ニューヨークタイムズ電子版より
今日の一言:
「スタンドオフ防衛能力」(防衛白書より)
『各国のレーダーや各種ミサイルの性能が著しく向上していく中、自衛隊員の安全を確保しつつ、わが国への攻撃を効果的に阻止する必要があります。このため、侵攻する相手方の艦艇などに対して、脅威圏外の離れた位置から対処を行えるようスタンド・オフ防衛能力の強化に取り組んでいます。
具体的には、F-35A戦闘機に搭載するJSMなどのスタンド・オフ・ミサイルの導入や、島嶼防衛用高速滑空弾などの研究開発に取り組んでいます。さらに、スタンド・オフ防衛能力の強化を速やかに進めていくため、2020年12月の閣議決定において、車両や艦艇、航空機といった多様なプラットフォームからの運用を前提とした12式地対艦誘導弾能力向上型の開発を行うことを決定しています。このように、スタンド・オフ・ミサイルの多様な運用が可能となることで、相手方の対応をより困難にでき、わが国への攻撃に対する抑止力を高めることができると考えています。』
と言う説明だ。相手方とは誰で、どういう意図を持つ国だろうか。
ニューヨークタイムズ記事
1.核融合のブレークスルー
【記事要旨】
カリフォルニア州で核融合を研究している科学者たちは昨日、大きなブレークスルーを発表した。 初めて、実験室での核融合反応は、反応を開始するのに必要なエネルギーよりも多くのエネルギーを生成した。
今月、192 個の巨大なレーザーが、ダイヤモンドに包まれた水素を含む鉛筆の消しゴムほどの大きさのシリンダーを爆破し、ビームはそれを蒸発させた。
100 兆分の 1 秒未満で、2.05 メガジュールのエネルギー (TNT 1 ポンドにほぼ相当) がペレットに衝突し、 核融合の生成物である中性子粒子の洪水が流出し、投入エネルギーの1.5倍の約 3 メガジュールのエネルギーを生んだ。
制御核融合は、温室効果ガスや放射性廃棄物を生成しないエネルギー源を提供する可能性がある。 しかし、専門家によると、実行可能なレーザー核融合発電所には投入エネルギーの 30 ~ 100 倍のエネルギー獲得が必要で、この目標を達成するには数十年かかる見込みだ。
【コメント】
珍しい科学のトップ記事だ。
核融合反応は2つ以上の原子が1つのより大きな原子に融合するときに発生、巨大なエネルギーを熱として生み出す。現在電力源となっている核分裂反応と異なり、長期間残存する放射性廃棄物を出さない特徴がある。世界中で様々な方法を使った取り組みが続けられてきた。
報道されたプロジェクトでは「熱核慣性融合」と呼ばれる核融合反応でエネルギーを取り出した。水素燃料を含むペレットを200近いレーザーの層に撃ち込むと、1秒間に50回という極めて高速の連続した爆発が発生。中性子やアルファ粒子から集められたエネルギーが熱として抽出され、エネルギー生産に使われる。
日本では研究しているのだろうか。
2.アルゼンチンがクロアチアに勝利
【記事要旨】
アルゼンチンがクロアチアに 3 対 0 で勝利し、日曜日のプ決勝に進出する。
リオネル メッシにとっては、ワールドカップで優勝する最後のチャンスだ。彼は 35 歳で、これが彼の最後のグローバル トーナメントになる可能性がある。
スタジアムでは、試合が終わる前にアルゼンチンのファンが歌い始めた。 ハーフタイムで 2 点差をつけ、69分に、3点目のゴールを決めた。
今日、フランスとモロッコが対決。 数十年の歴史が衝突する。
【コメント】
タイムズもワールドカップに熱狂しているなー。
3.「誰も出てこない」
【記事要旨】
中国が「Covid-19 ゼロ」制限を解除してから 1 週間も経たないうちに、北京は封鎖された都市のように見える。ただし、今回は住民による自主規制だ。
Covidの波が中国の首都を席巻し、風邪やインフルエンザの薬が不足している。抗原検査キットが売れている。スタッフが陽性反応を示したため、レストランは閉鎖された。 通りには人影がなく、配達員も家にいる。
北京のレストラン経営者は、「今は誰も出てきません。 先週、顧客が屋内で食事をすることを許可されたとき、祝いましたが、今はテイクアウトでもお客さんがいない」と語る。
中国は大規模な検査システムを解体したので実際の感染を把握するのは困難だ。発熱クリニックへの訪問が 1 週間で 16 倍に増加したそうだ。
【コメント】
PCR検査所を撤去していたが市民はどのように考えているのだろうか。日本では2類から5類への指定替えの議論がなかなか進まないが、中国では一度に普通の病気の扱いにしている。混乱は避けられないだろう。
その他:
中印の国境紛争
Indian and Chinese soldiers again clashed at a disputed border, more than two years after a deadly confrontation.
ニュージーランドの喫煙禁止策
New Zealand will bar people born on or after Jan. 1, 2009, from buying tobacco, Reuters reports.
FTXの創業者逮捕される
Sam Bankman-Fried, the founder of FTX, has been arrested. .
Bankman-Fried faces criminal and civil charges and is accused of lying to investors from the start of the company.
2022年12月14日 水曜日