名刺ホルダー

家の建て替えを計画しているため、自室の整理を進めている。
長年保存はしていたが中に何が入っているかわからなった箱を空けると、厚手の名刺ホルダーが5冊入っていた。

もう5年以上使っていなかったので、すべて捨てても支障はなさそうだ。ただ、まだ社外役員などを拝命しているので何か仕事の役に立つこともあろうかとホルダー内の名刺を見てみた。

顔を思い出せるのは10人に一人ぐらいだ。思い出せないものはすべて捨てることにした。

整理の過程で、いろいろなことに気づく。
・滅多に会えない財界の大物や企業のトップ(ほとんどがもう引退している)や大物政治家の名刺はどうしようか。記念に取っておくか。。
・同じ組織で働いていた人の名刺は殆どない。そりゃーそうだ、同じ企業にで名刺交換しないもんな、と納得する。
・同期入社の人間の第二の人生の名刺は沢山ある。そういえばあいつはこんなところで働いていたんだっけ。彼我を比べてうらやんだり悲しんだりしたこともあったっけ。
・最近大手銀行や生保で役員に昇格した人の係長時代の名刺があった。うん、この人は偉くなるのだと思っていたのだと自分の慧眼を誇る。
・一方、部長クラスで役員に上り詰めた人は極めて少ないことも発見。そうだよな。自分と引き比べてもそんなもんだ。

こんな風にだらだらと見返して、やっと3冊目まで片付いた。残り二冊を見直して、5冊分の名刺が一冊にまとまれば大成功だ。

(2022年7月31日 日曜日)