解雇すること・されること(1)

ダイヤモンド・プリンセスを運営するカーニバル社の日本法人であるカーニバル・ジャパンが70人の正規社員のうち24人を解雇する通知を出したと報道されている。
解雇される社員の一部はユニオンを結成し対抗するらしい。

コロナ禍による業績不振で致し方のない解雇と思われる。
アメリカでの経験ではPosition closedというのが(解雇する側にもされる側にも)最もまっとうな解雇であった。
朝言われて夕方までに荷物をボックス一つに整理して退社する。ニュースや映画で良く見ますよね。

例えばコンサルティング業界では「給料の最低3倍稼げ」というのが最低限の目標だ。為替のディーラーなら「最低5倍」とか高給になるほどバーが高くなる。間接部門であれば自分が組織に持たらす価値はいくらか公平な目で自己評価するのだ。

自分の稼ぎ・価値より報酬が低ければ転職を考えるほうが良いかもしれないし、万一、解雇されそうなら、転職の用意を怠りなくするべきだ。もちろん、報酬は仕事の一面であり、チームの人間関係が報酬に優先するという考え方もある。

さて、解雇する側に回るのは楽しい仕事ではないが、解雇の対象者が常に自己評価をして自分の競争力を磨いている人だと気が楽だ。こういう人は転職が容易で、解雇前より良いポジションにつくことも多いからだ。(この項、つづく)

(2020.6.29)