今日の言葉:
「認知症」
日経新聞の報道で、「認知症の患者数が2030年に523万人にのぼる見通しとなった。 高齢者の14%にあたる7人に1人が認知症患者となる。 仕事と介護の両立が困難な人が増えると、経済的な損失は年9兆円に及ぶとの試算もある。」と言うのが目についた。
7人に一人と言うのは盛り過ぎだと思うのだが、それにしても大きな数字だ。大学や職場での同期が集まるとみんな元気だが、元気でない人は来ていないのかもしれない。
有吉佐和子さんが「恍惚のひと」を書いたのが1972年。実の娘に向かって「あなたはどちらさまでしたかな?」と問う痴呆症の父親が出て来て、世間に衝撃を与えた。
当時は随分自分とかけ離れた世界と感じていたが。うかうかすると7人に一人に分類されそうだ。頑張ろう!
ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.ストーミー・ダニエルズの法廷での緊張した一日
【記事要旨】
ドナルド・トランプ氏の弁護士らは、昨日もストーミー・ダニエルズ氏が2006年の性的関係に関する証言について嘘をついているかのように見せかけようとした。 しかし、トランプ氏が直面している34件の重罪の中心で13万ドルの口止め料を受け取ったダニエルズ氏は反発した。
「これはすべてあなたが作ったものですよね?」 弁護士が尋ねた。ダニエルズ氏は力強く「ノー」と答えた。
火曜日に始まり昨日も続いた激しい反対尋問中、ダニエルズは弱さと反抗の間で揺れ動いた。 支持者に装備品を売りつけているとして弁護側が彼女を攻撃したとき、彼女はそれをトランプ大統領自身の商品販売に例えて反論した。
トランプ氏の弁護士スーザン・ネチェレス氏はダニエルズ氏に2時間以上にわたり厳しい尋問を行った。 ネチェレスが彼女の信頼を傷つけようとしたとき、ダニエルズは絶えず受け流した。 あるやりとりの中で、ネチェレスさんは、ダニエルズさんはポルノ業界でのキャリアがあるため、「セックスに関する偽りの話」については豊富な経験があるのではないかと示唆した。
ダニエルズは「映画の中のセックスはとてもリアルだ。あの部屋で私に起こったことと同じだ」と言い返した。
ダニエルズとトランプの要約: 彼らは 2006 年 7 月に出会ったが、彼らの人生は次の 10 年で交差した。
【コメント】
意地悪な弁護士の質問にダニエルズは良く耐えている印象だ。トランプ支持者でも性的関係が無かったと思うものは誰もいないだろう。ただ、口止め料をもらいながら、ぺらぺら話すダニエルズに反感を持つ人も多いかもしれない。法廷では話さざるを得ないということを割り引いてもだ。
2.ガザ合意への期待は交渉の行き詰まりで縮小
【記事要旨】
カイロでのハイレベル交渉は昨日保留された。 イスラエルとハマスの代表団は去り、CIA長官も同様に去った。 早期に合意に達する可能性への期待に打撃を与えた。
今週初めに合意が近いかもしれないという兆候を一部の人が見ていたことを考えると、今回の一時停止は後退だ。 それでも、ある当局者は、交渉担当者は停止を脱線ではなく一時停止と解釈していると述べた。
ラファでのイスラエルの行動は、今後の議論の方向性を決める可能性がある。 バイデン大統領は水曜日、イスラエルがガザ地区の民間人を殺害するためにアメリカ製の爆弾を使用したことを認めた。 同氏は、イスラエルがラファで大規模な作戦を強行する場合、米国は砲弾の供給を差し控えると述べた。
イスラエルのネタニヤフ首相はバイデン氏のコメントに反抗的に反応し、「我々が孤立する必要があるなら、我々は孤立するだろう」と述べた。 米国との亀裂がイスラエルの戦争継続能力に影響を与えるのではないかとの懸念が高まっている。 ネタニヤフ首相は停戦協定を求める同盟国と、侵攻を進めるという自国の右派の要求の間で板挟みになっている。
【コメント】
何度も同じコメントを繰り返す。停戦合意は無い。「国を脅かす勢力は殲滅する。たとえ小の虫を殺しても。」イスラエルの国是だ。
3.ウクライナ、ロシア深部を攻撃
【記事要旨】
キエフがロシアの軍事力とエネルギー産業の弱体化に取り組んでいる中、ウクライナがロシアのはるか奥深くにある製油所を攻撃したと双方の当局者が昨日発表した。
ウクライナ国境から700マイル(1,100キロメートル以上)以上離れたロシア最大規模の施設への無人機攻撃は、キエフが敵領土のさらに内側の目標に到達できるようになってきていることを示している。
背景: この攻撃は、2 つの石油貯蔵所に対する他の攻撃と同様、進行中の作戦の一部だ。 キエフは、ロシアの戦車、船舶、航空機に燃料を供給する施設を標的にすることで、ロシアの軍事兵站を混乱させることを望んでいる。 ウクライナはまた、自国経済の中心であるロシアのエネルギー産業を弱体化させたいと考えている。
影響:ベルギーのエネルギー専門家は、今回の攻撃によりロシアの石油精製能力の10パーセント以上が停止し、原油をガソリン、ディーゼル、ガソリンなどの製品に変える能力が一時的に低下したと述べた。
【コメント】
攻撃は何によってなされたのだろうか。日本の護衛艦「いずも」がドローンによって上空から撮影された映像が出回った。ドローンを多用する戦法は、従来の戦争の概念を変えた。
GDPの2%に増える防衛予算。現代の戦争に対応できる形で賢明に使わなければならない。防衛の主体たるべき自衛隊の制服組からは声が聞こえない。
その他主要記事
ロシア:
戦勝記念日の祝賀行事は昨年の行事よりも大規模なものであり、この国が戦争の最初の衝撃から立ち直り、戦場で有利な立場にあることの表れであった。
ハンガリー:
中国の指導者、習近平氏は熱狂的な歓迎を受けた。 ハンガリーは欧州のEV製造拠点としての地位を確立するため、中国からの投資に期待している。
英国:
イングランド銀行はインフレが緩和する中、金利を据え置いたが、近く利下げする可能性があることを示唆した。
気候:
ドナルド・トランプ氏は非公開の会合で、石油会社幹部やロビイストに対し、当選すれば環境規制を撤回するため、選挙陣営に10億ドルを寄付するよう伝えた。
メキシコ:
当局者らは、ドナルド・トランプ氏が2025年に政権に復帰した場合の米国関係の潜在的な変化に備えて計画を立てようとしている。
ボーイング:
セネガルで飛行機が滑走路から外れ、少なくとも10人が負傷した。
南アフリカ:
月曜日の建物倒壊後、救助隊が大量のコンクリート瓦礫の中から行方不明者数十人の捜索を行っている。
スポーツ
サッカー:
スペインの元サッカー監督ルイス・ルビアレス氏が、選手に強制的にキスしたとして性的暴行の罪で裁判を受けることになった。
フェンシング:
審判の誠実さと優遇措置を巡る出場停止や告発が、オリンピックを前にフェンシング競技に影を落としている。
2024年5月10日 金曜日