世界の動き 2022年8月15日 月曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の一言:
「終戦記念日」
 77回目の記念日だ。戦争で命を失った将兵と民間人に思いを馳せたい。先の戦争に対する見方も右左で大きく分断されてきている現状だが、平和で豊かな日本を守り成長させるために何が必要かを考える日にしたいものだ。

1.更なる米国の議員が台湾を訪問
【記事要旨】
 5人の議員がペロシ訪問から2週間も経たずに台湾を訪問し、今日蔡英文総統と面談予定で台湾議員との会談も予定される。中国の更なる反発は必至だ。軍事演習では日本の排他的経済水域へミサイル5発を撃ち込み台湾支援の日米へ警告した。台湾は中国の脅迫に屈していない。
【コメント】
 この記事には議員の名前が出てこないのだが、超党派の主に上院の議員団のようだ。中国はどう反応するのか注目だ。

2.サルマン・ラシュディ氏は回復
【記事要旨】
 「悪魔の詩」というムハンマドの生涯の一部を描いた本の出版後、1989年に当時イランの指導者だったホメイニ師がラシュディの殺害を全イスラム教徒に呼びかけた。金曜の講演中に24歳の男から10回にわたり刺されたラシュディは片目を失い、肝臓が傷つき片腕の自由が失われる恐れがあるが、回復してきている。同書をめぐっては日本での翻訳者が殺害される等の出版社、翻訳者をめぐる事件が数多く起きている。
【コメント】
 宗教の規範力は強い。最近の事件の根源を見れば改めてそう思う。

3.タリバン政権設立から1年
【記事要旨】
 タリバンの政権獲得後のアフガンは後退している。20年間の米国の支援下と反転し、日常生活は制限が多く女性の教育就労は厳しく制限され音楽は禁止され男性はひげを生やすことが強制されている。制裁で経済は逼迫しているが、地方での治安は改善している。
【コメント】
 タリバンは1990年代に政権を取っていた時と同じ政策を実行している。イスラム原理主義による国家運営がいつまで継続していくのか当面見守るしかない。イランでは宗教指導者の権威が継続し、反米の一つの柱になった。アフガンでそうさせない工夫が必要だが、何が有効化は不明だ。

その他:
ウクライナの原発危機
Fears of a nuclear accident are rising at the Zaporizhzhia Nuclear Power Plant in southern Ukraine, as Russian shelling continues nearby. An employee died after shells struck his home, and the West called for a demilitarized zone around the plant.
ケニヤの大統領選
Kenyans are still waiting for results from a presidential election last week. “People are so tense that they cannot even think straight,” a hospital nurse said.
中国のアプリは危険
Officials are growing concerned that TikTok, and other Chinese-owned apps, could leak Americans’ data to Beijing. And election misinformation is thriving on the app before the midterms.

(2022年8月15日 月曜日)