世界の動き 2024年1月4日 木曜日

今日の言葉:
「三が日」
 元日は能登の大地震。二日は羽田の航空機事故。昨日は午後北九州の繁華街での大火。更に深夜に秋葉原駅の山手線社内で通り魔事件が発生した。
 とんでもない三が日になったが今日からは2024年のビジネスが始まる。3日間聞かなかった「ジャパネットタカタ」の騒がしいCMも再開した。当方もエンジンをかける朝になった。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.イランで爆発、少なくとも103人死亡
【記事要旨】
 イラン当局者によると、昨日、イラン元軍司令官カシム・スレイマニ氏の記念式典で2度の爆発があり、少なくとも103人が死亡、さらに171人が負傷した。 レバノンのベイルート郊外で爆発が起き、ハマス幹部数人が死亡した翌日、爆発により広域の緊張が高まった。
 イラン当局者は国営メディアに対し、4年前に米軍の無人機攻撃で殺害されたスレイマニ司令官の追悼行列が、イランのケルマーンにある墓地近くに差し掛かった際に爆発が起きたと語った。 当局者は、爆弾は遠隔操作で爆発したとみられると述べた。 爆発の規模の大きさを考えると、死者数はさらに増える可能性がある。
中東の動き
 アナリストらによると、火曜日にベイルートで起きたハマス幹部サレハ・アル・アロウリ氏の暗殺がハマスの衰弱につながるかどうかは不明だという。 しかし、この殺害により、10月7日の攻撃で捕らえられた人質解放をめぐるさらなる交渉が中止される可能性が高いと米当局者らは述べた。
 新たに機密解除されたアメリカ情報機関によると、アメリカのスパイ機関は、ハマスがガザのアル・シファ病院を司令部として使用したと考えている。 イスラエル軍は11月にこの施設を襲撃した。
【コメント】
 文脈からはこの大爆発はイスラエルの仕業だと考えるのが妥当に見えるが、イスラエルによる警告だろうか。ここで紛争をあおるのが得策とは思えないのだが。

2.落ち着きが日本のジェット機の避難を容易にした
【記事要旨】
 火曜日に東京で日本航空516便が着陸した後、乗務員らは乗客367人全員を避難させ、大きな怪我はなかった。 奇跡と呼ぶ人もいるこの出来事には多くの要因があったが、機内でパニックが比較的起こらなかったことが最も助けになったのかもしれない。
 「みんなが日本語で叫び始めた」とストックホルムから来た17歳の乗客、アントン・デイベさんはタイムズ紙に語った。 「何も分かりませんでした。」 それでも、「思ったよりも騒ぎは少なかった。 乗客は冷静だった。」
 衝突の原因についての手掛かりが明らかになり始めている。 管制塔と、衝突に巻き込まれた日航機および海上保安庁機の双方との間の交信記録によると、民間機には着陸許可が与えられ、海上保安庁機には滑走路横の待機地点まで地上走行するよう指示されたようであった。
【コメント】
 どうも海保機の機長の誤解が原因のようだが、何故聞き間違い・誤解が起きたか「真因」を突き止めることが大事だ。

3.習主席が中国軍を再編
【記事要旨】
 最近、9人の中国軍高官が共産党主導の議会の代議員から外された。 この激変は公式の説明もなく突然訪れた。
 この数字には、習近平国家主席の軍の新星も含まれていた。 中国軍を追跡する専門家らは、今回の解雇は習近平国家主席の軍需部門への支配力を主張することを目的としたものとみられると述べた。 彼らは、今回の解雇により、少なくとも現時点では彼の長年の同盟者が明らかに排除されたと指摘した。
 背景: 2012 年に権力の座に就いて以来、習氏は共産党幹部や将軍に対する猛烈な弾圧を開始したが、今回のキャンペーンは静かに行われた。
【コメント】
 これまで自らが引き上げてきた将官を更迭しているようだ。国内経済の不調が習主席の大きな悩みの種だろうが、軍部の再編はどう結びつくのだろうか。国内から目を外に向けるための台湾有事に向けての軍部穏健派の排除だとしたら怖い動きだ。

その他の記事より
・ロシアとウクライナの捕虜交換
 Russia and Ukraine announced the release of hundreds of prisoners of war, the biggest exchange since the start of the war.
・英国での医療危機
 Thousands of young doctors walked off the job in England, dealing another blow to the country’s already reeling National Health Service.
・インドネシアに世界最古のピラミッドか
 Gunung Padang, a partly excavated site in Indonesia, has become the center of a raging debate after a geologist claimed that it was the “world’s oldest pyramid.” The geologist’s research has fueled a dispute over the age of the site and prompted warnings about the dangers of nationalist mythmaking.

2024年1月4日 木曜日