マグリット「光の帝国」考

マグリットの「光の帝国」は多くの人が美術史の教科書で見たことのある作品ではないだろうか。ニューヨークの近代美術館MOMAにはVer2が所蔵されているので、私が原画に感動したのはMOMAでのことだったのかと思う。

 長く忘れていたこの絵のことを思い出したのは、額装に手ごろなA2以上の大きなポスターを捜すと、「光の帝国」ばかりが出てくるからだ。ポスターとしてはコントラストが強く人気があるようだ。

 夕闇が立ち込めた人家の前の街灯にともる明かり。街頭に照らされたところだけが明るく、それ以外は暗く沈んだ家。家の上に広がる昼のような青空。神秘的な絵が現代人の心を揺さぶるのだろう。

 このころ、書架を整理しており書き込みのない本はブックオフに持ち込む週末が続いている。査定を待つ間にCDを見ていたらJackson Browneの名前を見つけた。なつかしさのあまり手にとる。Late for the SkyというBrowne3作目のCDだ。

 思わす買いました。なぜかって?                      ジャケットが、家の前に50年代のCadillacが停まっている光の王国の絵だったからです。

(2022.4.23 Saturday)