週間市場動向(9/29-10/3/2005) 備忘録

9月29日〜10月3日の株式市場の動き
米国市場(ダウ・NASDAQ・S&P500)
– ダウ平均: 終値46,441.10 前週比 +1.9%
– S&P500: 終値6,711.20 前週比 +3.5%
– NASDAQ総合: 終値22,755.16 前週比 +5.6%
– 背景: 雇用統計の鈍化(非農業部門雇用者数が市場予想下回る)により、FRBの利下げ期待が強まり、株価を押し上げ。

日本市場(日経225)
– 日経平均: 週初から堅調に推移し、終値44,932.63。4万5000円台で値固めの展開。
– 背景: 米国の利下げ観測、国内企業収益改善期待、自民党総裁選による政策期待が買い材料に。

株価が史上最高値圏にある理由と見通し
– 米国: 利下げ再開(9月FOMCで0.25%引き下げ)、企業業績の堅調、GDP成長率の上方修正(7〜9月期は年率3.9%成長)。
– 日本: 日銀短観で製造業DI改善、非製造業も高水準維持。政策期待と円安が企業収益を押し上げ。
– 見通し: 米国は年内2回の利下げが市場に織り込まれつつあり、株価は底堅く推移。日本も政策期待と業績改善で高値維持の可能性。
【大方の市場関係者は楽観的だが、当方は、今は絶好の利食いのチャンスととらえている。「利食い千人力」のことわざもある。
日銀はETFの売却を始めるものの処分に100年以上かかるとの総裁発言あり。市場のムードがら楽観的な今こそ急いで利食うべき時期だ。】

金利と為替の動向
米国
– FF金利: 9月FOMCで0.25%利下げ。年内もう1回の利下げが予想される。
– 長期金利: 一時4.5%超え。インフレ懸念と利下げ期待が交錯。
– 為替: 円安ドル高傾向(1ドル=150円前後)。利下げ観測でドルの上昇は一服する可能性。
日本
– 長期金利: 10年国債利回りが1.635%台に上昇。(20年2.590%、30年3.115% 9/29日) 日銀の金融政策修正観測が背景。
– 為替: 円安が企業収益を押し上げる一方、輸入物価上昇で生活コストに影響。
【イールドカーブの傾斜が高まるが順イールドなのは好ましい状況。ただし、住宅ローン市場への影響は注視する必要あり】

注目セクターと注目株
米国
– 注目セクター: 情報技術(+5.9%)、通信サービス(+5.7%)。
– 注目株: エヌビディア(AI関連)、インテル(提携報道)、テスラ(EV関連)。
日本
– 注目セクター: バリュー株(金融・素材)、防衛関連(中東情勢の緊張)、インバウンド関連(円安恩恵)。
– 注目株: 三菱重工、任天堂、ソフトバンクグループ。NVIDIAとの提携でNECや富士通にも恩恵がありそう。

PE市場とプライベートクレジット市場
– PE市場: 金利上昇局面でも資金流入継続。企業価値の見直しが進み、買収機会が拡大。
– プライベートクレジット: 銀行融資の縮小を背景に、代替融資手段として急成長。利回りの高さが投資家を惹きつけている。

2025年10月4日 土曜日