今日の言葉:
「人口ボーナス」
『“生産年齢人口が従属人口を大きく上回るもしくは増加し続けている状態”を「人口ボーナス」といいます。
生産年齢人口とは、15~64歳のいわばメインで働いて経済を支える人々のこと。従属人口は14歳以下もしくは65歳以上の子ども・高齢者を指します。人口ボーナス期の国は教育や医療、年金などの社会保障に対する負担が少ない一方で税収が多く、社会インフラの整備が進みやすいです。さらに消費も活性化するため国全体の経済が回りやすくなるという大きなメリットがあります。』Datawingart.comから引用
日本は1990年代半ばからこの人口比が逆転した人口オーナスになっている。
総選挙があったインドネシアはアジアを代表する人口ボーナス国だったが2050年には人口オーナスに転換しそうだ。人口動態を見据えて経済のかじ取りをしないと国民の経済レベルを向上させることは出来ない。わかっていても難しいことだ。
ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.元将軍がインドネシアの新たな指導者になりそうだ
【記事要旨】
プラボウォ・スビアント氏は民主活動家の拷問と拉致に関与したとして、1990年代後半に軍から追放された。 現在、彼はインドネシアの大統領に当選すると予測されている。
選挙の結果は、世界で4番目に人口の多い国であるインドネシアの将来に疑問を投げかけている。 プラボウォ氏は、インドネシアには選挙も民主主義も必要ないと述べた。 同氏は人権歴を理由に20年間米国への入国を禁止されており、同国の元独裁者スハルト氏と関係があった。
批評家らは、スハルト大統領追放後の自由の時代が今や脅威にさらされる可能性があると述べている。
非公式の集計によると、同国の国防大臣であるプラボウォ氏が、3者による大統領選挙戦で58パーセント以上の得票率で圧倒的なリードを保っている。
最終的に彼を勝利へと押し上げたのは、人気の退任大統領、ジョコ・ウィドドの暗黙の支持だった。ジョコ・ウィドドの息子はプラボウォの副大統領候補だ。
プラボウォは、石炭燃焼だけでなく、電池産業の創設にもつながる政策を支持しています。 天然資源管理に対する彼のアプローチは、気候変動との世界的な闘いに大きな影響を与える可能性がある。
【コメント】
若い国に72歳の元将軍は似合わないような気がするが、国民は安定を望んだようだ。
2.パキスタンの連立はカーン氏の同盟者を締め出す
【記事要旨】
イムラン・カーン元首相の反対派は連立政権樹立で合意に達し、先週の選挙で最多議席を獲得したにもかかわらず、カーン氏と同調する候補者は政権から離れたままとなった。
軍が支持するパキスタン・イスラム教徒連盟・ナワズは、パキスタン人民党などと連立を組むつもりだと述べた。 軍を尊重すると見られている元首相シェバズ・シャリフ氏が国の指導者に指名されるだろう。
しかし、カーン氏の支持者は議会で野党側にいるとしても、無視されるわけではない。 彼らの動きは、パキスタンの軍部に対する鋭い叱責となった。 投票改ざんの告発は長期化する法廷闘争につながり、連立政権の正当性を傷つける可能性がある。
【コメント】
カーン支持者が第一勢力になったことに驚いたが、彼らを抜きに連立が出来たのにも驚いた、この融通無碍さは日本の野党にも見倣ってもらいたいものだ。
3.バイデン氏の国土安全保障長官が弾劾された
【記事要旨】
下院共和党はメキシコ国境の警備と移民政策を巡り、バイデン大統領の国土安全保障長官アレハンドロ・マヨルカス氏を弾劾した。 民主党は、同氏に対する告発は同氏が弾劾すべき犯罪を犯したという証拠を示さなかったと主張している。
この動きはバイデンの移民政策に対する党派的な告発に等しい。共和党はバイデンの任期中の移民急増を、今年の選挙でバイデンと民主党に対する政治的武器として利用したいと考えている。 この告発は上院で否決される見通しだ。
分析:この動きは、弾劾のハードルを下げる恐れがあるが、そのハードルは近年すでに下がっている。 かつては専制君主を権力の座から排除するための議会の最も強力な手段であったものが、単なる政治的武器に薄められる可能性がある。
【コメント】
米国で弾劾impeachmentと聞くと重いが、実態は我が国の閣僚の不信任案程度の話だということのようだ。
その他記事より:
・イスラエルのレバノン攻撃
The Israeli military said it had launched extensive airstrikes in Lebanon in response to a deadly rocket attack, a significant escalation in cross-border tensions.
・ガザ最後の病院を攻撃か
Israel ordered Palestinians sheltering at one of the last functioning hospitals in Gaza to evacuate from the complex, raising fears that troops will try to storm the crowded facility.
・ハッカーはOpenAIを利用
Hackers with ties to China, Russia, North Korea and Iran have used OpenAI to help run their cyberattacks, Microsoft and OpenAI said.
2024年2月15日 木曜日