世界の動き 2022年12月29日 火曜日 (その2)

ニューヨークタイムズ記事 (1時間半遅れて届きました)

1.北京では、不安と決意
【記事要旨】
 日曜日に、抗議者たちは北京の寒さの中で集まり、コロナウイルスによる制限の終了を求め 「ロックダウンはしたくない、自由が欲しい!」と彼らは叫んだ。
 同様のシーンが全国で繰り広げられた。しかし、反対意見がすぐに押しつぶされてしまう国では、実際に何が起こるかはおろか、何を求めればよいのか分からない人が多かった。多くの若者は、切迫した連帯感にもかかわらず、反対意見を表明した後、不安を感じていた。
 「私たちの組織化能力はまだ弱すぎる。私たちには経験も知識もない。集会するのがやっとだった。」と参加した映画製作者は述べた。
 昨日、通りは再び静かになった。参加者に報復が来るかどうかわからない。中国人は、創造的で、しばしば皮肉なツールを使用している。何も書かれていない白紙は検閲に言及している。数学の方程式は、その作成者、姓が「自由人」の同音異義語であるアレクサンダー フリードマンを指す。北京では、警察が猛威を振るった後、抗議者たちは皮肉を込めてこう言った。「 Covid検査をしたい!」
 中国では、ほとんどマスクをしていないワ-ルドカップの観衆の映像を制限しているようだ。
【コメント】
 加油!中国民衆

2.ザポリージャ原発の未来
【記事要旨】
 ウクライナが南部戦線でロシアを攻撃する中、クレムリンはザポリージャ核施設から軍が撤退するという憶測を鎮圧している。
 昨日、プーチン大統領のスポークスマンは、戦前にウクライナの電力の 20% を供給していたヨーロッパ最大の原子力発電所の占領をロシアが終わらせる計画はないと述べた。
 この異例の発表は、一部の親ロシア派の軍事ブロガーがモスクワ軍の撤退を示唆し、ウクライナ当局者がロシアが施設からの撤退に向けた措置を講じている兆候があると述べた後に行われた。軍事アナリストは、ウクライナがロシアの原発支配を脅かしているという直接的な兆候はないと述べた。
 原発は繰り返し砲撃を受けており、安全対策としてすべての原子炉を停止している。ウクライナ人スタッフは、ロシア兵による虐待と拘留を報告している。
 南部では、ロシアはヘルソンから撤退した後、防衛線を強化している。東部では、ウクライナがバクムートの確保に苦戦している。
【コメント】
 何かで、ロシアはウクライナ侵攻の前に日本侵攻を考えていたという記事があった。本当だろうか。極東のロシア軍は極端に少数で、ウクライナ後は更に兵力が弱体化しているという軍事専門家の意見もある。どちらが真実か素人にはよくわからない。

3.米国対イランの戦いはフィールドの内外で
【記事要旨】
 アメリカは今日イランと対戦する。2次リーグに進出を掛けた大事な試合だ。
 米国とイランの地政学的な緊張がフィールドに波及している。先週末、米国サッカー連盟はソーシャルメディアに投稿した画像で、イランの赤白緑の旗からイランの公式エンブレムとイスラム文字を消し去り、イランの女性への支持を示すためだと述べた。イランがワールドカップからの米国の追放を要求した後、投稿を削除した。
 今の主な問題は、イランのチームがフィールドでの次に何をするかだ。選手たちは再び国歌斉唱中に沈黙を守るのか? 何百万人ものイラン国内のファンを遠ざける危険を冒すのか?
  イランのこれまでの 2 試合で、人々は国歌をブーイングした。抗議スローガン「女性、生命、自由」を掲げた旗を振った人々は退出させられた。
【コメント】
 イランの選手たちの勇気は称賛に値する。欧州で活躍できる選手は良いが、国内に戻らないといけない選手は命の危険があるだろう。

2022年11月29日 火曜日