今日の言葉:
「ジャクソンホール会議」
ジャクソンホール会議とは、カンザスシティ連邦準備銀行が米国ワイオミング州のジャクソンホールで毎年8月に開催する経済政策シンポジウムのこと。 世界各国から中央銀行総裁や政治家、学者などが参加し、世界経済や金融政策について議論を交わす。
昨年はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がインフレ抑制をやり遂げるまで利上げを継続すると言明し、利上げペース緩和への期待から上昇していた株式市場は急落。米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、市場が意図を取り違えないよう、議長は直前で原稿を書き直し、異例の短い講演で決意を明確に伝えることを選んだ。
あれから1年。インフレは鈍化し、高金利の中でも米経済は底堅さを保っている。注目されるパウエル氏の講演は日本時間25日午後11時5分開始予定だ。
ニューヨークタイムズ記事より
1.インドネシアにおける困難なクリーン エネルギーのチャンス
【記事要旨】
インドネシアは長い間、大きな地政学的紛争を回避してきたが、現在、電気自動車生産の中心地となり、米国と中国の対立に巻き込まれつつある。
EVの重要な構成要素であるニッケルの管理が困難だ。 地球最大のニッケル埋蔵量を誇るインドネシアは、鉱石の輸出禁止によりその資源を注意深く守っている。外国企業がインドネシアの未加工ニッケルを望むなら、投資しなければならない。
同国は主に中国企業から、140億ドル以上の海外投資を集めている。 中国の投資は切望されている雇用を生み出しているが、マイナス面もある。スラウェシ島の汚染と社会紛争だ。
米国は中国の影響を懸念し、さらなる投資と雇用を意味する貿易協定をインドネシアに提案することを拒否している。
以下は、世界経済特派員のピーター・グッドマンの報道だ。
「ジャカルタはこの30年で、 高級レストランを備えたおしゃれなショッピングモールの出現、新しい住宅、ピカピカの地下鉄、繁栄した中産階級の存在など、発展は並外れたものだった。 しかし、スラウェシ島に出てみると、ほとんど変化がなかったことにも同様に驚かされた。 ここには貧困、貧弱なインフラ、そして仕事のために恐ろしい汚染があった。 何よりも、電気自動車の時代にこの国の鉱物資源を活用して開発を進めようという目的意識と設計に衝撃を受けた。
中国当局と企業は、電気自動車時代におけるニッケルの戦略的重要性と、インドネシアが重要な在庫を保有しているという現実を誰よりも早く認識していた。 彼らは、風土病の汚職や緩い環境基準や職場の安全基準に悩まされることなく、迅速かつ積極的に投資を行った。 対照的に、米国は電気自動車のサプライチェーンにおけるインドネシアの重要性を認識するのが遅れた。 そして、バイデン政権が重要な鉱物への米国のアクセスを確保することを目的とした政策を策定しているにもかかわらず、中国の投資を抑制し、環境破壊や労働争議への関与を避けるなど、他の考慮事項が行動を制約している。」
【コメント】
中国は資源確保で欧米にはるかに先行している。おっとり刀の欧米諸国(日本を含む)はESGへの配慮で中国企業のように大胆なことが出来ない。EVが環境にやさしいという理解はいい加減に改める時期だと思うが、欧米諸国は2030年から35年にかけて新車はすべてEVにするという。この間中露は石炭やガス発電を続けCO2排出量を増やしている。
2.ウクライナはF-16を導入する
【記事要旨】
オランダとデンマークは昨日、ウクライナにF-16戦闘機を寄贈すると発表した。ゼレンスキー大統領は、これは対露戦争において不可欠と考えられる航空機の入手を目指す同国の探求における画期的な成果であると述べた。
これらのジェット機はキエフの防空を強化し、航空優勢を消し去ることでモスクワを阻止できるだろう。ウクライナ人のパイロットと技術者の訓練が完了したら、オランダはジェット機42機を寄贈予定だ。
ウクライナの指揮官たちは 激しい戦闘と多大な死傷者にもかかわらず、現在の部隊の状態が数か月前よりも良い状態にあると述べている。
ロシアのミサイルがウクライナのチェルニーヒウの広場に着弾し、少なくとも7人が死亡、12人の子供を含む100人以上が負傷したと当局者が発表した。
【コメント】
F-16が戦況を大きく変えるとは思えないが、どうだろうか。ロシアはF-16に対抗するMig29を多数配備しているからだ。
3.スペインが女子ワールドカップを初制覇
【記事要旨】
私の同僚のロリー・スミスは、「スペインは最も優れた選手たちは昨年のほとんどをストライキに費やし、その結果、そのうち十数人がトーナメントに招待されなかった。 試合に出場したチームは不安な状況で団結した。」と述べている。
スペインは優勝候補のイングランドを1-0の1ゴール差で振り切って勝利した。 そしてそれは、才能は絶対に何でも克服できるという、サッカーとスポーツの不変の真実の証拠だ。
【コメント】
FIFAランキングでイングランドは4位。スペインは6位だ。イングランドも頑張ったが勝者が称賛される世の常だ。なでしこはスペインに勝ったので大いに誇ってよい。
その他:
日米韓首脳会談
President Biden’s Camp David summit on Friday with the leaders of Japan and South Korea will most likely be viewed by Beijing as provocation.
マイケル・ジャクソンのセクハラ訴訟
Two men who have accused Michael Jackson of sexually abusing them as children can resume their lawsuits against companies he owned, an appeals court ruled.
ロシアの月ロケット失敗
A Russian robotic spacecraft that was headed to the lunar surface has crashed into the moon, Russia’s space agency said on Sunday.
2023年8月21日 月曜日