Garbage in, garbage out.は、若いころコンピュータを使って統計処理をする際に聞かされた警句だ。「ごみ(信頼できない情報)を入力しても、ごみ(使い物にならない結果)を出力するだけだ。
コロナ禍を経験した2年にわたり、我が国のコロナに対する分析はGIGOだった。役に立たない感染追跡ソフトが作られ使われず放置された。保健所の濃厚接触者のフォローも尻切れトンボになった。国土交通省の建設データの改竄・不正入力もGIGOの典型だ。不正期間の日本のGDPは信用できない。
昨日厚生労働大臣は恐るべき発言をした。「感染者の濃厚接触者に発熱などの症状が出た場合、検査を受けなくても、医師が感染したと診断できるようにする」というのだ。検査なしにコロナに感染しているかどうかどのように判断するのか。感染者数はどう判断するのだろうか。
日本はワクチンと治療薬の開発に米、英、独、露、中の主要国に大きな差をつけられた。今追いつこうと必死になっている製薬会社があるが、開発の基礎になる感染者の情報はどのように入手していくのだろうか。検査をしなければ感染者数の情報はわからない。garbageならぬnothingが入力されるわけだ。
Nothing in, nothing out. 「何も情報を入れなければ何も結果は出ない」
頭脳のない政治家と言われたことしかやらない官僚が跋扈している。この国は万事窮した。
(2022.1.25 Tuesday)