内部監査の典型的な改善点を以下に示す。
1.位置づけ
・総務部の一部門と考えられており独立性がない。
・最高経営者の秘書的な仕事をしており客観性も欠ける。
2.報告ライン
・最高経営者と取締役会(監査委員会)へのダブル報告ラインが無く社長直属。
・取締役会への監査結果の報告がない。
・監査後の指摘事項のフォローが無い。
3.監査対象
・営業店舗の人事や施設についての監査のみ。
・業務監査、内部統制監査には未着手。
4.資源配分
・IPO時の速成した組織のままでその後の業容拡大に見合った組織でない。
・人員への教育投資がなされていない。
経営陣に、内部監査は組織のOSだという理解が無いと、無駄な間接部門と見なされ、状況は放置される。
2024年8月18日