ニューヨークタイムズ電子版より
今日の一言:
「円安が止まらない」
金利を上げられない日銀をあざ笑うように投機筋の円売りが進む。日本の投資家の行動としても、円売りドル買い(安い円を売って金利の高いドルへ投資する)が合理的だ。本質的には、日本の国際的なプレゼンスの弱さ・日本経済の弱体化・日本政治の劣化と混乱が原因だろう。国葬をめぐる混乱、旧統一教会と自民党の関係は世界中に喧伝されている。円安が止まる要因は見当たらない。
ニューヨークタイムズ記事
1.プーチンと習が来週会談予定
【記事要旨】
9月15日16日にウズベキスタンで開催されるアジアの首脳会議で会談予定とロシアは発表するが、中国政府は確認していない。実現すればコロナ感染拡大後初の実会談になる。欧米の制裁でアジア志向を強めるロシアは中国へのパイプラインを建設するモンゴルの大統領とも会談を予定する。
【コメント】
中露が接近する好ましくない動きだが止められない。
2.インドの強力な経済
【記事要旨】
世界の主要国の成長が落ち込む中で、インドは今年の成長率を7%と予想する。国際経済から比較的切り離され国内需要に依存し、政府のコロナ対策の経済政策効果(投資の増加と借入の補償)、ロシアからの原油輸入価格の低下等が要因だ。インドの経済規模は英国を抜いて現在世界5位。
【コメント】
全般に好調だが、若年層の雇用は大変なようだ。インド人は語学能力も高い。日本で大幅に不足するソフト技術者をインドから迎い入れるべきだろう。
3.中国のゼロコロナ政策
【記事要旨】
数千万人の市民がロックダウンに苦しんでいる。特に若者の失業率は20%に達している。国産ワクチンは有効性が低いと言われるが、老齢者の接種率は低い。10月に3期目の目指す習主席はゼロコロナ政策を堅持している。
【コメント】
中国は中国で独自の政策を取るのは結構だが国際的なサプライチェーンの混乱には対応が必要だ。中国を「工場」としてみていた企業は対応が楽だ。「製造拠点」「販売市場」としてみてきた企業は対応が大変だ。
その他:
モヘンジョダロって世界遺産だったんですね
Flooding in Pakistan damaged Mohenjo-daro, a UNESCO World Heritage site that is at least 4,500 years old, The South China Morning Post reports. Reuters reports that Shehbaz Sharif, the prime minister, said some areas look “like a sea.”
円安が続く
The Japanese yen continues to slide, Bloomberg reports. It is on track for its worst year on record.
英国のカラフルな新内閣
Liz Truss, Britain’s new prime minister, is assembling a racially diverse but ideologically uniform cabinet. Most are conservatives loyal to her.
(2022年9月8日 木曜日)