世界の動き 2023年10月4日 水曜日

今日の言葉:
「為替介入」
日銀の説明では、「為替介入(外国為替市場介入)は、通貨当局が為替相場に影響を与えるために、外国為替市場で通貨間の売買を行うことで、為替介入の目的は、為替相場の急激な変動を抑え、その安定化を図ることです。
わが国では、為替介入は財務大臣の権限において実施することとされています。日本銀行は、特別会計に関する法律および日本銀行法に基づき、財務大臣の代理人として、その指示に基づいて為替介入の実務を遂行しています。」
円安を防ぐためには、ドルを売って円を買う介入を行う。Bloombergの記事によれば、「円が対ドルで心理的節目の150円を下回った直後に一転して急伸。円下落に歯止めをかけようと、日本当局が介入を実施しているとの観測が流れた。円は米求人件数の発表後に昨年10月以来の安値となる1ドル=150円16銭まで下落。そこから数秒間で約2%上昇し、147円43銭まで急反発した。CIBCの為替戦略グローバル責任者、ビパン・ライ氏は日本当局の介入の可能性について「公式に確認されるまでは分からないが、そのような感じがあるのは確かだ」と述べた。財務省幹部は介入に入ったかどうかはノーコメントだと回答した。」
本格的な為替介入ではないとみる。日本は金利差を解消しなければ効果は一時的だ。米国経済の強さが世界の中で際立っており、ドルの独歩高が続きそうだ。

ニューヨークタイムズ電子版より
1.マッカーシー下院議長が解任される
【記事要旨】
米国下院はケビン・マッカーシー議長を解任する投票を行ったが、これは共和党の強硬派グループによって扇動された。
解任投票h、下院の近代史上初めてのことだった。投票は216対210で可決された。
マット・ゲイツ下院議員が主導する議長追放の動きは、マッカーシー氏が先週末、政府を11月中旬まで開くための臨時支出法案の可決を民主党に頼ったことがきっかけとなった。 この反乱により、下院では最終投票前にマッカーシー氏の将来をめぐって共和党対共和党の異例の討論が巻き起こった。 共和党指導者に容易な退路を与えるほどの民主党支持の盛り上がりはなかった。
1月、マッカーシー氏は議長に選出されるために強硬な保守派に譲歩し、どの議員でもその地位を明け渡す動きを認め、この日が来ることを事実上保証していた。
マッカーシー氏に代わる後任が選ばれるまで下院を麻痺させることになる。 下院と上院は連邦政府に資金を提供する歳出法案を11月中旬までに可決しなければならず、そうしないと政府機関が閉鎖されることになる。
ゲイツ氏に対する性的違法行為や違法薬物使用などの疑惑に関する長期にわたる下院倫理調査が注目を集めている。
【コメント】
民主党の多数が支持すればマッカーシー氏は解任されなかっただろうに、民主党も党利優先名なのだろうか。1月には確か数十回投票を繰り返した末に議長は選出された。次の議長選びには時間がかかるだろう。すぐに臨時支出法案の期限が来るので、米国政府の閉鎖の恐れが現実味を帯びてきた。

2.FTX創設者の裁判がニューヨークで始まる
【記事要旨】
サム・バンクマン・フリード氏は、11月に破綻したデジタル通貨取引所FTXの顧客から数兆ドルを吸い上げた疑いで告発されている。 裁判は昨日陪審員の選定で始まり、本日冒頭陳述が予定されている。
31歳の創業者は通信詐欺や証券詐欺、マネーロンダリングなど7つの罪に問われている。 彼は無罪を主張した。 有罪判決が下されれば、終身刑に相当する金額が科せられる可能性がある。
バンクマン・フリード氏が証言するかどうかはまだ明らかではない。 また、同氏の弁護の内容も明らかではないが、FTXが破産申請した後、バンクマン・フリード氏は、数十億ドルのユーザー資金が自分の知らないうちに消失した原因は会計上のミスだと主張した。
バンクマン・フリード氏に対する告発により、同氏はパンデミック中に仮想通貨を数兆ドル規模の産業に変えた、抑制のない傲慢さといかがわしい取引の象徴となった。 仮想通貨内部関係者らはバンクマン・フリード氏から距離を置こうとしており、同氏の責任追及を求める熱意で団結している。 彼らは彼の失脚を支持している。
【コメント】
SBFの名前を久しぶりに見た。どう見ても意図的な詐欺と見られるが裁判の行方に注目だ。

3.バンコクで14歳少年が二人を射殺
【記事要旨】
昨日、バンコクダウンタウンにある高級モール、サイアム・パラゴンで十代の少年が発砲したと当局が発表した。 14歳の少年はタイで最も人気のある観光地の一つで2人を殺害、5人を負傷させた。
当局は、拘留された容疑者には精神疾患の病歴があり、病院で治療を受けていたが、薬は服用していないと発表した。
タイは東南アジアの中でも銃による殺人率が最も高く、若者向けのメンタルヘルスサービスが不足している。 しかし、銃乱射事件は非常に稀であり、注目を集めた銃による殺人事件のほとんどは、政府から大幅な割引価格で武器を購入できる元軍人や警察官が関与した個人的な紛争である。
【コメント】
とてもきれいなショッピングセンターで私もバンコクに行くときは訪れる場所の一つだ。挙動のおかしい若者を時々バンコクでは目にすることがある。注意して行動したい。

その他:
・インドの言論弾圧
The police in New Delhi raided the homes and offices of journalists working for NewsClick, a news site that has criticized the Indian government. A Times investigation had linked the site to a pro-China network.
・米議員団の訪中
A bipartisan group of U.S. senators is expected to visit Beijing next week.
・サグダラ・ファミリアの完成間近
After 140 years, the Sagrada Familia basilica in Barcelona is almost done.

2023年10月4日 水曜日