米国経済 ガソリン価格高騰への消費者の対応はリセッションを深刻化する!

USA Todayに興味深い記事が出ていたのでご紹介します。 Gas costs cut into vacation travel という記事です。

ガソリン価格の高騰をうけた米国消費者のこの夏の休暇についての考えが示されています。米国の消費者の37%が旅行をあきらめるかキャンセルした。24%が旅行期間を短縮するか家に近いところにすることにした。20%が旅行の回数を減らした。という結果になっています。

「われわれにとって、特に消費者にとっては、これまででも最悪に近い夏になるだろう」という飛行機料金の比較サイトのCEOのコメントも載っています。現在一ガロン$3.83まで高騰したガソリン価格が、消費者の行動をこのように慎重なものにしているということです。

皆がこのように慎重な行動をとるとどうなるのでしょうか?デフレの日本で、旅行は「安・近・短」といわれたことがあります。個人にとっては正しい行動がマクロでは意図と異なる結果をもたらす「合成の誤謬」の例とも言えるでしょう。経済成長の多くを個人消費に負っている米国経済はいっそうリセッション色を強めることでしょう。