世界の動き 2022年9月9日 金曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の一言:
「魚は頭から腐る」
 自民党議員の旧統一教会との関係の調査結果が出た。多くの議員が「深い」関係を築いていたように見える。トップのありようを見て、多くの議員は安心して関係を深めていたようだ。まさに8年8か月の長期政権が為せる業だ。

ニューヨークタイムズ記事
1.エリザべス女王が96歳で逝去
【記事要旨】
 英国の君主として、70年以上の統治期間、戦後の混乱期、冷戦期を経て価値の変化の時代を、英国を英国民を鼓舞してきた。逝去の2日前にトラス首相を任命したばかりだった。チャールズ皇太子がチャールズ3世として即位した。トラスは昨日経済政策を発表したが、英国は物価上昇と燃料の高騰の困難な時期にあたる。
【コメント】
 偉大な女王が亡くなった。女王の存在感が困難な時代に君主制を継続させてきた。国葬に反対するものは誰もいないだろう。

2.ソロモン諸島は総選挙を延期
【記事要旨】
 Manasseh Sogavare首相は2024まで選挙を1年間延期を決定。パシフィック競技会という大きなスポーツ大会の開催が理由だ。中国の影響を懸念する声もある。豪州は予定通り選挙が出来るように資金援助を申し出るが、ソガバレ首相は内政干渉だと非難して拒否している。
【コメント】
 甘い債務の罠が待っているよ、ソガバレさん。

3.中国の大物が国を去る
【記事要旨】
 潘石屹(Pān Shiyì )と张欣;(Zhāng Xīn)は不動産大手SOHOの経営者で中国で最も有名な実業家たちだが、SOHOのCEOを辞任した。すでにパンデミックの時期に二人は米国に移りリモートで経営していた。自由な資本主義社会から国家の制限が厳しい経済への移行が彼らの動きの背景にある。アリババのJack Ma, TikTokのZhang Yimingなどの動きに続くもの。ロックダウンで上海からカナダに逃れたZhou Hangは習政権のロックダウン方針を批判している。
【コメント】
 中国人の名前はいつも漢字で確認してきたが、最近はローマ字の標記だけで理解できる実業家が増えてきた。中国経済の国際化が進んだ象徴だ。

その他:
豪州の気候変動対策法
Australia passed a new cimate bill that codified a pledge to cut its carbon emissions by 43 percent by 2030, and to be net zero by 2050, BBC reports.
ウクライナ原発危機深まる
The head of the Ukrainian national energy company said conditions at the Zaporizhzhia nuclear power plant were getting “worse and worse and worse.”
EUもインフレと戦う
Europe is suffering through economic turmoil. Yesterday, the European Central Bank raised interest rates, an aggressive move to fight inflation.

(2022年9月9日 金曜日)