マチャド氏がカラカスでの反政府デモ中に拘束されたと同党が発表した。
経済:
米国で最も人気のある住宅ローンである30年住宅ローンの平均金利は、7月以来の最高水準に上昇した。
2025年1月10日 金曜日