世界の動き 2023年12月26日 火曜日

今日の言葉
「EVの中古車」
まだEVの中古車市場は日本では確立していないが、エンジン車に比べてEVの中古車価格は大きく下落する傾向にあるようだ。以下Bloombergの記事より。
『電気自動車(EV)市場では中古の需要がさえず、それが新車にも悪影響を及ぼしている。1兆2000億ドル(約171兆円)規模の中古車市場では、EVの価格は内燃エンジン車よりも急速に下がっている。iSeeCars.comのデータによると、10月までの1年間で中古EVの価格は約30%下落。これに対し、中古市場全体の価格下落率は5%にとどまる。2021年に欧州で販売されたEV120万台の多くが3年のリース期間を終えて来年に中古市場に出回るため、逆風はさらに強まることが予想される。』

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.ネタニヤフ首相がガザの軍隊を訪問
【記事要旨】
ネタニヤフ首相は昨日、ガザで戦闘中のイスラエル軍を訪問した。 同氏の訪問は、ガザの保健当局が混雑した地域での攻撃で数十人の住民が死亡したと発表した後に行われた。
ネタニヤフ首相は、米国からの戦闘を抑制する圧力が高まっているにもかかわらず、イスラエルは戦闘を「激化させる」だろうと述べた。
「我々は止まらない」と彼は言った。 「これは長い戦いになるだろうし、終わりには近づいていない。」
イスラエルによるこの攻撃は、多くのガザ人が避難所を求めていた地域、アル・マガジを襲った。 ガザの保健当局は当初、70人が死亡し、その他の多くが未だに行方不明であると発表した。
ガザの保健当局は死者の責任はイスラエルにあると非難した。 イスラエル軍は、何が起こったのかを精査していると述べた。
教皇フランシスコはクリスマスの説教で、「無実の民間人を犠牲にする恐ろしい軍事作戦の終結」を訴えた。 また、現地の絶望的な人道危機を緩和するための援助も呼びかけた。
米国がイスラエルの保護者としてますます孤立するにつれ、フランス、カナダ、オーストラリア、日本のような忠実な同盟国とさえも対立するようになっている。
【コメント】
イスラエルはハマスの殲滅まで戦いを止めないのは確かだ。

2.ナワリヌイ氏、遠隔地の刑務所で発見
【記事要旨】
ロシアの野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が発見された。同氏は北極圏の刑務所に移送されたが「元気にしている」と広報担当者が昨日述べた。
この知らせにより、彼の行方をめぐる20日間の謎に終止符が打たれた。 ナワリヌイ氏の支持者らは最悪の事態を恐れ、同氏が失踪した後、ロシアの刑務所を徹底的に必死で捜索していた。
IK-3 ポーラーウルフとして知られるこの刑務所は、ロシアで最も過酷で最も僻地にある刑務所の一つである。 受刑者は長く暗く寒い冬と、夏には蚊が大量発生するのに耐える。
ナワリヌイ氏は以前はモスクワからわずか約260マイルの地点の刑務所に収容されており、彼の弁護士はナワリヌイ氏に数時間で連絡できた。支持者は、モスクワから電車で44時間かかるこの新しい刑務所は、次期大統領選挙に先立ってナワリヌイ氏を隔離する試みであると述べた。
ウクライナ戦争からの最新情報:
プーチン大統領の特使からメッセージを受け取った元ロシア高官や国際当局者らによると、プーチン大統領は静かに停戦に応じる姿勢を示しているという。
ウクライナ軍は昨日、3日間でロシア戦闘機5機を撃墜したと発表したが、これはロシア空軍にとって開戦以来最大の週間損失の一つとなった。
【コメント】
抹殺と言う最悪の事態は避けられてようだが、命の危険は高くなった。健康を急に害して亡くなったというストーリーはいつでも書けそうだ。

プーチンの停戦意向は、眉唾だ。信じることは出来ない。

3.カシミールで民間人の死亡が怒りを引き起こす
【記事要旨】
カシミール人は金曜日に死亡しているのが発見された民間人3人の捜査を求めている。
彼らは木曜日のカシミール分離主義武装勢力による待ち伏せに関連して尋問のためインド兵士に拘束されたグループの一員だった。 目撃者らは、民間人の遺体には拷問の痕跡があったと主張した。 その後、拘束された民間人への拷問を示すと称するビデオがオンラインで拡散し、広範囲の怒りを煽った。
背景: 木曜日のインド軍に対する待ち伏せ攻撃は兵士4名が死亡、3名が負傷した。カシミール地方でのインドの支配に抵抗する過激派による暴力作戦の最新のものだった。
【コメント】
カシミールを巡ってはインドとパキスタンの間で紛争が絶えない。以下日本総研の記事から引用する。
『カシミールにおいては、管理ラインを境にして印パ両軍による衝突がその後も跡を絶っておらず、その都度、両国間で関係改善のための努力が払われてきたが、すべて失敗に終わっている。最近では、インド領カシミールで、インドからの独立または自治圏の拡大を主張するイスラム教徒のゲリラ分子がばっこ跋扈し、治安が著しく乱れているところ、インドはこれをパキスタンがテロ行為を支援しているためと非難している。これに対しパキスタンは、インド領カシミールにおけるインド治安部隊のカシミール住民に対する人権侵害を非難し、両国間で相手方をなじり合う泥仕合が重ねられてきた。
このような事態が影響して、日本を含む世界の主要国は、カシミール問題については積極的に関与することを避け、印パ両国の話し合い実現のために必要な環境づくりであれば協力するという程度にとどまっている。それが結果的には、カシミール問題が国際紛争化することを極力排除し、二国間主義に基づいてカシミール問題を印パ間の問題に限定しようとするインドの意図を、好むと好まざるとにかかわらず各国が擁護するという、なんとも皮肉な結末になっていることは否定できない。』

その他記事より:
・日本のドライバー規制
Japan is trying to improve work conditions for truck drivers, which could disrupt everyday life around the country.
・北朝鮮で核開発
A new nuclear reactor appears to be operational in North Korea in what could be a fresh breach of U.N. sanctions, a watchdog said.
・新大統領で物価高騰
Since President Javier Milei of Argentina was elected, the price of fuel and of countless other everyday items there has soared.

2023年12月26日 火曜日