今日は米国の友人からのメールを紹介したい。彼は民主党の熱烈な支持者ではないが、トランプが大統領になればファシズムが始まることを真剣に憂慮していた。このメールは、大きな失望に終わった選挙結果をRoad Killに例えて分析している。
『アメリカの田舎では、夜間に可愛い狸など、動物が道路を横断しようとして、突然近づいてくる車のヘッドライトに照らされて目が見えなくなることが珍しくありません。反応が間に合わず、動物がついペッタンコになってしまうのです。見て悲しいことです。この現象をロードキルと呼びます。
カマラ・ハリスは 11 月 5 日、ドナルド・トランプのヘッドライトを巧みに回避できませんでした。彼女の得票数は、2020 年の選挙にバイデンが得た票より 1500 万票も少なく、バイ
デンの得票数を上回った郡は一つもなかったのでした。
7 つの激戦州全てでトランプに敗れ、中西部の所謂 「青い壁 」も、トランプの猛威の前に崩れ去りました。
選挙結果地図を見ると、アメリカの大部分は赤に染まり、接
戦ですらなかったのです。大統領職だけでなく、議会も共和
党に奪われてしまいました。彼女は文字通りロードキルの如く潰されたわけです。目撃して悲しかったです。』
私の友人の民主党の敗因の分析はこの後数ページにわたって続くが、今後どのように勢力を挽回するかについての建設的な議論は、残念ながら、無い。
今はトランプ劇場が万座の注目を集めているが、第一期のトランプ政権の教訓は、トランプはとんでもない過ちを犯す恐れがあるということだ。今はトランプに尻尾を振っている人たちも離反する可能性は大だ。そうした際には、堅固な民主主義を守る勢力としての民主党に再度注目が集まる状況を期待したいものだ。
2024年11月16日 土曜日